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ユズ・ハナユ・カボス・スダチの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | ユズ・ハナユは8月~12月、カボス・スダチは8月~10月 |
ユズ・ハナユ・カボス・スダチはこんな果樹
ミカン科の常緑果樹。栽培適地は東北地方南部以南(ユズは年平均気温が13℃以上で冬の最低気温が-7℃以下にならない地域。カボス・スダチは年平均気温が14℃以上で冬の最低気温が-6℃以下にならない地域)。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は1~3月頃(花芽は混合花芽)。
ユズ、ハナユ、カボス、スダチは果汁や果皮を料理の風味づけなどに利用する柑橘類。ハナユは一才ユズ、ハナユズ(花柚子)とも呼ばれ、花も料理の風味づけに利用されるが、果実の香りはユズより劣る。カボスは大分県の特産、スダチは徳島県の特産。
品種には、種のない『種なしカボス』や『種なしスダチ』、種なしで多汁のユズ『多田錦』などがある。
ユズ・ハナユ・カボス・スダチの育て方(1) 植え付け
ユズ、ハナユ、カボス、スダチの苗木の植え付け時期は3月下旬から4月上旬。
苗木は高さ50~60cmで切り返して植える。
自家結実性があり、1本でも結実するため、受粉樹は不要。
ユズ・ハナユ・カボス・スダチの育て方(2) 摘果
隔年結果を防ぐため、7月頃に摘果を行う。
ユズは葉100枚あたり1果、カボスは葉25枚あたり1果、ハナユは葉8枚あたり1果、スダチは葉5枚あたり1果になるように、傷果や小玉果などを取り除く。
ユズ・ハナユ・カボス・スダチの育て方(3) 収穫
ユズ、ハナユの収穫時期は8月中旬から12月上旬頃。ユズ、ハナユは果皮が緑色の頃から収穫できる。果汁が最も多くなるのは果皮が7~8割色づく10月頃。
カボス、スダチの収穫時期は8月中旬から10月中旬頃。カボス、スダチは果皮が緑色のうちに収穫する。熟すと果皮が黄色くなって、香りや酸味が減少する。
収穫した果実を保存するときは、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておく。
ユズ・ハナユ・カボス・スダチの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、3月に有機質肥料、6月と10月下旬から11月上旬に速効性の化成肥料を施す。
ユズ・ハナユ・カボス・スダチの育て方(5) 剪定
ユズ、ハナユ、カボス、スダチの剪定時期は3月。
枝は年3回、春・夏・秋に伸びる。花芽は前年の春枝(春に伸びた枝)によくつく(1~3月頃)。前年、実がついた枝には花芽はつかない。
ユズ、ハナユ、カボス、スダチを剪定する場合、切り返し剪定はなるべく控えて、込み合った部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にする。枝は開くように誘引すると結実しやすくなる。
仕立て方には開心自然形や主幹形仕立てなどが向く。
隔年結果(着果の多い表年と着果の少ない裏年を交互に繰り返すこと)する場合は、ミカンの隔年結果対策を参考にする。