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スグリ・フサスグリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 11月(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 7月~8月 |
スグリ・フサスグリはこんな果樹
スグリ科の落葉果樹。栽培適地は東北地方以北(夏に冷涼な気候を好む。暖地で栽培する場合は、西日のあたらない半日陰となる場所に植える)。半日陰でも育つ。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は7~8月頃(スグリの花芽は混合花芽、フサスグリの花芽は純正花芽)。
スグリ(グーズベリーともいう)は樹高1~1.5mくらいの低木。スグリには果実が大きいオオスグリと果実が小さいアメリカスグリがある。果実を生食する場合は、オオスグリのほうが向いているが、アメリカスグリより、うどんこ病に弱い。
フサスグリ(カーラントともいう)は房状に果実がつく、樹高1~1.5m程度の低木。フサスグリには、赤い実をつけるアカフサスグリ(レッドカーラント)、黒い実をつけるクロフサスグリ(ブラックカーラント)などがある。クロフサスグリはカシスともいう。
品種には、熟すと赤紫色になるスグリ『ピクスウェル』、赤実の『レッドカーラント』、一般種と比べて2倍近い大実のジャンボカシス『チタニア』などがある。
スグリ・フサスグリの育て方(1) 植え付け
スグリ、フサスグリの苗木の植え付け時期は11月(温暖地)と3月(寒冷地)。
植え付け時の苗木の切り返しは必要ない。
自家結実性があり、1本でも結実するので、受粉樹は必要ない。
スグリ・フサスグリの育て方(2) 収穫
スグリ、フサスグリの収穫時期は7~8月。
スグリは果実がやわらかくなって、色づいたもの(品種により、緑白色や赤紫色などがある)から順に収穫する。
アカフサスグリは房全体が色づいたら、房ごと切り取って収穫する。
クロフサスグリは色づいた果実から順に収穫する。
果実は傷みやすいので、収穫後はすぐに生食するか、加工して利用する。
スグリ・フサスグリの育て方(3) 肥料
肥料は毎年、3月に有機質肥料を施す。
スグリ・フサスグリの育て方(4) 剪定
スグリ、フサスグリの剪定時期は1月上旬から2月下旬。
花芽は新梢の葉腋につく(7~8月頃)。
剪定では込み合う部分の枝を間引いて、日当たりと風通しをよくする。3~4年収穫したシュート(株元から出る枝)は、花芽がつかなくなってくるので、株元から切り取り、新しいシュートに更新する。
仕立て方は株仕立てなどが向く。