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ポポーの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 12月(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 9月~10月 |
ポポーの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
この記事の目次
ポポーはこんな果樹
バンレイシ科の落葉果樹。栽培適地は北海道南部以南。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹はあるとよい(実つきがよくなる)。花芽分化は8月頃(花芽は純正花芽)。
品種には、最大果重400gにもなる『NC-1』、果重200g前後で豊産性の『サンフラワー』、コンパクトで鉢植えにも向く『プロリフィックス』などがある。
ポポーの育て方(1) 植え付け
ポポーの苗木の植え付け時期は12月(温暖地)と3月(寒冷地)。
ポポーは基本的に1本でも結実する。ただし、ポポーには雌しべが先に成熟して、遅れて雄しべが成熟するという性質があるため、1本だけでは結実が不安定になる場合がある(雄しべが成熟して花粉を出す頃には、すでに雌しべは受精能力を失っていることが多い)。安定して結実させるには、受粉樹(他品種)を一緒に植えるとよい。
ポポーの育て方(2) 人工授粉
開花したら、確実に結実させるため、雄しべの花粉をもう一方の品種の雌しべにすりつける人工授粉を行う。
受粉樹を植えていない場合は、早く咲いた花から花粉を採取して冷蔵庫に保存し、あとでその花粉を人工授粉に使用する、という方法もある。
ポポーの育て方(3) 摘果
たくさんの実がついた場合は、1枝に1~2果、葉10枚あたり1果となるように摘果を行う。
ポポーの育て方(4) 収穫
ポポーの収穫時期は9~10月。
果皮が黄緑色になって柔らかくなった頃に収穫する(熟すと自然に落果する)。収穫後、数日、追熟させると甘みと香りが増す。
ポポーの育て方(5) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、3月と9月に速効性の化成肥料を施す。
ポポーの育て方(6) 剪定
ポポーの剪定時期は12月上旬から1月下旬。
花芽は新梢の基部から中央部にかけてつく(8月頃)。短い枝の場合、花芽は先端付近につく。
剪定では込み合った部分の枝を間引いて、樹冠内部の日当たりをよくする。
仕立て方は変則主幹形などが向く。
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