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フェイジョアの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 3月中旬~4月上旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
フェイジョアはこんな果樹
フトモモ科の常緑果樹。栽培適地は関東地方南部以西。実がなるまで4~5年かかる。受粉樹は品種によっては必要になる。花芽分化は8~9月頃(花芽は混合花芽)。
フェイジョアの熟した果実はパイナップルとバナナをミックスしたような香りがする。花は肉厚で甘みがあり、エディブルフラワーとして食べることもできる。
品種には、1本でも結実する『クーリッジ』『アポロ』『プリティーグリーン』などがある。
フェイジョアの育て方(1) 植え付け
フェイジョアの苗木の植え付け時期は3月中旬から4月上旬。
苗木は50~60cmの高さで切り返して植える。
フェイジョアには自家結実性がある品種とない品種がある。自家結実性がない品種を栽培する場合は、受粉樹となる別品種の混植が必要。
フェイジョアの育て方(2) 摘蕾
蕾が見えたら摘蕾を行う。
枝先より枝の基部につく果実のほうが大きくなるので、基部についた2個の蕾を残し、他の蕾は摘み取る。摘蕾しておけば、摘果は必要ない。結実後に摘果してもよい。
フェイジョアの育て方(3) 人工授粉
開花したら、花を摘み取り、異なる品種の雌しべに花粉をつける人工授粉を行う。
自家結実性のある品種でも、人工授粉したほうが、より安定して結実する。1花で約10花に受粉できる。
フェイジョアの育て方(4) 収穫
フェイジョアの収穫時期は10~12月。
果実は熟していることが外観からでは分かりづらいため、自然落果したものや、手でさわると簡単にとれるものを収穫する。
収穫した果実は12~15℃くらいの室内に1週間程度おいて、追熟させると食味がよくなる。
フェイジョアの育て方(5) 肥料
肥料は毎年、3月に有機質肥料、11月に速効性の化成肥料を施す。
フェイジョアの育て方(6) 剪定
フェイジョアの剪定時期は3月。
花芽は新梢の先端付近につく(8~9月頃)。
切り返し剪定はなるべく控えて、込み合った部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にして、樹冠内部までよく日が当たるようにする。花芽のついた枝先は切り返さないよう注意する。
仕立て方は主幹形仕立てなどが向く。