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アンズの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 12月上旬~2月下旬(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 6月~7月 |
アンズの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
この記事の目次
アンズはこんな果樹
バラ科の落葉果樹。栽培適地は北海道南部以南。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は7~8月頃(花芽は純正花芽)。
ウメと同じ梅雨の時期に果実が成熟するのがアンズ。完熟果は生で食べることもできる。品種によって、酸味の多いものや少ないものがあるので、用途にあった品種を選ぶ。生食が目的なら、酸味の少ない品種が適している。
品種には、果重40gで生食用や加工用に向く代表的品種『平和』、果重120gにもなる大果品種で生食に向く『おひさまコット』などがある。
アンズの育て方(1) 植え付け
アンズの苗木の植え付け時期は12月上旬から2月下旬(温暖地)と3月(寒冷地)。
苗木は50~60cmの高さで切り返して植える。
アンズは自家結実するが、受粉樹(他品種)を混植すれば、さらに実つきがよくなる。
アンズの育て方(2) 人工授粉
受粉樹を植えた場合、開花したら、互いの花で人工授粉をすると、実つきがよくなる。
アンズの育て方(3) 摘果
5月上・中旬頃になったら摘果を行う。葉数20~30枚に1果を目安に小果や傷果などを取り除く。1つの短果枝には1果とする。
アンズの育て方(4) 収穫
アンズの収穫時期は6~7月。
果実が黄色く色づき、少しやわらかくなった頃に収穫をする。
アンズの育て方(5) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、花が終わった後と収穫後に速効性の化成肥料を施す。
アンズの育て方(6) 剪定
アンズの剪定時期は12月上旬から2月下旬。
花芽は短果枝によくつく(7~8月頃)。
剪定では徒長枝や込み合った部分の枝を間引き、樹冠内部に日が当たるようにする。長果枝は先端を1/4程度、切り返して短果枝を発生させる。
仕立て方は変則主幹形などが向く。
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