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シソの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月下旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月~9月 |
シソはこんな野菜
シソ科の野菜。生育適温は20~23℃。生育温度は15~30℃。半日陰でも育ち、暑さに強く、寒さや乾燥に弱い。発芽適温は22℃前後。適正土壌pHは5.5~7.0。連作ができる。1株あたりの収穫量は葉50枚程度。
シソには葉が緑色の青ジソと赤紫色の赤ジソがあり、それぞれ、葉が平らなものと縮れたもの(ちりめん)がある。青ジソには白色、赤ジソには薄紫色の花が咲く。青ジソの葉は大葉と呼ばれている。
シソは日照時間が短くなると、花芽ができて開花する(短日植物)。通常、シソは夏が終わる頃になると花穂が出て開花するが、夜間照明の当たる場所で栽培すると、夏が終わっても開花しないので、長期間、収穫が続けられる。
品種には、風味豊かな青ちりめんしそ『青香』、色・香りともに優れた赤ちりめんしそ『紫香』、葉の表が緑色で裏が濃い紫色の『うら赤シソ』などがある。
シソの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
シソの育て方(2) 種まき
シソの種まき時期は4月下旬から6月上旬。
ポットに種を7~8粒まく(好光性種子なので覆土は薄くする)。本葉が出たら間引きはじめ、本葉2~3枚で1本立ちにする。本葉4~5枚になったら、株間20~30cm、条間40cmで定植をする。育苗日数は30~40日程度。発芽には1週間程度かかる。種は一昼夜、水につけておくと発芽しやすくなる。直まきしてもよい。
赤ジソを梅の色づけ用として栽培する場合は、梅の出回る時期(6月頃)に間に合うよう、早めにまく。
シソの育て方(3) 敷きわら
シソは水不足になると葉がかたくなるので、高温期の土壌の乾燥に注意する。梅雨が明けたら、株元に敷きわらをして、土壌の乾燥を防ぐ。
シソの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は収穫が始まったら、月に1~2回施す。肥料不足になると、葉が小さくなったり、葉色が薄くなることがある。
シソの育て方(5) 収穫
シソの収穫時期は6~9月。
定植の30~40日後、草丈30cm程度に成長したら、下のほうの葉から順に摘み取って収穫する。収穫量を増やしたい場合は、茎の先端部分を摘み取る(摘心)。摘心すると、分枝して葉数が増え、収穫量が増える。
赤ジソを梅の色づけに利用する場合は、梅の出回る時期になったら収穫する。大量に使うので、収穫するときは株ごと引き抜く。
芽・花穂・実を利用する場合
シソは葉のほかに、芽や花穂、実も利用することができる。
芽を利用する場合は、プランターなどに種をばらまき、青ジソは本葉が出始めた頃、赤ジソは本葉が2枚出た頃に刈り取って、刺し身のつまなどに利用する。
シソは夏の終わりになると、花穂が出て、開花し始める。花穂を利用する場合は、花が1/3程度咲いた花穂を切り取って、天ぷらや刺し身のつまなどに利用する。
実(シソの実)を利用する場合は、花がほぼ咲き終わり、穂先に花が数輪残った状態の穂を切り取って、実をしごきとり(穂先から下に向けてしごく)、塩漬けや佃煮などに利用する。
シソのプランター栽培
シソをプランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間15~20cm)を栽培する。