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ニラの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月中旬~4月中旬 |
収穫時期 | 4月~9月(2年目以降) |
ニラはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は20℃前後。25℃以上は成長は早いが、葉が細くなる。5℃でもわずかに成長する。半日陰でも育ち、暑さや寒さや乾燥に強く、多湿に弱い。発芽適温は20℃前後。発芽には最低10℃以上必要。適正土壌pHは6.0~7.0。連作ができる。
ニラは3~4月に種を苗床にまいて育苗し、6~7月頃に苗を定植して、翌年(2年目)から収穫をする。冬は地上部が枯れるが、地下部は越冬し、翌春、再び萌芽して生育を開始する。一度植えると、毎年、分げつして株が増えていく。
品種には、葉幅が広くて多収な『グリーンロード』、花ニラ専用品種『テンダーポール』などがある。
ニラの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ニラの育て方(2) 種まき
ニラの種まき時期は3月中旬から4月中旬。
畑の一画を耕して苗床をつくり、条間15cmで種をすじまきにする。発芽後、順次間引いて、株間を1~2cmにする。発芽には10~14日程度かかる。追肥は月1回施す。
6~7月頃、苗が草丈20cm程度に育ったら、苗床から掘り上げて、畑に植え付けをする。
ニラの育て方(3) 植え付け
苗は1箇所に3本まとめて、株間20cm、条間40~50cmで5cm程度の深さに植え付ける(ニラの根は地表に向かって伸びるため、やや深めに植える)。
植え付け1年目は株を養成するため収穫はしない。収穫は2年目からとする。
ニラの育て方(4) 追肥
植え付け1年目の追肥(化成肥料30g/m²)は9月頃に施す。2年目以降の追肥は、春になって萌芽し始めた頃に施す。
ニラの育て方(5) 花茎の摘み取り
夏になって花茎が伸び始めたら、早いうちに花茎を摘み取る(開花すると葉がかたくなる)。摘み取った花茎は花ニラとして料理に利用できる。
ニラの育て方(6) 収穫
ニラの収穫時期は4~9月(2年目以降)。
草丈が20cm以上になったら、地際から3~4cmのところで切り取って収穫する。収穫後は追肥を施して、葉の成長を促す。
ニラは葉を切り取っても、再び葉が伸びてくるので、年に4~5回程度、収穫ができる。
ニラの育て方(7) 株分け
3~4年収穫をすると、株が密生して葉が細くなってくるので、春か秋に株を掘りあげて、株分けして植え替える。
黄ニラを栽培する場合
黄ニラ(きにら)を栽培する場合は、地際から3~4cmのところで葉を切り取ったのち、バケツやダンボール箱などを株にかぶせて遮光する。遮光して10~15日たったら、黄白色になった葉を切り取って収穫する。黄ニラは普通のニラより、臭いが少なく、ほのかな甘みがある。
ニラのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、苗を5箇所に植え付ける(1箇所3本植え)。