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トウモロコシの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月上旬 |
収穫時期 | 7月~8月 |
トウモロコシはこんな野菜
イネ科の野菜。生育適温は20~30℃。発芽適温は25~30℃。15℃では7~10日かかる。適正土壌pHは6.0前後。連作ができる。
トウモロコシは茎の先端にススキのような雄穂(ゆうすい)が出て、その後、葉のつけ根のとこから、雌穂(しすい)の毛のような絹糸(けんし)が出て、雄穂の花粉が雌穂の絹糸につくことで受粉する。そのため、受粉が確実に行われないと、実が歯抜けになる(絹糸はそれぞれが実の1粒とつながっている)。
品種には、甘味が強くて粒が純白の『ホワイトレディー』、粒が黒いモチモチした食感の『黒もちとうもろこし』、家庭で簡単にポップコーンが作れる『イエローポップ』などがある。
トウモロコシの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅80~90cm高さ10cm(2条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
トウモロコシの育て方(2) 種まき
トウモロコシの種まき時期は4月下旬から5月上旬。
種は株間30cm、条間50cmの2条点まき(1箇所3粒)にする。発芽後、順次間引いて、本葉2~3枚になったら1本立ちにする。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら定植をする。育苗日数は20日程度。
トウモロコシは風媒によって受粉するので、受粉しやすくなるよう、2条以上(2列以上)で栽培する。
いくつもの品種を混植すると、花粉が交雑して、品種の特性が混ざってしまう場合があるので避け、同時に育てるのは一品種だけにする。
トウモロコシの育て方(3) わき芽の処置
生育が進むと、株元からわき芽が伸びてくるが、株の倒伏防止になるので、摘み取る必要はない。
トウモロコシの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉6~8枚の頃と雄穂が見えた頃に施す。
トウモロコシの育て方(5) 摘果
トウモロコシは通常、1株に2~3本の雌穂(実)がつくので、雌穂から絹糸が出始めたら、一番上の雌穂1本を残し、他の雌穂は摘み取る。
摘み取った雌穂はヤングコーンとして、茹でて料理に利用できる。
トウモロコシの育て方(6) 収穫
トウモロコシの収穫時期は7~8月。
雌穂の絹糸が出てから20~25日後、雌穂の絹糸が褐色になった頃に収穫を行う。
トウモロコシのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2~3株(株間20~30cm)を栽培する。