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サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 10月下旬~11月上旬 |
収穫時期 | 4月~6月 |
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は18~20℃。2℃以上で発芽可能。適正土壌pHは6.5~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
エンドウの若サヤを食用にするのがサヤエンドウ、未熟種子とサヤを食用にするのがスナップエンドウ、未熟種子だけを食用にするのがグリーンピース。それぞれ、つるあり種(収量が多い)とつるなし種がある。
品種には、スジとり不要の『スジナイン』、8月播種で年内収穫も可能な『白姫』、肉厚で甘みが強い『グルメ』、王家の墓から発見された『ツタンカーメンのエンドウ豆』などがある。
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの育て方(2) 種まき
サヤエンドウ、スナップエンドウ、グリーンピースの種まき時期は10月下旬から11月上旬。
種は株間30cmで1箇所3粒の点まきにして、間引かずにそのまま3本立ちで育てる。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら、3本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日程度。
サヤエンドウ、スナップエンドウ、グリーンピースは通常、種を秋にまいて(秋まき)、幼苗で越冬させ、4~6月頃に収穫をする。幼苗の頃(本葉2~3枚)が最も寒さに強いので、越冬するときに苗が大きくなりすぎないように種まき時期に注意する。
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの育て方(3) 支柱立て
翌年、草丈20~30cmに成長したら、つるあり種は2m、つるなし種は1mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は支柱を立てたときと開花時に施す。
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの育て方(5) 収穫
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースの収穫時期は4~6月。
サヤエンドウは開花後15日前後、種子が肥大する前に収穫をする。
スナップエンドウは開花後25日前後、種子が十分肥大した頃に収穫をする。
グリーンピースは開花後30~40日程度、種子が十分肥大して、サヤにしわが出始めた頃に収穫する。
サヤエンドウ・スナップエンドウ・グリーンピースのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間30cmの2箇所まき(1箇所3本立ち)にする。つるなし種が育てやすい。