野菜の育て方・栽培方法#25 ジャガイモ

育て方・栽培方法
  1. ジャガイモの種芋の植え付け時期は2~3月(春植え)と8~9月(秋植え)です。種芋には芽出し(浴光育芽)したものを使用すると、生育にばらつきが出なくなります。種芋は株間30cmで植え付けます。

  2. 草丈10~15cmになったら芽かきをします。

  3. 芽かき後とその2週間後の2回、それぞれ追肥(化成肥料30g/m²)を施し、6~7cmの土寄せをします。

  4. 収穫時期は6~7月と11~12月です。茎葉が枯れてきた頃に収穫します。

  5. 土寄せ不要のマルチ栽培もできます。

  6. プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培します。袋栽培をする場合は、培養土の袋(25L程度)の底に水抜き穴を開けて、用土を入れて1株を栽培します。生育中に増し土をするので、植え付け時にその分のスペースを空けておきます。

栽培暦
植え付け収穫
野菜名 ジャガイモ
種類 根菜類
科目 ナス科
栽培特性 冷涼な気候を好む
適正土壌酸度 pH5.0~6.0
苦土石灰 不要
元肥の施し方 置き肥
元肥 牛糞堆肥200g、化成肥料(8-8-8)30g
栽培スペース 幅60cmの栽培スペース(1条)。水はけのよい畑では畝を立てる必要はない
発芽適温 15~20℃。5℃以上で発芽する
生育適温 15~24℃
連作障害 2~3年
収穫量 1株あたり700g

植え付け時期

  • ジャガイモの春植えは2月下旬から3月中旬、秋植えは8月下旬から9月上旬に行う。

  • 栽培には幅60cmの栽培スペース(1条植え)が必要。ジャガイモは弱酸性の土壌を好むので、通常、苦土石灰は施さない。

  • 種芋は必ず、ホームセンターや種苗店などで、種芋用として売られているものを使用する。食用のものは、ウイルス病にかかっていることがあるので使用しない。

  • 植え付けに使用する種芋は、小さいもの(30~40g程度)は切らずにそのまま使用するが、大きいものは一片が30~40gになるよう、縦に切り分ける(それぞれ2芽以上つくようにする)。

  • 切った種芋は、日陰に2~3日置いて、切り口を乾かす。

  • 秋植えでは種芋が腐りやすいので、できるだけ種芋は切らないように、小さな種芋を選んで植える。

  • 植え付け当日になったら、栽培スペースの中央に幅15cm、深さ10cm程度の溝を掘り、そこに種芋を並べる(種芋を切った場合は切り口を下にする)。種芋と種芋の間に元肥を置いて(元肥は種芋と接触しないようにする)、溝を埋め戻す。覆土は5~8cm程度にする。植え付け直後の水やりはしない。出芽には3~4週間ほどかかる。

MEMO

ジャガイモは種芋から出た茎の地下部から、ストロンという、地下茎が伸びて、その先端が肥大して芋になります。芋は日に当たると緑化して、ソラニンという毒素が発生するので、生育中に何度か株元に土寄せをして、芋が露出しないようにします。芋は種芋の上にできます。

おすすめの品種

食味の良い人気の品種”キタアカリ”、赤皮で病虫害抵抗性に優れた”あかね風”、果肉が紫色でアントシアニンが豊富な”シャドークイーン”などがあります。

芽出し(浴光育芽)

  • ジャガイモは種芋をそのまま植え付けると、出芽が揃わなかったり、欠株が出たりすることがあるので、芽出しを兼ねて、浴光育芽(よっこういくが)してから植え付けると良い。ただし、秋植えでは浴光育芽は必要ない。

  • 浴光育芽は、低温下で強光を種芋に当てて、強健な芽を育てることを目的とした技術で、出芽が1週間ほど早くなる、出芽が揃う、出芽数が増える、黒あざ病(変形芋の原因になる)に強くなる、などの効果がある。

  • 浴光育芽をする場合は、植え付けの3~4週間前に行う。軒下や窓辺など、雨の当たらない、日当たりのよい場所に、種芋(切らない)を並べたコンテナを置き、種芋に日を当てる。適温は10~20℃くらいで、5℃以下や20℃以上にはしないように管理する。種芋は1週間ごとにひっくり返して、均一に日を当てる。

  • 3~4週間経つと、種芋から黒紫色の芽が5mmほど伸びてくるので、その頃になったら、種芋を切り分けて植え付ける。

芽かき

  • 植え付け後、種芋からは複数の芽が伸びてくるので、草丈10~15cmほどになったら、2~3本を残し、それ以外の芽を引き抜く、芽かきを行う。

  • 種芋が地表に飛び出ないように、種芋の上の土を押さえながら、不要な芽を倒すようにして引き抜く。芽かきをしないと、小さな芋が多くなる。

収穫時期

  • ジャガイモの収穫は茎葉が黄色くなって、枯れてきた頃に行う。株の周囲にスコップを入れて、株を掘り起こし、芋を拾う。

  • 保存する場合は、日陰で表面をよく乾かした後(芋は洗わない)、ダンボール箱などに入れて、冷暗所に置く。

マルチ栽培

  • マルチを利用すれば、土寄せをしなくても、立派な芋を収穫することができる(浅植えマルチ栽培)。

  • ジャガイモの浅植えマルチ栽培をするときは、畑を耕して肥料を混ぜて、幅60cm、高さ10cmくらいの畝を立てて黒マルチを張る。使用するマルチは厚さ0.03mm以上のものがよい。浅植えマルチ栽培では、芋はマルチのすぐ下、地表付近にできるので、マルチが薄いと光が透過して、芋が緑化することがある。

  • マルチを張ったら、マルチに切り込みを入れ、そこから種芋(切り口は上にする)を畝に押し込んで植え付ける(逆さ植え)。覆土は種芋が隠れる程度で、マルチの切り込みはなるべく小さくする。

  • 2~3週間ほどすると、種芋から芽が伸びてくるので、芽をマルチの外へ出す。芽はマルチの切り込みから出すか、または、マルチに小さな穴をあけて出す。芽がマルチの外に出たら、あとはほぼ放任でよい。土寄せや追肥は不要。逆さ植えにした場合、通常の植え方(切り口を下)と比べ、伸びてくる芽数が少ないので、芽かきもほとんど必要ない。

  • 茎葉が黄色くなってきたら、マルチを剥がして、地表付近にできた芋を拾い集める。

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