野菜の育て方

タマネギの育て方・栽培方法

タマネギの写真 タマネギの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。
栽培難易度 (ふつう)
種まき時期 9月
収穫時期 5月~6月
タマネギの栽培カレンダー
種まき収穫
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タマネギはこんな野菜

  • ヒガンバナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は20℃前後。発芽温度は4~30℃。適正土壌pHは6.3~7.8。連作ができる。

  • タマネギは9月に種を苗床にまいて育苗し、11月頃に苗を定植、翌年の5~6月に収穫をする。球の肥大は気温の上がる春から始まる。

  • 品種には、愛知県の伝統野菜でサラダに最適な『愛知早生白玉葱』、サラダなど生食に向くレッドオニオン『猩々赤』、3月まで貯蔵可能な『ネオアース』などがある。

タマネギの育て方(1) 種まき・育苗

  • タマネギの種まき時期は9月。

  • 畑の一画に苗床をつくり、条間10cmで種をすじまきにする。発芽には1週間程度かかる。本葉2枚になったら、2~3cm間隔に間引いて、追肥を施す。播種後60日程度、苗が草丈20~25cm、根元の太さが5~7mmになったら、苗を掘り出す。プランターやセルトレイに種をまいて育苗してもよい。

  • セルトレイで育苗する場合は、1粒ずつ種をまき、3週間ほどたったら、1週間に1回の頻度で液肥を与える。

  • タマネギは育苗して栽培する以外に、直まきしたり、子球から栽培することもできる。

タマネギの育て方(2) 土作り

  • 畑は苗を植え付ける2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。

  • 1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。15×15cm間隔で穴のあいたタマネギ用マルチが市販されているので、それを使えばマルチに穴をあける手間がかからない。

タマネギの育て方(3) 苗の植え付け

  • 苗の植え付けは11月頃に行う。

  • 黒マルチを張った畝に、株間・条間15cmで、掘り出した苗を1箇所に1本、2cmくらいの深さに植え付ける(深植えはしない)。苗が太すぎると、とう立ちしやすくなり、細すぎると、越冬できずに枯死したり、球が大きくならないので、適切な太さ(5~7mm)の苗を選んで植える。

タマネギの育て方(4) 追肥

  • 追肥(化成肥料30g/m²)は2月下旬と3月下旬に施す。4月以降は追肥をしない。

タマネギの育て方(5) 収穫

  • タマネギの収穫時期は5~6月。全体の8割の株の葉が倒れてきた頃に収穫をする。

  • タマネギは収穫適期になると(成熟すると)、自然に葉が倒れる。株を引き抜いたら、そのまま畑に並べて2~3日、乾燥させる。

  • 保存する場合は、4~5株の葉をまとめて縛って1束にして、軒下などに吊るしておく。一般に早生種より中晩生種のほうが長期保存に向く。

育苗せずに直まきする場合

  • 日本では一般的ではないが(欧米では一般的)、タマネギは育苗せずに、種を畑に直接まく(直まき)こともできる。

  • 直まきすると、育苗や植え付けの手間が省けるが、球の大きさが不揃いになる。直まきする場合は、9月に1箇所4~5粒の種をまき、11月末までに1本立ちにする。

子球から栽培する場合

  • タマネギは種や苗から栽培する以外に、子球から栽培することもできる(オニオンセット栽培)。

  • 夏になると、ホームセンターや種苗店などで、直径2~3cmほどのタマネギの子球(ホームタマネギ)が出回るので、オニオンセット栽培をする場合は、その子球を使用する。

  • 植え付け時期は8月下旬頃で、子球の先端が見える程度に植え付ける。追肥は植え付けの1ヶ月後と2ヶ月後に施す。収穫は12月頃、植え付けから100日程度が目安。

タマネギのプランター栽培

  • プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、苗を条間10cm、株間10~12cmの2条植えにする。


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