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イチゴの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 10月中旬~11月上旬 |
収穫時期 | 5月~6月 |
イチゴはこんな野菜
バラ科の野菜。生育適温は17~20℃。寒さには強い。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は10個程度。
イチゴは秋に苗を植えて越冬させて、初夏に収穫をする。春になると、株からランナー(ほふく枝)が伸びて、先端部に子苗ができるので、収穫後、その子苗を育てて、秋に植える苗にする。
イチゴには一季成り性品種のほかに、四季成り性品種がある。四季成り性品種では、夏から秋にかけての収穫もできる。
品種には、食味が良く大果の『とちおとめ』、桃に似た香りの『桃薫』、四季成りで果実が白い『エンジェルエイト』、種子から栽培できる『よつぼし』などがある。
イチゴの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、油かす100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ15~20cmの畝を立てる(全面施肥)。
イチゴは低温・短日(日の長さが短くなること)によって、花芽分化するので、植え付け時にマルチは張らない(越冬後に張る)。
イチゴの育て方(2) 植え付け
イチゴの苗の植え付け時期は10月中旬から11月上旬。
苗を株間・条間30cmで植え付ける。植え付けるときは、成長点のある株元(クラウン)が土に埋まらないようにする。
イチゴの花房(実)は親株側ランナーの反対方向につくので、苗にランナーの跡がある場合は、ランナーの反対方向を通路側に向けて植えると、収穫がしやすくなる。
イチゴの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は2月下旬と3月下旬に施す。あわせて、傷んだ葉や枯れた葉も取り除く。
イチゴの育て方(4) マルチング
2月下旬から3月上旬に畝にマルチ張りをする。株の上から黒マルチを張り、株の位置にあわせてマルチに穴を開け、穴から株を出す。
マルチ張りには、抑草、保温、果実の汚れ防止などの効果がある。
イチゴの育て方(5) 人工授粉
受粉不良でいびつな果実になるのを防ぐため、開花したら、人工授粉をする。
雄しべの花粉が花の中央にある雌しべにつくように、筆先でまんべんなく雄しべと雌しべをなでる。
イチゴの育て方(6) 収穫
イチゴの収穫時期は5~6月。
収穫は開花後30~40日、実が赤くなって熟した頃に行う。
収穫中(開花中)に伸びたランナーは、実を充実させるために、早めに摘み取る。
イチゴの育て方(7) 苗づくり
収穫を終えたら、ランナーから発生する子苗を育成して、秋に植えるための苗をつくる。
同じ株で収穫を続けると、ウイルスに汚染され、果実が小さくなる場合があるので、イチゴの栽培では毎年、株を更新するのが一般的(親株は継続使用しない)。
イチゴの親株からランナーが伸びてきたら、ポットなどに受けて、Uピンで固定して子苗を根付かせる。子苗が本葉3~4枚になったら、親株側のランナーは2~3cm残してカットして、子苗側のランナーは付け根でカットする。親株から一番近い子苗は大きくなりすぎているので使用しないで、2番目以降にできる子苗を使用する。子苗はそのままポット、もしくは畑に仮植え(株間10~15cm)して育苗し、秋になったら定植をする。
イチゴのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間20cm)を栽培する。
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