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サツマイモの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 9月下旬~11月中旬 |
サツマイモはこんな野菜
ヒルガオ科の野菜。生育適温は25~30℃。暑さや乾燥には強いが、多湿には弱い。苗は15℃以上で発根する。適正土壌pHは5.5~6.0。連作ができる。1株あたりの収穫量は1kg程度。
サツマイモの芋(塊根)は苗の節から出た根が肥大したもの。サツマイモは吸肥力が強いため、肥料が少量でもよく育つ。
品種には、焼くとクリームのようにネットリとした食感の『安納芋』、果肉が紫色の『パープルスイートロード』、茎葉を食べる『すいおう』などがある。
サツマイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕しておく。サツマイモは弱酸性の土壌を好むので、通常、苦土石灰の散布は必要ない。
1週間前になったら、元肥として、草木灰100g/m²、化成肥料(8-8-8)20g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅70cm高さ30cm(1条植え)のかまぼこ型畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
サツマイモは吸肥力が強いので、前作の肥料分が残っているようなところでは、元肥は草木灰だけでよい。肥料に窒素分が多いと、茎葉ばかりが成長して(つるぼけ)、芋の肥大が悪くなるので注意する。
サツマイモの育て方(2) 植え付け
サツマイモの植え付け時期は5月。
茎が太く、7~8節あって、節間が適度につまっている苗を選び、植え付け前に苗の切り口を水につけて、十分に吸水させておく。
支柱の先などを使って、畝の中央に株間30~40cmで苗の植え穴を斜め45度くらいの角度であけ、3~4節が埋まるように苗を挿し込んで、苗の植え付けを行う(斜め植え)。植え穴はマルチの上からあける。苗は畝と平行方向になるように植え、葉は地上に出す。
植え付け後、1週間くらいで根付いて、蔓が伸びてくる。
サツマイモの育て方(3) 追肥
通常、元肥のみで追肥は施さない。
サツマイモの育て方(4) つる返し
夏になり、伸びた蔓で通路が覆われるようになったら、つる返しを行う。つる返しを行うときは、接地した蔓の節から出た根を地面から引き剥がして、蔓を畝側へひっくり返す。つる返しで葉が裏返しになっても自然に直るので、気にしなくてよい。
つる返しを行うことで、蔓の節から出た根が、土から過剰に養分を吸収し、つるぼけになることを防止する。
サツマイモの育て方(5) 収穫
サツマイモの収穫時期は9月下旬から11月中旬頃。葉がやや黄色くなり始めたら、収穫をする。事前に試し掘りをして、芋が大きくなっていることを確認するとよい。
蔓を刈り取り、芋を傷つけないようにスコップで掘り出す。霜がおりる前に収穫を終えるようにする。
芋を長期保存する場合は、芋を新聞紙でくるんで、発泡スチロールなどの箱に入れ、古毛布などをかぶせて(呼吸させるため箱は密閉しない)、湿度85~90%、13~15℃くらいの場所に置く。芋は10℃以下になると傷みやすくなる。
サツマイモのプランター栽培・袋栽培
プランターで栽培する場合は、幅65x奥行40x高さ40cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
袋栽培をする場合は、培養土の袋(25L程度)の底に水抜き穴を開けて、用土を入れて、1株を栽培する。