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パセリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 3月中旬~4月下旬 |
収穫時期 | 7月~12月 |
パセリはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は15~20℃。5℃以下になると生育が停滞する。0℃でも枯死しない。25℃以上は生育が衰える。冷涼な気候を好み、半日陰でも育ち、寒さに強く、乾燥に弱い。発芽適温は20℃前後。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
パセリには葉が縮れたモスカールドパセリ(縮葉種)と葉が平たいイタリアンパセリ(平葉種)がある。イタリアンパセリのほうが苦味は少ない。
品種には、多収の縮葉種『グランド』、平葉種の『イタリアンパセリ』などがある。
パセリの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
パセリの育て方(2) 種まき
パセリの種まき時期は3月中旬から4月下旬。
育苗箱に条間5cm、株間1cmで種をすじまきにする(好光性種子なので覆土は薄くする)。発芽して本葉2枚になったら、ポットに移植して、本葉5~6枚になったら、株間・条間25~30cmで植え付けをする。発芽には10~15日程度かかる。種は一晩、水につけておくと発芽しやすくなる。
パセリは種まきから定植までに70日程度かかるので、種から栽培するより、市販の苗を購入して植え付けたほうが失敗が少ない。
パセリの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は月に1~2回施す。
パセリの育て方(4) 敷きわら・水やり
パセリは乾燥に弱いので、株元に敷きわらをして、土壌の乾燥を防ぐ。土壌が乾燥すると葉がかたくなる。敷きわらには、泥はねによる葉の汚れを防ぐ効果もある。夏の乾燥期には水やりもこまめに行う。
パセリの育て方(5) 収穫
パセリの収穫時期は7~12月。
本葉が13枚以上になったら、外側の葉から摘み取って収穫する。一度にたくさん摘み取ると株が弱るので、常に10枚以上の葉を残すようにしておく。収穫後、再び葉が伸びてくるので、何度も収穫できる。
冬に収穫する場合は、ビニールトンネルなどをかけて防寒する。パセリは気温が5℃以上あれば生育する(収穫できる)。春になると、越冬した株からは花茎が次々と伸び始め、収穫は終了となる(伸びてくる花茎を早いうちに摘み取れば、多少は収穫期間が延長できる)。
パセリのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間15~20cm)を栽培する。
夏は強い日差しを避けて、半日陰となる場所にプランターを移動する。冬は軒下などにプランターを移動して寒さから保護すれば、冬でも収穫ができる。