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シシトウ・トウガラシの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | シシトウは6月~10月、トウガラシは7月~10月 |
シシトウ・トウガラシはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さには強いが、乾燥には弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は100個程度。
トウガラシには辛いものと辛くないものがある。鷹の爪やハバネロなどは辛いトウガラシで、万願寺トウガラシや伏見甘長トウガラシなどは辛くないトウガラシ。
品種には、果長10cmにもなる『スーパーししとうジャンボ』、京都の伝統野菜で辛くない『万願寺トウガラシ』、ギネス記録級の超激辛唐辛子『カロライナリーパー』などがある。
シシトウ・トウガラシの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
シシトウ・トウガラシの育て方(2) 植え付け
シシトウ、トウガラシの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間50cmで植え付ける。
シシトウ、トウガラシは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。植え付け後、仮支柱を立て、苗を固定する。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、本葉10枚になったら定植をする。育苗日数は70~80日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
シシトウ・トウガラシの育て方(3) 仕立て方
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、勢いのある枝3本を主枝として伸ばす、3本仕立てにする。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、それぞれに1本ずつ主枝を誘引する。
シシトウ、トウガラシは一番花が咲くと、そこから2本、または3本に分枝する。2本に分枝した場合は、その2本と、一番花のすぐ下から発生するわき芽(側枝)を1本伸ばして、3本仕立てにする。3本に分枝した場合は、その3本をそのまま伸ばして3本仕立てにする。
いずれの場合も、誘引する3本の主枝より下のわき芽(一番花より下のわき芽)は全部摘み取る。
シシトウ・トウガラシの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は実がなり始めたら、2週間に1回施す。
シシトウ・トウガラシの育て方(5) 収穫
シシトウの収穫時期は6~10月。トウガラシの収穫時期は7~10月。
シシトウは開花後15~20日程度、実の長さが5~7cmになった頃に収穫する。株の成長を促すため、一番果は小さいうちに収穫するとよい。
シシトウには通常、辛味はないが、水不足(乾燥)などで株にストレスがかかると、まれに辛い果実が出来る場合がある。
トウガラシは開花後60日程度、実が赤く色づいた頃に収穫する。実を1本ずつ摘み取るか、または、株ごと引き抜く。収穫したトウガラシは、風通しの良い日陰(軒下など)で乾燥させる。青トウガラシとして利用する場合は、赤く熟す前に収穫する。
シシトウ・トウガラシのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。