ジネンジョ・ナガイモ・イチョウイモ・ツクネイモの育て方

栽培カレンダー

自然薯(山芋)・長芋・銀杏芋・つくね芋の栽培カレンダー
植え付け(関東) 収穫

基本情報

名称 ジネンジョ / ナガイモ / イチョウイモ / ツクネイモ
画像
自然薯の写真長芋の写真いちょう芋(大和芋)の写真つくね芋の写真
科名 ヤマノイモ科
栽培適地 日当たりの良い場所で育てる。ツクネイモは乾燥に弱い。適性な土壌pHは6.0~6.5。
生育温度 萌芽・生育には17℃以上必要。
植付時期 4月中旬から5月中旬
収穫時期 地上部が枯れてきた頃。
連作障害 あり(3~4年)
収穫量の目安 ジネンジョは1本あたり500~600g、ナガイモは1本あたり1kg。

植付場所

畝のサイズ 畝幅(上面幅)60~90cm、畝の高さ10cm(1条植え)。高畝にすれば、その分、深く耕さなくても済む。
条間
株間 30cm

石灰散布量・施肥量

苦土石灰散布量 100g/m2
元肥の施し方 萌芽後に施す
元肥 化成肥料(8-8-8)100g/m2
追肥 化成肥料30g/m2(1回あたり)

おすすめの品種

自然薯 長いものでは1mを超える。粘りは強い。
短形自然薯 長さが30cm程度と短く、家庭菜園向き。粘りは強い。
長芋 長いものでは1mを超える。形状は円柱状。粘りは弱い。
銀杏芋 長さ15~25cm。形状は扇形(銀杏の葉の形)。長芋より粘りは強い。
丹波山のいも 形状は塊形・丸形。粘りは強い。

生態・特徴

ジネンジョ(自然薯)・ナガイモ(長芋)・イチョウイモ(銀杏芋)・ツクネイモはヤマノイモ科ヤマノイモ属に属するつる性の多年草。ジネンジョやナガイモは芋が長く伸びるのが特徴で、長いものでは1mを超えるものもある。ジネンジョは芋の粘りが強いが、ナガイモは水分が多く、粘りが弱い。ジネンジョはヤマイモ(山芋)と呼ばれることもある。家庭で栽培するなら、芋の長さが30cmくらいと短い、短形自然薯がおすすめ。

イチョウイモは長さ15~25cmの扇形(銀杏の葉の形)の芋で、関東地方ではヤマトイモ(大和芋)と呼ぶこともあるが、芋の形状が塊形・丸形をしている、ツクネイモのことを関西地方ではヤマトイモと呼ぶこともあり、ややこしい。ツクネイモは形状が塊形・丸形の芋で、主な品種には伊勢いも、丹波やまのいも、などがある。関西地方ではヤマトイモと呼ばれることもある。

夏になると、つる(葉腋)にはムカゴができる。できたムカゴは食用にしたり、繁殖に利用できる。ムカゴが少ないほど、地中の芋は大きくなるので、地中の芋を大きくする場合は、ムカゴを早めに取り除くとよい。つるが下垂するとムカゴが多くなる。なお、ツクネイモではほとんどムカゴはできない。

土作り・畝立て

畑は使用する2週間前までに、深さ20~30cm程度耕し、苦土石灰を適量散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。

続いて、畝を立てる場所の中央(種芋を植える位置)に幅25cm、ジネンジョとナガイモの場合は深さ100cm、それ以外の芋では深さ50cmの植え溝を掘る。植え溝は掘ったら、すぐに埋め戻すが、その際、芋が変形する原因となる、石などを取り除いておく。芋の伸びる場所(植え溝)が深く耕してあれば、畑全面を深く耕す必要はない。

1週間前になったら、1m2あたり2kgの完熟牛ふん堆肥をまいて、土とよく混ぜ、畝を立てる。芋の変形や変色などの原因になるので、植え溝には堆肥などの肥料分は混ぜないようにする。元肥は萌芽後に施す(生育初期は種芋に蓄積された養分で育ち、土壌からの養分吸収は少ないため)。

波板栽培・パイプ栽培

かたい土層があるなどの理由で、畑を深く耕すことが出来ない場合は、波板栽培がおすすめ。波板栽培では、長さ120cmの波板を20度の角度で傾けて畑に置いて、土をかぶせ、その上に種芋を植える。晩秋、埋めた波板を掘り出せば、芋を折ることなく、収穫ができる。そのほか、地中に埋めた塩ビ製のパイプの中で芋を肥大させて、芋の掘り取りを簡単にした栽培方法(パイプ栽培)もある。

種芋の準備

植え付け前に種芋を準備する。種芋には子イモ、または切りイモを使用する。子イモはムカゴを前年の春から晩秋までの間、育てたもので、切らずにそのまま使用する。切りイモは大きな芋を切り分けたもので、ジネンジョ・イチョウイモ・ツクネイモの場合、1片あたり50~80gに分割したものを使用する(ツクネイモは頂芽部を切り捨て、ミカン切り)。ナガイモの場合は100~150g程度に分割にしたものを使用する。

ムカゴから子イモを作る場合は、春にムカゴを畑に植え付け(覆土3cm、株間6cm、条間20cm)、晩秋まで育てる。翌春になったら種芋として植え付ける。

植え付け

種芋の植え付けは4月中旬から5月中旬頃に行う。畝の中央(植え溝の真上)に種芋を植え付ける。子イモはそのまま植え付け、切りイモは切り口を乾かしてから植える(ツクネイモの場合は切り口を上にする)。覆土は5~6cmにする。芽が出るまでには、2~4週間ほどかかる。なお、収穫する芋は毎年、種芋を養分にして新しく形成される(種芋は大きくならない)。

支柱立て

種芋の植え付け後、2mの支柱を立てる。ただし、イチョウイモとツクネイモでは、つるを地面に這わせる、地這い栽培(無支柱栽培)も可能。地這い栽培をする場合は支柱は不要。地這い栽培にすれば、土壌の乾燥防止に効果がある。

元肥・追肥・管理

萌芽してつるが伸びてきたら、支柱につるを誘引して(地這い栽培の場合は地面につるを這わせる)、畝の肩部分に元肥を施し、かるく土寄せをする(追肥も同様の方法で施す)。1個の種芋から複数の芽が伸びたときは、芋の肥大が悪くなるので、1本を残して他の芽を摘み取る。梅雨が明けたら、土壌の乾燥を防ぐため、株元に敷きワラをする。追肥は7月上旬から8月上旬の間に1~2回施す。

収穫

収穫は地上部が枯れてきた頃に行う。株の周囲にスコップを入れて土を崩し、折らないように芋を掘り取る。保存する場合は、芋をポリ袋に入れて、3~5℃くらいの冷暗所に置く。温暖な地域では、掘り出さないで、畑で越冬させることもできる。つるにできたムカゴの収穫は9月上旬頃から行う。収穫したムカゴは、ご飯と一緒に炊いて、ムカゴ飯などにする。


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