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レモンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | 10月~3月 |
レモンはこんな果樹
ミカン科の常緑果樹。栽培適地は関東地方南部以西(年平均気温が15.5℃以上で冬の最低気温が-3℃以下にならない地域)。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は1~3月頃(花芽は混合花芽)。7月以降に咲く花の花芽は同年に発生した新梢につく。
レモンは四季咲き性で、花は5月から10月にかけて3回ほど咲く(最も多く咲くのは5月頃)。四季咲き性の強弱は品種によって異なる。
品種には、四季咲き性が強い『ユーレカ』、皮をむいてそのまま食べられる糖度10度の『スイートレモネード』、通常のレモンの4倍の大きさの『ポンテローザ』などがある。
レモンの育て方(1) 植え付け
レモンの苗木の植え付け時期は3月下旬から4月上旬。
苗木は高さ50~60cmで切り返して植える。
自家結実性があり、1本でも結実するため、受粉樹は不要。
レモンの育て方(2) 摘果
レモンの花は5月から10月にかけて咲くが、木を弱らせないためにも、暖地以外では5~6月に開花・結実したものだけを成長させ、それ以降に結実したものは摘み取ったほうがよい(7月以降に開花したものは翌春以降に収穫となる)。
5~6月に開花・結実したものについては、7月下旬から8月頃に摘果を行う。
摘果では葉25~30枚あたり1果を残すようにする。
レモンの育て方(3) 収穫
レモンの収穫時期は10~3月。
果実が黄色くなるのは12月頃からだが、レモンは緑色のもの(グリーンレモン)でも料理に利用できるので、10月頃から収穫できる。
緑色のレモンを黄色くする場合は、緑色のレモン数個とリンゴ1個を一緒にポリ袋に入れて、室内に置いておく。1週間ほどたてば、リンゴから発生するエチレンによって、緑色のレモンが黄色になる。
レモンの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、3月に有機質肥料、6月と10月下旬から11月上旬に速効性の化成肥料を施す。
レモンの育て方(5) 剪定
レモンの剪定時期は3月。
枝は年3回、春・夏・秋に伸びる。花芽は前年の春枝(春に伸びた枝)によくつく(1~3月頃)。
込み合った部分の枝などを間引く、間引き剪定を主体にする。枝は開くように誘引すると花芽がつきやすくなる。
仕立て方には開心自然形などが向く。