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ヤマブドウ(山葡萄)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 11月中旬~12月下旬(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 9月~10月 |
ヤマブドウの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
この記事の目次
ヤマブドウはこんな果樹
ブドウ科の落葉果樹。栽培適地は北海道から本州・四国地方(夏に高温となる地域で栽培すると果実が小さくなりやすい)。寒さに強い。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は必要(1本で実のなる品種もある)。
ヤマブドウは北海道から本州、四国にかけて分布する野生ブドウの一種。果実は小さく酸味が強く、主にワインの原料として利用される。
ヤマブドウの育て方(1) 植え付け
ヤマブドウの苗木の植え付け時期は11月中旬から12月下旬(温暖地)と3月(寒冷地)。
苗木は3~4芽残して切り返して植える。
ヤマブドウは雌雄異株で、結実するのは雌木なので、植え付けるときは、雌木と受粉用の雄木の2本を一緒に植える必要がある。受粉は一般のブドウの花粉でも可能だが(巨峰などの四倍体品種は除く)、ヤマブドウは開花が早く、開花期の合うブドウが少ないため、雄木を混植するのが一般的。
ヤマブドウの育て方(2) 人工授粉
開花したら、雄木の花の花粉を雌木の花につける人工授粉をすれば、より確実に受粉できる。
ヤマブドウの育て方(3) 収穫
ヤマブドウの収穫時期は9月下旬から10月下旬頃。
十分に果実が色づいた頃に収穫する。
果実は色づき始めてから成熟するまでの期間が長い。十分に熟してから収穫をしないと酸味が残る。降霜前までには収穫を終えるようにする。
ヤマブドウの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、2月に速効性の化成肥料を施す。
ヤマブドウの育て方(5) 剪定
ヤマブドウの剪定時期は12月上旬から1月下旬。
花芽(混合花芽)は新梢の葉腋につく。
切り返し剪定を主体にして、長い枝は10~15芽、短い枝は2~5芽で切り返す。枝が水平、もしくは垂れ下がっているときに花芽がよくつくので、枝は水平、または下向きに誘引する。
仕立て方は垣根仕立てが向く。
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