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ブルーベリーの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 11月上旬~12月下旬(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 6月~9月 |
ブルーベリーはこんな果樹
ツツジ科の落葉果樹。栽培適地はサザンハイブッシュ系・ラビットアイ系が関東地方以西、ノーザンハイブッシュ系は関東地方以北(冷涼な気候を好む)。実がなるまで2~3年かかる。受粉樹は品種によっては必要になる。花芽分化は7~9月頃(花芽は純正花芽)。
日本で栽培されているブルーベリーの主な系統には、ノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系の3つがある。
ブルーベリーの果実には目によいとされるアントシアニンが豊富に含まれている。
品種には、果実が500円玉サイズの『チャンドラー』、ハイブッシュ系とラビットアイ系の交配種で果実がピンク色の『ピンクレモネード』などがある。
ブルーベリーの育て方(1) 植え付け
ブルーベリーの苗木の植え付け時期は11月上旬から12月下旬(温暖地)と3月(寒冷地)。
苗木は高さ40~50cmで切り返して植える。
ハイブッシュ系は自家受粉するが、ラビットアイ系は自家受粉しにくいので、同系統のなかから受粉樹となる他品種を受粉樹として混植する必要がある(ハイブッシュ系でも受粉樹があったほうが大きな実になる)。
ブルーベリーは酸性土壌を好むので、苗を植え付けるときは、ピートモスを土に混ぜる。目安はハイブッシュ系がpH4.3~4.8、ラビットアイ系がpH4.3~5.5。
ブルーベリーの根は浅根性で乾燥に弱いため、株元をバークチップやワラ、落ち葉などでおおって、乾燥を防ぐようにする。
ブルーベリーの育て方(2) 人工授粉
他品種を混植してあれば、虫媒などで自然に受粉するが、開花したら、筆先で花の中を交互にさわり、人工授粉をすれば、より確実に実がつく。
ブルーベリーの育て方(3) 収穫
ブルーベリーの収穫時期は6~9月。
果実が濃い藍色になり、果梗部のつけ根まで色づいたものから収穫する。熟した果実は指でつまむと、簡単に果梗部からとれるようになる。
ブルーベリーの果実は熟期にバラつきがあり、いっぺんに成熟しないので、熟したものから先に収穫する。
収穫した果実をすぐに生食しない場合、袋に入れて冷蔵すれば10日程度保存できるが、それ以上、保存する場合は冷凍保存にする。
ブルーベリーの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、3月と収穫後に速効性の化成肥料を施す。
ブルーベリーの育て方(5) 剪定
ブルーベリーの剪定時期は6月(夏季)と12月上旬から2月下旬(冬季)。
植え付けから1~2年は、株を充実させるため、剪定はほとんど行わない。花芽は新梢の先端付近につくので(7~9月頃)、枝に花芽がついた場合は切り返して、植え付けから1~2年は結実させないようにする。本格的な剪定は3年目から行う。
夏季剪定では、実をつける枝を増やすため、新梢の先端を1/3程度切り返す。切り返すことで、枝が分岐し、枝につく花芽の数が増える。
冬季剪定では、込み合った部分の枝を間引き、樹冠内部までよく日が当たるようにする。3~4年、実をつけたシュート(株元から出る枝)は実つきが悪くなるので、株元から間引いて、新しいシュートに更新する。
仕立て方には株仕立てが向く。