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クルミの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 12月上旬~3月下旬 |
収穫時期 | 9月~10月 |
クルミの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
クルミはこんな果樹
クルミ科の落葉果樹。栽培適地は東北地方以南(雨が少なく夏が涼しい地域。暖地では樹勢が強くなりすぎて、花芽がつきにくい)。実がなるまで5年かかる。受粉樹はあるとよい(実つきがよくなる)。花芽分化は6月頃(花芽は混合花芽)。
品種には、殻が薄く食べやすい『カシクルミ』、殻は硬いが濃厚な風味の『オニグルミ』などがある。
クルミの育て方(1) 植え付け
クルミの苗木の植え付け時期は12月上旬から3月下旬。
苗木は高さ50~60cmくらいで切り返して植える。
クルミは雌雄異花で、同じ株の中で、雄花と雌花が分かれて咲く(実がつくのは雌花)。クルミは自家受粉するが、品種によって、雌花が先に咲く雌花先熟型と雄花が先に咲く雄花先熟型があり、雌花と雄花の開花時期が異なる。単植では結実不良になる場合があるので、結実を安定させるために、他品種(受粉樹)を混植するとよい。
クルミは大木になるので、植え付け場所はよく考えて決める。
クルミの育て方(2) 人工授粉
受粉樹が植えてあれば、風媒によって受粉するので、人工授粉をする必要はない。
クルミの育て方(3) 収穫
クルミの収穫時期は9~10月。
果実は熟すと、外果皮が裂開して自然に落ちるので、拾い集めて収穫する。枝をゆすったり、棒などで叩いて落果させてもよい。オニグルミは外果皮が裂開せずに落果する。
収穫した果実は外果皮を取り除き、洗浄、乾燥させたのち、殻を割って利用する。
クルミの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、収穫後に速効性の化成肥料を施す。
クルミの育て方(5) 剪定
クルミの剪定時期は12月上旬から2月下旬。
花芽は新梢の先端付近につく(6月頃)。
幼木のころは、樹冠内部まで日が当たるように、込み合う部分の枝を間引き、新梢は先端1/3程度を切り返す。実がつくころになったら、切り返し剪定はなるべく控えて、込み合う部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にする。
仕立て方は変則主幹形仕立てが向く。