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イチョウ(銀杏)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 11月下旬~2月下旬(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 9月~10月 |
イチョウの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
イチョウはこんな果樹
イチョウ科の落葉果樹。栽培適地は全国。実がなるまで5年かかる。受粉樹は必要。花芽分化は6~7月頃。
品種には、早生で豊産性の『金兵衛』、殻が薄く大粒の『藤九郎』などがある。
イチョウの育て方(1) 植え付け
イチョウの苗木の植え付け時期は11月下旬から2月下旬(温暖地)と3月(寒冷地)。
イチョウは雌雄異株で、結実には受粉樹となる雄木が必要だが、イチョウの花粉は1kmほど飛散するので、その範囲内にイチョウの雄木があれば(街路樹でもよい)、雄木を植えなくても結実する。範囲内に雄木がない場合や確実に結実させる場合は雄木を植える。
イチョウは大木になるので、植え付け場所はよく考えて決める。実生の苗木では結実するまでに数十年もかかるので、必ず接木苗を購入する。
イチョウの育て方(2) 収穫
イチョウの収穫時期は9~10月。
イチョウの果実は成熟すると自然に落下するので、落ちたものを収穫する。熟期になったら、枝を揺すって落としても構わない。
収穫した果実は、数日、水につけて、果肉を腐らせてから洗浄し、乾燥させる。
果肉は皮膚につくと、かぶれる場合があるので、ビニール手袋をつけて手を保護するとよい。
イチョウの育て方(3) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、結実するようになったら、5月下旬から6月上旬に速効性の化成肥料を施す。
イチョウの育て方(4) 剪定
イチョウの剪定時期は1月上旬から2月下旬。
花芽は短果枝につく(6~7月頃)。
剪定は込み合う部分の枝を間引いて、日当たりを良くする程度でよい。幼木のころに上に伸びる枝を誘引して引き下げてやると、早く実がつくようになる。
仕立て方は主幹形や変則主幹形、開心自然形などが向く。