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ミツバ(三つ葉)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月下旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月~10月 |
ミツバはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は10~20℃。夏でも生育は停止しない。冷涼な気候を好み、乾燥に弱い。半日陰でも育つ。発芽適温は20℃前後。8℃以下や30℃以上になると発芽率が大きく低下する。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。
ミツバはセリ科の多年草。一度、種をまけば、何年も収穫できる。冬になると、茎葉は枯れるが、春になると、根株から再び芽が出てくる。
品種には、生育旺盛で病気に強く、香りがよい『白茎三ツ葉 関西系』などがある。
ミツバの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ミツバの育て方(2) 種まき
ミツバの種まき時期は4月下旬から6月上旬。ミツバは本葉2~3枚の頃に15℃以下の低温にあうと花芽分化しやすくなり、その後、とう立ちするので、早まきは避ける。
種は条間15cmのすじまきにする(好光性種子なので覆土は薄くする)。発芽して本葉2~3枚になったら、株間3cmになるように間引く。発芽には10~14日程度かかる。種は一晩、水につけておくと発芽しやすくなる。
ミツバは乾燥に弱いので、日当たりのよい場所よりも、庭の片隅の乾燥しにくい半日陰となるような場所での栽培がおすすめ。ミツバは日当たりの良くない場所でもよく生育する。
ミツバの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は草丈が8~10cmになった頃に施す。
ミツバの育て方(4) 水やり
ミツバは土壌が乾燥すると生育が悪くなるので、乾燥期はこまめに水やりをする。
ミツバの育て方(5) 収穫
ミツバの収穫時期は6~10月。
草丈20cm程度になったら、株元3~4cmのところから切り取って収穫する。収穫後、再び葉が伸びてくるので、何度も収穫できる。収穫後は追肥をして、葉の成長を促す。
軟白されたミツバを収穫する場合は、冬になって茎葉が枯れたら、茎葉を除去し、株元に10~15cm程度の盛り土をする。春になって、盛り土から新芽が伸びてきたら、盛り土を取り除いて、株元から切り取って収穫する。
ミツバの育て方(6) とうを摘み取る
ミツバは2年目以降になると、花芽がついて、とう立ちする。とう立ちしたら、株を弱らせないために、早めにとうを摘み取る(その後も栽培は継続できる)。
再生栽培(水耕栽培)をする場合
スーパーなどで購入した根つきのミツバを利用して、再生栽培(水耕栽培)をすることができる。
使用するのは、ミツバを料理に利用したあとに残る、ウレタンつきの根(5cmくらい茎をつけておく)で、水(液肥を少量加える)の入った容器に入れて、窓辺に置いておくと、新たな葉が伸びてきて、収穫できるようになる。水は定期的に交換し、蒸発して水が減ったら随時足す。畑に根を植え付けてもよい。
ミツバのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間3cm)。