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トマトの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | 大玉トマトは | (難しい)。ミニトマトは (ふつう)
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植え付け時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 7月~8月 |
トマトはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は昼25~30℃・夜10~15℃。発芽適温は20~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は大玉トマトが25個、ミニトマトが150個程度。
一般的な生食用のトマトには大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトがある。プランターで栽培する場合は、育てやすいミニトマトがおすすめ。
品種には、甘みが強い黄色のミニトマト『イエローミミ』、炒めると美味しい調理用トマト『シシリアンルージュ』、珍しい超小粒の『マイクロトマト』などがある。
トマトの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
トマトの育て方(2) 植え付け
トマトの苗の植え付け時期は4月下旬から5月中旬。
苗を株間50cmで植え付ける。
トマトは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。苗は節間が短く、第1花房の花が咲いている状態のものを選ぶ。
植え付けるときは、花房が通路側にくるように植えると、収穫作業がしやすい(トマトは花房が常に同じ方向につくため)。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、開花する頃になったら定植をする。育苗日数は60日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
トマトの育て方(3) 支柱立て
植え付け後、2mの支柱を立てて、苗を支柱に固定する。
トマトの育て方(4) 仕立て方
トマトは成長すると、葉の付け根からわき芽(側枝)が伸びてくるので、すべて摘み取り、主枝1本だけを伸ばす、1本仕立てにする。
ミニトマトの場合は、主枝と第1花房下の側枝を伸ばす2本仕立てにしてもよい。
摘み取ったわき芽は挿し木苗にすることもできる。
トマトの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は第1花房の実がピンポン玉程度(ミニトマトの場合は1cm程度)の大きさになった頃に施して、その後は2週間ごとに施す。
トマトの育て方(6) 摘果
一つの花房に多くの実がつくと、実が大きくならないので、一花房あたり4~5個の実を残し、ほかは摘果する。
ミニトマトでは基本的に摘果は必要ない。
トマトの育て方(7) 摘心
主枝に第5~6花房までついたら、その上に2枚の葉をつけて主枝を摘心して、成長を止める。
ミニトマトの場合はもっと伸ばしてもよい(支柱の高さを超えたら、主枝を下げて誘引し直す)。
トマトの育て方(8) 収穫
トマトの収穫時期は7~8月。
実がヘタの付近まで赤くなったら収穫する。大玉トマトの場合は開花後60日程度、ミニトマトの場合は45日程度が目安。高温期は収穫までの日数がもっと短くなる。
トマトのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、ミニトマト1株を栽培する。