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デコポン(不知火)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | 1月~2月 |
デコポンの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
デコポンはこんな果樹
ミカン科の常緑果樹。栽培適地は関東地方南部以西(年平均気温が16℃以上で冬の最低気温が-5℃以下にならない地域)。実がなるまで4~5年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は1~3月頃(花芽は混合花芽)。
デコポンは流通する果実の名前(商標登録名)で、品種名は不知火(しらぬい)という。デコポンは果梗部にデコができるのが特徴で、デコは開花前の昼夜の寒暖差が激しいときや、樹勢が強いときに発生しやすくなる。
品種には、普通のデコポンより酸が抜けやすい『早生デコポン』などがある。
デコポンの育て方(1) 植え付け
デコポンの苗木の植え付け時期は3月下旬から4月上旬。
苗木は高さ50~60cmで切り返して植える。
単為結果性があり、1本でも結実するため、受粉樹は不要。
デコポンの育て方(2) 摘果
隔年結果を防ぐために、結実したら摘果を行う。
摘果は生理落果後の7月下旬から8月中旬頃に行い、葉100枚あたり1果になるように、傷果や小玉果などを取り除く。
デコポンの育て方(3) 収穫
デコポンの収穫時期は1月下旬から2月下旬頃。
果実を収穫したら、1~2ヶ月貯蔵する。一定期間貯蔵することで、減酸されて食味がよくなる。
早どりすると低糖度の果実になるので、適期に収穫をする。
デコポンの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、3月に有機質肥料、6月と10月下旬から11月上旬に速効性の化成肥料を施す。
デコポンの育て方(5) 剪定
デコポンの剪定時期は3月。
枝は年3回、春・夏・秋に伸びる。花芽は前年の春枝(春に伸びた枝)によくつく(1~3月頃)。前年、実がついた枝には花芽はつかない。
デコポンを剪定する場合は、切り返し剪定はなるべく控えて、込み合った部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にして、樹冠内部までよく日が当たるようにする。
仕立て方には開心自然形などが向く。
隔年結果(着果の多い表年と着果の少ない裏年を交互に繰り返すこと)する場合は、ミカンの隔年結果対策を参考にする。