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ブラックベリー・ラズベリーの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 11月(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 7月~8月(ブラックベリー)、6月~10月(ラズベリー) |
ブラックベリー・ラズベリーはこんな果樹
バラ科の落葉果樹。ブラックベリーの栽培適地は関東地方以西。ラズベリーは関東地方以北(夏に冷涼な気候を好む)。実がなるまで2年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は7~8月頃(花芽は混合花芽)。
ラズベリーやブラックベリーには、トゲのあるもの・ないもの、一季なりのもの・二季なり(初夏と秋に収穫できる)のもの、樹姿が直立性のもの(ラズベリーに多い)・ほふく性のものなどがある。果実の色には赤、黄、黒、紫などがある。
品種には、トゲなしのブラックベリー『トリプルクラウン』、通常種の1.5倍ほどの大実でトゲなしの『ジャンボブラックベリー』、赤実で二季なりのラズベリー『インディアンサマー』などがある。
ブラックベリー・ラズベリーの育て方(1) 植え付け
ブラックベリー、ラズベリーの苗木の植え付け時期は11月(温暖地)と3月(寒冷地)。
苗木は高さ20cm前後で切り返して植える。
自家結実性があり、1本でも結実するので受粉樹は必要としない。
ブラックベリー・ラズベリーの育て方(2) 収穫
ブラックベリーの収穫時期は7~8月、ラズベリーの収穫時期は6~10月。
ブラックベリーは果実全体が濃く色づいて、やわらかくなった頃に収穫する。収穫時期になったものから順次、ヘタごと摘み取って収穫していく。ブラックベリーはラズベリーと異なり、熟しても果実と花托は離れず、花托ごと収穫できるので果実がつぶれにくい。
ラズベリーは果実をつまんで引っ張ると、花托から果実が簡単に離れるようになった頃に収穫する。ラズベリーは熟すと果実と花托が離れやすくなる。収穫した果実は中が空洞なので、つぶさないよう注意する。
ブラックベリー・ラズベリーの育て方(3) 肥料
肥料は毎年、11月に有機質肥料、2月と収穫後に速効性の化成肥料を施す。
ブラックベリー・ラズベリーの育て方(4) 剪定
ブラックベリー、ラズベリーの剪定時期は6~8月(夏季)と12~2月(冬季)。
一季なり性の品種は、新梢の葉腋に花芽がつき、翌年、開花結実する(実のついた結果母枝は冬までに枯れる)。二季なり性の品種では、さらに、春に発生したシュート(株元から出る枝)の先端にも花芽がつき、夏から秋にかけて開花結実する。
夏季剪定では、風通しや日当たりをよくするため、収穫後、実のついた結果母枝を早めに株元から間引く。
冬季剪定では、直立性品種の場合、株仕立てにして、結果母枝を株元から1~1.5mのところで切り返し、貧弱な結果母枝や枯れ込んだ結果母枝などを間引いて、1株あたり5~10本の結果母枝を残す。ほふく性品種の場合は垣根仕立てにして、結果母枝を株元から1.5~2mのところで切り返し、1株あたり3~4本の結果母枝を残す。
二季なり性の品種では、秋に実がついた枝の下の部分は、翌年の結果母枝となるので、間引かずに残しておく。