果樹の育て方

ビワの育て方・栽培方法

ビワの写真 ビワ(枇杷)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。
栽培難易度 (ふつう)
植え付け時期 3月上旬~4月下旬
収穫時期 5月~6月
ビワの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
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ビワはこんな果樹

  • バラ科の常緑果樹。栽培適地は関東地方南部以西(年平均気温が15℃以上で冬の最低気温が-3℃以下にならない地域)。実がなるまで4~5年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は7~8月頃(花芽は純正花芽)。

  • ビワは晩秋から冬にかけて開花し、初夏に果実が成熟する。葉は乾燥させてビワ茶などに利用できる。

  • 品種には、代表的品種の『茂木』、やわらかく甘みが強い『なつたより』、果実が一般的なビワの倍以上の大きさの『クイーン長崎』などがある。

ビワの育て方(1) 植え付け

  • ビワの苗木の植え付け時期は3月上旬から4月下旬。

  • 自家結実性があり、1本でも受粉するので、受粉樹は不要。

ビワの育て方(2) 摘蕾

  • ビワは枝先につく花房に100個前後の花がつく。全部結実させると、果実が大きくならないので、11月頃に蕾の数を減らす(間引く)摘蕾を行う。

  • 田中(大果種)の場合は、花房下部の2段を残し、それより上を摘み取る。茂木(中果種)の場合は、花房中間部の3~4段を残し、他を摘み取る。

ビワの育て方(3) 摘果

  • 寒害の心配がなくなる3月から4月頃に摘果を行い、田中の場合は1果房に1~3果、茂木の場合は3~5果を残すようにする。

ビワの育て方(4) 袋かけ

  • 摘果後に袋かけをすれば、病害虫による被害を防ぐことができる。

  • 袋かけをする場合は、田中の場合は1果ごと、茂木の場合は1果房ごとに袋かけをする。

ビワの育て方(5) 収穫

  • ビワの収穫時期は5~6月。

  • 果実がオレンジ色に色づいて、やわらかくなった頃に収穫する。

ビワの育て方(6) 肥料

  • 肥料は毎年、9月に有機質肥料、3月と収穫後に速効性の化成肥料を施す。

ビワの育て方(7) 剪定

  • ビワの剪定時期は9月。

  • 花芽は中心枝(春に伸びた枝)の先端によくつく(7~8月頃)。

  • 込み合った部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にする。蕾のついた中心枝から、何本もの副梢が出ているときは、間引いて1本にする。

  • 仕立て方は変則主幹形などが向く。


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