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キンカン(金柑)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | 12月~1月 |
キンカンの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
キンカンはこんな果樹
ミカン科の常緑果樹。栽培適地は関東地方南部以西(年平均気温が16℃以上で冬の最低気温が-5℃以下にならない地域)。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は6月頃。花芽分化から開花までの期間は、一般的な柑橘類(3~4ヶ月)と異なり、1ヶ月程度と短い。
キンカンの果実は皮ごと生食できるのが特徴。花は7月から8月頃にかけて3~4回咲く。
品種には、代表的品種の『寧波金柑』、食味が良く種が少ない『ぷちまる』などがある。
キンカンの育て方(1) 植え付け
キンカンの苗木の植え付け時期は3月下旬から4月上旬。
苗木は高さ40~50cmで切り返して植える。
自家結実性があり、1本でも結実するため、受粉樹は必要ない。
キンカンの育て方(2) 摘果
大きい果実を収穫したい場合は、9月頃に小果や傷果などを摘み取り、枝長10cmあたり1果になるように摘果を行う。
キンカンの育て方(3) 収穫
キンカンの収穫時期は12~1月。
果皮が濃い黄橙色になった頃に収穫する。熟すと果皮も甘くなる。
キンカンの育て方(4) 肥料
肥料は毎年、3月に有機質肥料、6月と10月下旬から11月上旬に速効性の化成肥料を施す。
キンカンの育て方(5) 剪定
キンカンの剪定時期は3月。
花芽は主に、当年の春(4月下旬から5月頃)に伸びる新梢につく(6月頃)。
込み合った部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にして、樹冠内部までよく日が当たるようにする。
キンカンは剪定後に花芽がつくため、他の柑橘類に比べると、自由に剪定ができる。仕立て方には開心自然形などが向く。