![]() |
カリンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
---|
栽培難易度 | (ふつう) |
---|---|
植え付け時期 | 12月上旬~3月下旬 |
収穫時期 | 10月~11月 |
カリンの栽培カレンダー
植え付け収穫開花剪定
この記事の目次
カリンはこんな果樹
バラ科の落葉果樹。栽培適地は関東地方以北(雨が少なく夏に冷涼な地域)。実がなるまで4~5年かかる。受粉樹は不要。花芽分化は7~8月頃(花芽は混合花芽)。
カリンの果実は固いため生食には適さない。カリンの果実はマルメロの果実と似ているが、果皮に毛がないのがカリンで、果皮に綿毛が生えているのがマルメロなので簡単に見分けがつく。
カリンの育て方(1) 植え付け
カリンの苗木の植え付け時期は12月上旬から3月下旬。
苗木は高さ50~60cm程度で切り返して植える。
カリンは自家結実性があり、1本でも結実する。受粉樹は不要。
カリンの育て方(2) 人工授粉
カリンは1本でも結実するが、開花したら筆先で花の雄しべの花粉を雌しべにつけて人工授粉してやると、さらに安定して結実する。
カリンの育て方(3) 摘果
5月下旬から6月上旬頃に摘果を行う。カリンは着果数が少ないので、小果や変形果、病害虫果などを摘み取る程度でよい。
摘果後、果実に袋かけをすれば、病害虫の被害を防ぐことができる。
カリンの育て方(4) 収穫
カリンの収穫時期は10~11月。
果実が緑色から黄色になって、特有の芳香がするようになった頃に収穫する。
カリンの育て方(5) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、3月に速効性の化成肥料を施す。
カリンの育て方(6) 剪定
カリンの剪定時期は12月上旬から2月下旬。
花芽は短果枝によくつく(7~8月頃)。
剪定では込み合った部分の枝を間引く、間引き剪定を主体にして、樹冠内部までよく日が当たるようにする。長果枝は先端を切り返して短果枝の発生を促す。徒長枝は間引く。
仕立て方は変則主幹形などが向く。
この記事の目次