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サヤインゲンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月上旬 |
収穫時期 | 6月~8月 |
サヤインゲンはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~25℃。30℃以上は落花が多くなる。乾燥や多湿に弱く、冷涼な気候を好む。発芽適温は20~23℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
若いインゲンをサヤごと食べるのがサヤインゲン。つるあり種(収量が多い)とつるなし種がある。
品種には、種子が黒い『黒種衣笠』、大きくなってもやわらかい平莢の『マンズナル』、短期間にたくさん莢がつく『れんたろう』、莢が黄色い『BERGGOLD』などがある。
サヤインゲンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
サヤインゲンの育て方(2) 種まき
サヤインゲンの種まき時期は4月下旬から5月上旬。
種は株間30cmで1箇所3粒の点まきにする。初生葉(しょせいよう)が出たら、2本になるよう間引く(2本立ち)。サヤインゲンは子葉展開後、1対の初生葉が出て、そのあとに、小葉3枚からできている本葉が出る。
ポット育苗の場合は、本葉1~2枚になったら、2本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日前後。
サヤインゲンの育て方(3) 支柱立て
つるあり種は蔓が伸びてきたら2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。つるなし種は倒伏防止のため、短い支柱を立てる。
サヤインゲンの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は開花した頃に施し、以後2週間に1回施す。
サヤインゲンの育て方(5) 収穫
サヤインゲンの収穫時期は6~8月。
収穫はさやの長さが12cm以上になった頃に行う。開花後10~15日程度が目安。
サヤインゲンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間20cmの3箇所まき(1箇所2本立ち)にする。つるなし種が育てやすい。