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セロリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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種まき時期 | 5月中旬~6月下旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
セロリはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好み、暑さや乾燥に弱い。発芽適温は15~20℃。15℃以下、25℃以上は発芽が遅くなる。適正土壌pHは5.6~6.8。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
セロリ(英名はセルリー)は乾燥に弱く、生育期間も長いため、育てるのが難しい野菜。食用にするのは主に葉柄だが、葉も食べられる(葉柄より栄養価が高い)。
品種には、長めで厚みのある葉柄の『コーネル』、大株どりのほか小株どりもできる『トップセラー』、セロリの近縁種でセロリより小型で生育期間が短い『スープセロリ』などがある。
セロリの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
セロリの育て方(2) 種まき
セロリの種まき時期は5月中旬から6月下旬。
セルトレイに種を3~4粒ずつまく(好光性種子なので覆土は薄くする)。発芽後、順次間引いて、本葉3枚までに1本立ちにする。本葉3枚になったらポットに移植し、本葉7~8枚になったら、株間30cm、条間40cmで畑に植え付ける。育苗日数は70日前後。発芽には10~14日程度かかる。
セロリは育苗期間が長いため、初心者は種から育てるより、苗を購入して苗から育てたほうが失敗が少ない。
セロリの育て方(3) 追肥・敷きわら
植え付け後、2週間ごとに追肥を施す。
セロリは成長に多くの肥料と水分を必要とするので、肥料切れや水切れ(土壌の乾燥)に注意する。苗の植え付け後、敷きわらをすれば、土壌の乾燥防止に効果がある。肥料や水が不足すると葉柄がかたくなる。
セロリの育て方(4) 芽かき
セロリは成長すると、株元からわき芽が出てくるので、黄変した葉(枯れた葉)と一緒にかきとる。わき芽をかきとることで、株の肥大がよくなる。
セロリの育て方(5) 収穫
セロリの収穫時期は10~12月。
草丈が30cmになったら、株元から切り取って株ごと収穫するか、外葉から少しずつかきとって(折り取って)、収穫する。かきとって収穫すれば、長期間、収穫できる。
セロリの葉柄を白くやわらかくしたいときは、収穫の3週間前に新聞紙やダンボールなどを葉柄の部分に巻きつけて遮光する(軟白栽培)。
セロリのプランター栽培
プランターでセロリを栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
プランターでスープセロリを栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間5~6cm)。