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ラッカセイ(落花生)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 5月 |
収穫時期 | 9月~10月 |
ラッカセイはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は25~30℃。生育の最低温度は15℃。乾燥には強いが、多湿には弱い。発芽適温は20~30℃。発芽の最低温度は12℃。適正土壌pHは5.3~6.6。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
ラッカセイはマメ科の野菜だが、サヤ(マメ)は地上ではなく、地中にできる。開花後、花のつけ根から、蔓のような子房柄(しぼうへい)が伸び出して、地中に潜り込み、その子房柄の先端が肥大してサヤになる。
品種には、煎り豆やゆで豆に適するあっさりした甘みの『ナカテユタカ』、薄皮が黒紫色の『黒落花生』、大粒で甘みが強い『おおまさり』などがある。
ラッカセイの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。ラッカセイは結実に石灰を必要とする。石灰分が不足すると実入りが悪くなる。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
ラッカセイの育て方(2) 種まき
ラッカセイの種まき時期は5月。
殻を割って種を取り出す。種は薄皮をつけたまま横向きにして、株間30cm、条間45cmで点まき(1箇所に2粒まく)にする。種まき後、間引かずにそのまま育てる(2本立ち)。発芽には7~10日ほどかかる。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら、2本立ちのまま定植をする。育苗日数は2週間程度。
ラッカセイの育て方(3) 追肥・中耕
花が咲き始めたら、追肥(化成肥料30g/m²)を施して、子房柄が地中に入りやすくなるように株元を少し耕して、土寄せをする。
ラッカセイの育て方(4) 収穫
ラッカセイの収穫時期は9~10月。
茎葉が黄変してきた頃に収穫を行う。ためし堀りをしてみて、サヤに網目ができていれば、株ごと引き抜いて収穫をする。
収穫後、株を逆さにして、1週間程度天日干しして、乾燥させる。乾燥させたサヤを摘み取り、殻を割り、フライパンで豆を煎って食べる。
茹でて食べる場合は、収穫後、すぐにサヤを摘み取って水洗いし、サヤのまま塩茹でにする。塩分濃度は3%(水1Lに30gの食塩)、茹で時間は40~50分が目安。茹で豆用として収穫する場合は、煎り豆用より、少し早めに収穫するとよい。
ラッカセイのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径40x高さ30cmのプランターを使用して、1箇所まき(2本立ち)にする。子房柄がプランターの外側に出たときは、内側に戻す。