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ショウガ(生姜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 葉ショウガは7月~8月、根ショウガは10月~11月 |
ショウガはこんな野菜
ショウガ科の野菜。生育適温は25~30℃。生育限界は15℃。寒さや乾燥に弱い。発芽適温は15℃以上。適正土壌pHは5.5~6.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、4~5年あける。
ショウガは塊茎の大きさによって、小ショウガ、中ショウガ、大ショウガに分けられる。小ショウガは葉ショウガに適し、大ショウガは香辛料や薬味、漬物などに適している。
品種には、株元が紅色で葉生姜向きの『金時』、大生姜の代表品種で薬味や漬物に向く『近江』などがある。
ショウガの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
ショウガの育て方(2) 植え付け
種ショウガの植え付け時期は4月下旬から5月中旬。
種ショウガは3日ほど、日に当てると芽が出てくるので(芽出し)、芽の出た種ショウガを使用する。
芽出しした種ショウガを手で50~100g程度に分割する。小ショウガは50g程度に分割し、中・大ショウガは100g程度に分割する。いずれも一片に2~3芽つくように分割する。分割したら、2~3日、陰干して断面を乾燥させる。
種ショウガを株間30cm、覆土5~6cmで植え付ける。ショウガは横方向に広がって成長する。植え付け直後の水やりはしない。植え付けてから芽が伸びてくるまでには1ヶ月ほどかかる。
ショウガの育て方(3) 追肥・土寄せ
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉2~3枚の頃とその1ヵ月後の2回施し、一緒に土寄せをする。
ショウガは種ショウガの上に新しいショウガができるので、地上に肥大したショウガが飛び出ないように、1回目は3cm程度、2回目は5cm程度の土寄せをする。
ショウガの育て方(4) 敷きわら・水やり
ショウガは乾燥に弱いので、夏場は敷きわらをして、水やりをこまめにする。水不足になると、葉が巻くことがある。
ショウガの育て方(5) 収穫
葉ショウガの収穫時期は7~8月。葉が5~6枚になった頃に株ごと引き抜いて収穫する。塊茎についている、植え付けたときの種ショウガ(ひねショウガという)も薬味などに利用できる。
根ショウガの収穫時期は10~11月。茎葉が黄色くなってきた頃に収穫する。株の周囲にスコップを入れて、株を掘り上げる。ショウガは寒さに弱いので、霜が降りるまでに収穫を終えるようにする。すぐに食べない場合は、新聞紙などで包んで、13~15℃を保てる暗所で保存する。
ショウガのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、3株(株間20cm)を栽培する。生育中に増し土をするので、植え付け時にその分のスペースを空けておく。