![]() |
サルナシの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
---|
栽培難易度 | (ふつう) |
---|---|
植え付け時期 | 12月上旬~2月下旬(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 9月~10月 |
サルナシはこんな果樹
マタタビ科の落葉果樹。栽培適地は全国。半日陰でも育つ。実がなるまで2~3年かかる。受粉樹は品種によっては必要になる。花芽分化は7~8月頃(花芽は混合花芽)。
サルナシ(別名コクワともいう)はキウイの仲間だが、果皮に毛はなく、果実はそのまま食べることができる。果実は長さ2~3cmほどで味はキウイに似ている。ベビーキウイという名前で果実が販売されていることもある。
サルナシはつる性なので、棚仕立てや垣根仕立てで栽培する。
品種には、1本で実がなる『インパル』『エメロード』、赤色の実が特徴のベビーキウイ『パープルシャドー』などがある。
サルナシの育て方(1) 植え付け
サルナシの苗木の植え付け時期は12月上旬から2月下旬(温暖地)と3月(寒冷地)。
苗木は高さ30~40cmで切り返して植える。
サルナシには雌雄異株と雌雄混株の品種がある。雌雄異株の品種は、結実のために雄株も植える必要があるが、雌雄混株の品種は1本でも結実するため、雄株を植える必要はない。雄株のかわりにキウイの雄品種も利用できる。
サルナシの育て方(2) 人工授粉
雌雄異株の品種の場合は、開花したら、雄花を雌花につけて人工授粉させると、より確実に受粉できる。
サルナシの育て方(3) 摘果
果実を大きくしたい場合は摘果を行う。
複数の果実がついた節は、中心の1果だけを残して、ほかを摘みとる。
サルナシの育て方(4) 収穫
サルナシの収穫時期は9~10月。
果実がやわらかくなった頃に収穫する。収穫した果実は追熟が必要。
サルナシの育て方(5) 追熟
収穫後、20℃くらいの室内に果実を置いておけば、数日程度で熟して食べられるようになる。
サルナシの育て方(6) 肥料
肥料は毎年、12月に有機質肥料、3月に速効性の化成肥料を施す。
サルナシの育て方(7) 剪定
サルナシの剪定時期は12月上旬から2月下旬。
花芽は新梢の葉腋につく(7~8月頃)。
剪定では込み合った部分の枝を間引き、全体によく日が当たるようにする。枝は下垂させると実がつきやすくなる。
仕立て方には棚仕立て、垣根仕立てなどが向く。