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キウイの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 11月中旬~12月中旬(温暖地)、3月(寒冷地) |
収穫時期 | 10月~11月 |
キウイはこんな果樹
マタタビ科の落葉果樹。栽培適地は東北地方南部以南。実がなるまで3~4年かかる。受粉樹は必要(1本で実のなる品種もある)。花芽分化は7月頃(花芽は混合花芽)。
一般にキウイと呼ばれているが、正式名はキウイフルーツという。キウイはつる性なので、棚仕立てや垣根仕立てで栽培する。
品種には、果肉の中心が赤色の『紅妃』、果肉が黄色の『アップルキウイ』、1本で実がなる『スーパーエメラルド』などがある。
キウイの育て方(1) 植え付け
キウイの苗木の植え付け時期は11月中旬から12月中旬(温暖地)と3月(寒冷地)。
苗木は2~3芽残して切り返して植え付ける。
キウイは雌雄異株で、結実させるには、実をつける雌木と受粉用の雄木の2本を一緒に植える必要がある。場所がないときは、雄木だけ鉢植えにしてもよい。受粉用の花粉も市販されている。
キウイの育て方(2) 摘蕾
蕾がつき始めたら摘蕾をする。
1節に複数の蕾がついているときは、中心の蕾を残して他は摘みとり、1節につき1蕾にする。
キウイの育て方(3) 人工授粉
開花したら人工授粉をすれば、より確実に受粉できる。
雄木の雄花を雌木の雌花につけて受粉させる。雄花1つで10花ほど受粉できる。
キウイの育て方(4) 摘果
摘果は開花1ヶ月以内に行う。
小果や傷果などを取り除いて、最終的に80cm前後の枝で3~4果、50cm前後の枝で2果、30cm以下の枝で1果を残す。
キウイの育て方(5) 収穫
キウイの収穫時期は10~11月。
キウイは追熟が必要なので、果実がかたい状態で収穫して追熟させてから食べる。
収穫するときは、果実を手で握り、親指で果梗を押すと、簡単に果実が離れる。
キウイの育て方(6) 追熟
収穫した果実は、15~20℃の室温に置いておけば2週間程度(品種によって若干異なる)で熟して食べられるようになる。
エチレンを発生するリンゴ1個に対し、キウイ10個の割合で、一緒にビニール袋に入れておけば、さらに早く熟す(袋の口はかるく縛る)。
果実がやわらかくなったら、食べ頃となる。
キウイの育て方(7) 肥料
肥料は毎年、11月に有機質肥料、2月に速効性の化成肥料を施す。
キウイの育て方(8) 剪定
キウイの剪定時期は12月下旬から2月上旬。
花芽は新梢の葉腋につく(7月頃)。前年に実がついた節からは発芽しない。
剪定では込み合った部分の枝を間引いて、全体によく日が当たるようにする。
実がついた枝(収穫のときの果梗が残っているので分かる)は、実がついた節から数えて3~5芽先で切り返し、実がつかなかった枝は基部から数えて8~10芽先で切り返す。
仕立て方には棚仕立てや垣根仕立てなどが向く。