![]() |
ニンジンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
---|
栽培難易度 | (ふつう) |
---|---|
種まき時期 | 3月中旬~4月上旬、7月下旬~8月上旬 |
収穫時期 | 7月~8月、11月~2月 |
ニンジンはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は18~21℃。多湿に弱く、冷涼な気候を好む。発芽適温は15~25℃。発芽温度は4~33℃。10℃では発芽に2週間以上かかる。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
品種には、甘みが強く柿のような食感の『甘美人』、内部まで紫色の『ダークパープル』、サラダなどに向くスティック型のミニニンジン『ベビーキャロット』などがある。
ニンジンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、春まきの場合は黒マルチを張る。夏まきの場合は地温の上昇を抑える効果のある白黒マルチを張る。
ニンジンの育て方(2) 種まき
ニンジンの種まき時期は3月中旬から4月上旬(春まき)と7月下旬から8月上旬(夏まき)。
市販されているニンジンの種には、裸種子とコーティング種子(ペレット種子)がある。裸種子の場合、種は1箇所5~6粒の点まきにする。コーティング種子の場合は1箇所3粒の点まきにする。株間・条間は15cm。発芽後、順次間引いて、本葉5~6枚になったら1本立ちにする。発芽には7~10日ほどかかる。発芽まで土を乾燥させないようにする。裸種子の場合は、一晩、水につけて吸水させておくと発芽しやすくなる。
ニンジンの種子は好光性種子といわれることもあるが、実際には光がなくても発芽するので、好光性については、あまりこだわらなくてよい。
ニンジンは春まきと夏まきができるが、次第に涼しくなっていく夏まきのほうがニンジンの生態に適している。
ニンジンの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉2~3枚と本葉5~6枚の頃に施す。
ニンジンの育て方(4) 収穫
ニンジンの収穫時期は7~8月と11~2月。
播種後110~120日、根の直径が4~5cmになったら引き抜いて収穫をする。
冬に収穫をする場合は、12月中旬頃に根が隠れるくらいの土をかぶせて、寒害から守る。
ニンジンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(株間10~12cm)。