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アスパラガスの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 3月中旬~4月中旬 |
収穫時期 | 4月~9月(2年目以降) |
アスパラガスはこんな野菜
キジカクシ科の野菜。生育適温は15~20℃。茎葉の生育の最低限界は5℃。種の発芽適温は25~30℃。若茎の発芽開始温度は5℃前後。若茎が一斉に発芽するようになるのは12℃以上から。適正土壌pHは5.8~6.7。連作ができる。
アスパラガスは春に市販の根株を植え付けて、1年間、株を養成し、翌春、地面から出てきた若茎(じゃっけい)を収穫する。一度植えると、10年以上も収穫できる。
品種には、多収で高温期の栽培にも向く『シャワー』、茎が紫色で甘みが強い『パープルタワー』などがある。
アスパラガスの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
アスパラガスの育て方(2) 植え付け
アスパラガスの根株の植え付け時期は3月中旬から4月中旬。
根株を株間30~40cm、覆土5~6cmで植え付ける。
アスパラガスは種から育てると、収穫までに3年ほどかかるため、市販の根株を植え付けて栽培するのがおすすめ。根株を植えた場合は、翌年から収穫ができる(1年目は収穫しないで株を養成する)。特大の根株を植え付けた場合は、植え付けた年から収穫することも可能。
種から栽培する場合は、ポットに種を2~3粒まいて、草丈が10cmになったら1本に間引く。発芽には10日ほどかかる。種は30℃くらいのぬるま湯に1~2日つけておくと発芽しやすくなる。播種後60~90日、茎数が5~6本になったら、定植をする。
アスパラガスの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は8月まで毎月1回施す。
アスパラガスの育て方(4) 支柱立て
株が成長して茎葉が茂ってきたら、株のまわりに支柱を立てて紐を張って、株が倒れないようにする。
アスパラガスの育て方(5) 収穫
アスパラガスの収穫時期は2年目以降の4~9月。若茎が20cmほど伸びたら、株元から切り取る。
4月から5月上旬までは、萌芽した若茎をすべて収穫していく。
5月上旬以降は、1株あたり5~6本の若茎(茎径10~12mm)を収穫しないで育て、それ以外の若茎をすべて収穫していく(立茎栽培)。
若茎が白い、ホワイトアスパラガスを収穫する場合は、若茎が出る前に20cmほど盛土をして、若茎が盛土の中から頭を出す直前に収穫をする。盛土のかわりに、鉢やバケツのような遮光できるものをかぶせてもよい。
アスパラガスの育て方(6) 冬越し
冬になると茎葉が枯れるので、株元から刈り取る(病気の発生源になりやすいので茎葉は廃棄する)。刈り取ったら、牛糞堆肥5L/m²を施す。
アスパラガスのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。