果菜類
根菜類
葉菜類
イチゴの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 10月中旬~11月上旬 |
収穫時期 | 5月~6月 |
イチゴはこんな野菜
バラ科の野菜。生育適温は17~20℃。寒さには強い。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は10個程度。
イチゴは秋に苗を植えて越冬させて、初夏に収穫をする。春になると、株からランナー(ほふく枝)が伸びて、先端部に子苗ができるので、収穫後、その子苗を育てて、秋に植える苗にする。
イチゴには一季成り性品種のほかに、四季成り性品種がある。四季成り性品種では、夏から秋にかけての収穫もできる。
品種には、食味が良く大果の『とちおとめ』、桃に似た香りの『桃薫』、四季成りで果実が白い『エンジェルエイト』、種子から栽培できる『よつぼし』などがある。
イチゴの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、油かす100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ15~20cmの畝を立てる(全面施肥)。
イチゴは低温・短日(日の長さが短くなること)によって、花芽分化するので、植え付け時にマルチは張らない(越冬後に張る)。
イチゴの育て方(2) 植え付け
イチゴの苗の植え付け時期は10月中旬から11月上旬。
苗を株間・条間30cmで植え付ける。植え付けるときは、成長点のある株元(クラウン)が土に埋まらないようにする。
イチゴの花房(実)は親株側ランナーの反対方向につくので、苗にランナーの跡がある場合は、ランナーの反対方向を通路側に向けて植えると、収穫がしやすくなる。
イチゴの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は2月下旬と3月下旬に施す。あわせて、傷んだ葉や枯れた葉も取り除く。
イチゴの育て方(4) マルチング
2月下旬から3月上旬に畝にマルチ張りをする。株の上から黒マルチを張り、株の位置にあわせてマルチに穴を開け、穴から株を出す。
マルチ張りには、抑草、保温、果実の汚れ防止などの効果がある。
イチゴの育て方(5) 人工授粉
受粉不良でいびつな果実になるのを防ぐため、開花したら、人工授粉をする。
雄しべの花粉が花の中央にある雌しべにつくように、筆先でまんべんなく雄しべと雌しべをなでる。
イチゴの育て方(6) 収穫
イチゴの収穫時期は5~6月。
収穫は開花後30~40日、実が赤くなって熟した頃に行う。
収穫中(開花中)に伸びたランナーは、実を充実させるために、早めに摘み取る。
イチゴの育て方(7) 苗づくり
収穫を終えたら、ランナーから発生する子苗を育成して、秋に植えるための苗をつくる。
同じ株で収穫を続けると、ウイルスに汚染され、果実が小さくなる場合があるので、イチゴの栽培では毎年、株を更新するのが一般的(親株は継続使用しない)。
イチゴの親株からランナーが伸びてきたら、ポットなどに受けて、Uピンで固定して子苗を根付かせる。子苗が本葉3~4枚になったら、親株側のランナーは2~3cm残してカットして、子苗側のランナーは付け根でカットする。親株から一番近い子苗は大きくなりすぎているので使用しないで、2番目以降にできる子苗を使用する。子苗はそのままポット、もしくは畑に仮植え(株間10~15cm)して育苗し、秋になったら定植をする。
イチゴのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間20cm)を栽培する。
エダマメ(枝豆)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月下旬 |
収穫時期 | 7月~8月 |
エダマメはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は20~25℃。乾燥や多湿に弱い。発芽適温は25~30℃。15℃では発芽が遅れる。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
品種には、早どりに最適な『ビアフレンド』、茶豆風味で甘みが強い『湯あがり娘』、特有の風味と甘みがある黒豆の『快豆黒頭巾』、莢つきが70前後と多い『秘伝』などがある。
エダマメの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
エダマメの育て方(2) 種まき
エダマメの種まき時期は4月下旬から5月下旬。
種は株間30cm、条間45cmで1箇所3粒の点まきにして、初生葉(しょせいよう)が出たら、2本になるように間引く(2本立ち)。エダマメは子葉展開後、1対の初生葉が出て、そのあとに、小葉3枚からできている本葉が出る。
ポット育苗の場合は、本葉1~2枚になったら、2本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日前後。
エダマメの育て方(3) 摘心
本葉5~6枚になったら、側枝の成長を促すため、主枝の先端を摘み取って摘心をする。
エダマメの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は開花した頃に施す。
エダマメの育て方(5) 土の乾燥に注意
開花期には土を乾燥させないように注意する。土が乾燥すると落花が多くなる。
エダマメの育て方(6) 収穫
エダマメの収穫時期は7~8月。
サヤを指でつまむと豆が飛び出てくるくらいになったら、株ごと引き抜いて収穫する。早生種で播種後80~90日、中生種で90~100日程度が目安。
エダマメは収穫適期が数日と短いので、とり遅れに注意する。
エダマメのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間20cmの3箇所まき(1箇所2本立ち)にする。
オクラの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 7月~10月 |
オクラはこんな野菜
アオイ科の野菜。生育適温は20~30℃。10℃で生育が停止する。暑さには強いが、寒さには弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。1株あたりの収穫量は30個程度。
品種には、とり遅れても固くならない丸莢の『島オクラ』、サヤが赤紫色の『レッドサン』、多角形の白オクラ『ほしひめ』、花を食べる『花オクラ』などがある。
オクラの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
オクラの育て方(2) 種まき
オクラの種まき時期は4月下旬から5月中旬。
移植を嫌うので直まきがよい。種は株間30~45cmで1箇所4粒の点まきにして、間引かずにそのまま育てる(4本立ち)。種は一晩、水につけて吸水させておくと発芽しやすくなる。
ポット育苗の場合は、本葉3~4枚になったら4本立ちのまま定植をする。育苗日数は30日程度。
オクラの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は開花が始まった頃から2週間に1回施す。
オクラの育て方(4) 収穫
オクラの収穫時期は7~10月。
収穫は開花4~7日後、サヤが7~8cmの長さになった頃に行う。サヤは成長が早いので、とり遅れないようにする。
収穫するときは、収穫するサヤの下に2枚の葉を残して、それより下の葉を全部摘み取る(摘葉)。草勢が強いときは、収穫するサヤより下の葉を全部、摘み取ってもよい。
摘葉することで、日当たりや風通しを良くして、病害虫の発生を抑えることができる。
オクラのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間30cmの2箇所まき(1箇所2~3本立ち)にする。
カボチャの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 7月~8月 |
カボチャはこんな野菜
ウリ科の野菜。生育適温は17~20℃。多湿に弱い。発芽適温は25~30℃。最低温度は15℃。適正土壌pHは5.6~6.8。連作ができる。
カボチャの栽培種には、西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの3種がある。西洋カボチャはホクホクした食感で、日本カボチャはねっとりとした食感が特徴。日本で栽培されているのは、ほとんどが西洋カボチャ。
品種には、レンジ加熱だけで食べられるミニカボチャ『栗坊』、生で皮ごと食べられる『コリンキー』、100kgの巨大果になる『アトランチックジャイアント』などがある。
カボチャの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
元肥は植え付け時に施す。
カボチャの育て方(2) 植え付け
カボチャの苗の植え付け時期は5月。
苦土石灰を施しておいた畑に、直径50cm、深さ30cmの穴を掘る。穴に元肥として、牛糞堆肥5L、化成肥料(8-8-8)100g、熔リン50gを入れて穴を埋め戻したら、その真上に、上部を平らにした、直径50cm、高さ20cmの円形の山・鞍つき(くらつき)をつくる。苗はその山頂に植え付ける。
カボチャは蔓が長く伸びるので、蔓を伸ばすスペースは2m以上確保しておく。複数株植える場合、鞍つきの間隔は1mにする(株間1m)。
種から栽培する場合は、育苗箱に種子間隔2cm、条間9cmで種をまき、子葉が展開したら、ポットに移植して、本葉4枚になったら定植をする。
直接ポットに種をまく場合は、2粒の種をポットにまき、本葉が出たら1本に間引いて、本葉4枚になったら定植をする。育苗日数は35日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
カボチャは窒素肥料が多いと、蔓や葉ばかり成長して、着果しにくくなる、つるボケになりやすいので、肥料の与えすぎには注意する。
カボチャの育て方(3) 仕立て方
植え付け後、親蔓を5~6節で摘心して、子蔓3本を伸ばす3本仕立てにする(他の子蔓は摘み取る)。
3本の子蔓には、それぞれ1~2果を着果させ、ほかは摘果する。着果節位までの孫蔓(子蔓から出るわき芽)は摘み取るが、以降は放任する。
カボチャの育て方(4) 敷きわら
蔓が伸びてきたら、ワラなどを敷いて、降雨時の泥はねから蔓や果実を保護する。
カボチャの育て方(5) 人工授粉
カボチャは雌雄異花なので、子蔓に雌花が開花したら、確実に着果させるために、雌花(花のつけ根が膨らんでいる)の柱頭に雄花の花粉をつける人工授粉を行う。
人工授粉は朝の9時頃までに行う。人工授粉したら、授粉日を書いた札を立てておく。
カボチャの育て方(6) 摘果
7節以下に着果したものは小玉になりやすいので摘果し、8節以降に着果させるのが理想的。
カボチャの育て方(7) 追肥
最初の果実が握りこぶし大になったら、追肥(化成肥料30g/m²)を施す。
カボチャの育て方(8) 収穫
カボチャの収穫時期は7~8月。
西洋カボチャは受粉後40~50日、ヘタの部分がコルク状になって亀裂が入った頃に収穫する。果皮に爪を立ててみて、爪が入らないくらい、かたくなったときも収穫の目安になる。収穫後は風通しの良い涼しい場所に10日ほどおいておくと甘味が増す。
日本カボチャは受粉後30~35日、果実表面に白い粉が出てきた頃に収穫する。
カボチャのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、容量20Lのプランターを使用して、ミニカボチャ1株を栽培する。親蔓を摘心して子蔓2本を伸ばす2本仕立てにして、1蔓に1~2果、1株2~4果を収穫する。
キュウリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月下旬~5月上旬 |
収穫時期 | 6月~8月 |
キュウリはこんな野菜
ウリ科の野菜。生育適温は昼22~28℃・夜17~18℃。乾燥や多湿に弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは5.5~7.2。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は30個程度。
キュウリは雌雄異花だが、受粉しなくても実がつく(単為結果性)。
品種には、長さ10cmのミニキュウリ『ミニQ』、果実が白い『ホワイティ25』、石川県の伝統野菜で煮物などに利用する『加賀太キュウリ』などがある。
キュウリの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
キュウリの育て方(2) 植え付け
キュウリの苗の植え付け時期は4月下旬から5月上旬。
苗を株間50cmで植え付ける。
種から栽培する場合は、3粒の種をポットにまき、本葉が出たら1本に間引いて、本葉3~4枚になったら定植をする。育苗日数は30日程度。
キュウリの育て方(3) 支柱立て
植え付け後、2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
キュウリの育て方(4) 整枝と摘心
蔓が伸びてきたら、株元から5節までに出るわき芽・雌花はすべて摘み取り、6節以上から出る子蔓・孫蔓は葉2枚を残して摘心する。親蔓は支柱の先端まで達したら摘心する。
キュウリの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は花が咲き始めたら、2週間に1回施す。
キュウリの育て方(6) 収穫
キュウリの収穫時期は6~8月。
収穫は開花後7~10日、果実の長さが18~20cmくらいになった頃に行う。最初のうちは株を弱らせないよう、早どりするとよい。
キュウリのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
グリーンピースの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 10月下旬~11月上旬 |
収穫時期 | 4月~6月 |
グリーンピースはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は18~20℃。2℃以上で発芽可能。適正土壌pHは6.5~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
エンドウの未熟種子だけを食用にするのがグリーンピース。つるあり種(収量が多い)とつるなし種がある。
品種には、王家の墓から発見された『ツタンカーメンのエンドウ豆』などがある。
グリーンピースの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
グリーンピースの育て方(2) 種まき
グリーンピースの種まき時期は10月下旬から11月上旬。
種は株間30cmで1箇所3粒の点まきにして、間引かずにそのまま3本立ちで育てる。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら、3本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日程度。
グリーンピースは通常、種を秋にまいて(秋まき)、幼苗で越冬させ、4~6月頃に収穫をする。幼苗の頃(本葉2~3枚)が最も寒さに強いので、越冬するときに苗が大きくなりすぎないように種まき時期に注意する。
グリーンピースの育て方(3) 支柱立て
翌年、草丈20~30cmに成長したら、つるあり種は2m、つるなし種は1mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
グリーンピースの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は支柱を立てたときと開花時に施す。
グリーンピースの育て方(5) 収穫
グリーンピースの収穫時期は4~6月。
開花後30~40日程度、種子が十分肥大して、サヤにしわが出始めた頃に収穫する。
グリーンピースのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間30cmの2箇所まき(1箇所3本立ち)にする。つるなし種が育てやすい。
ゴーヤの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 7月~10月 |
ゴーヤはこんな野菜
ウリ科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さや乾燥に強い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~7.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は30個程度。
ゴーヤはつる性なので、窓際で育てれば、緑のカーテン(日よけ)としても利用できる。
品種には、風味がよく苦みが少ない『あばしゴーヤ』、真っ白で苦味が少ない『純白ゴーヤー』、重さ500gの超大型『願寿ゴーヤー』などがある。
ゴーヤの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ゴーヤの育て方(2) 植え付け
ゴーヤの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間50~60cmで植え付ける。
種から栽培する場合は、ポットに種を2~3粒まいて、本葉2枚になったら1本に間引く。本葉3~4枚になったら定植をする。育苗日数は30日程度。種は一晩、水につけて吸水させると発芽しやすくなる。
ゴーヤの育て方(3) 支柱立て
植え付け後、2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
ゴーヤの育て方(4) 摘心
本葉5~6枚になったら親蔓を摘心して、子蔓を伸ばす。
ゴーヤの育て方(5) 人工授粉
ゴーヤは雌雄異花だが、露地栽培では自然受粉するため、通常、人工授粉は必要ない。
実つきが悪い場合は、雄花の花粉を雌花につける人工授粉を午前9時までに行うとよい。花の根元に小さな実がついているのが雌花。
ゴーヤの育て方(6) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付け後、2週間に1回施す。
ゴーヤの育て方(7) 収穫
ゴーヤの収穫時期は7~10月。
開花後15~20日、果実の長さが20cm(品種により異なる)になったものを収穫する。
ゴーヤのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
ササゲの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月下旬~7月上旬 |
収穫時期 | 7月~9月 |
ササゲはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は20~30℃。10℃以下は生育が停止する。暑さには強いが、寒さには弱い。発芽適温は20~25℃。適正土壌pHは6.0~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
ササゲは高温と乾燥に強く、盛夏でも旺盛に生育する。若サヤを利用する品種と乾燥させた種子を利用する品種がある。
品種には、サヤの長さが30~40cmの『十六ささげ』、長さが40~60cmになる『けごんの滝』などがある。
ササゲの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
ササゲの育て方(2) 種まき
ササゲの種まき時期は4月下旬から7月上旬。
植え傷みしやすいので、通常は直まきする。種は株間30~40cmで1箇所3粒の点まきにする。本葉(小葉3枚からなる複葉)が出たら、2本になるよう間引く(2本立ち)。
ポット育苗の場合は、本葉3~4枚になったら、2本立ちのまま定植をする。育苗日数は20~30日程度。
ササゲの育て方(3) 支柱立て
蔓が伸びてきたら、2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
ササゲの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は開花した頃に施す。
ササゲの育て方(5) 収穫
ササゲの収穫時期は7~9月。
若サヤを利用する品種は、開花10~15日後の種子が少し肥大した頃に、ヘタをハサミで切り取って収穫する。収穫が遅れるとサヤがかたくなる。
種子を利用する品種は、サヤが枯れた頃に収穫をする。
ササゲのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1箇所まき(2本立ち)にする。
サヤインゲンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月上旬 |
収穫時期 | 6月~8月 |
サヤインゲンはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~25℃。30℃以上は落花が多くなる。乾燥や多湿に弱く、冷涼な気候を好む。発芽適温は20~23℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
若いインゲンをサヤごと食べるのがサヤインゲン。つるあり種(収量が多い)とつるなし種がある。
品種には、種子が黒い『黒種衣笠』、大きくなってもやわらかい平莢の『マンズナル』、短期間にたくさん莢がつく『れんたろう』、莢が黄色い『BERGGOLD』などがある。
サヤインゲンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
サヤインゲンの育て方(2) 種まき
サヤインゲンの種まき時期は4月下旬から5月上旬。
種は株間30cmで1箇所3粒の点まきにする。初生葉(しょせいよう)が出たら、2本になるよう間引く(2本立ち)。サヤインゲンは子葉展開後、1対の初生葉が出て、そのあとに、小葉3枚からできている本葉が出る。
ポット育苗の場合は、本葉1~2枚になったら、2本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日前後。
サヤインゲンの育て方(3) 支柱立て
つるあり種は蔓が伸びてきたら2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。つるなし種は倒伏防止のため、短い支柱を立てる。
サヤインゲンの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は開花した頃に施し、以後2週間に1回施す。
サヤインゲンの育て方(5) 収穫
サヤインゲンの収穫時期は6~8月。
収穫はさやの長さが12cm以上になった頃に行う。開花後10~15日程度が目安。
サヤインゲンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間20cmの3箇所まき(1箇所2本立ち)にする。つるなし種が育てやすい。
サヤエンドウの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 10月下旬~11月上旬 |
収穫時期 | 4月~6月 |
サヤエンドウはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は18~20℃。2℃以上で発芽可能。適正土壌pHは6.5~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
エンドウの若サヤを食用にするのがサヤエンドウ。つるあり種(収量が多い)とつるなし種がある。
品種には、スジとり不要の『スジナイン』、8月播種で年内収穫も可能な『白姫』などがある。
サヤエンドウの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
サヤエンドウの育て方(2) 種まき
サヤエンドウの種まき時期は10月下旬から11月上旬。
種は株間30cmで1箇所3粒の点まきにして、間引かずにそのまま3本立ちで育てる。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら、3本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日程度。
サヤエンドウは通常、種を秋にまいて(秋まき)、幼苗で越冬させ、4~6月頃に収穫をする。幼苗の頃(本葉2~3枚)が最も寒さに強いので、越冬するときに苗が大きくなりすぎないように種まき時期に注意する。
サヤエンドウの育て方(3) 支柱立て
翌年、草丈20~30cmに成長したら、つるあり種は2m、つるなし種は1mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
サヤエンドウの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は支柱を立てたときと開花時に施す。
サヤエンドウの育て方(5) 収穫
サヤエンドウの収穫時期は4~6月。
開花後15日前後、種子が肥大する前に収穫をする。
サヤエンドウのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間30cmの2箇所まき(1箇所3本立ち)にする。つるなし種が育てやすい。
シシトウの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 6月~10月 |
シシトウはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さには強いが、乾燥には弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は100個程度。
品種には、果長10cmにもなる『スーパーししとうジャンボ』などがある。
シシトウの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
シシトウの育て方(2) 植え付け
シシトウの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間50cmで植え付ける。
シシトウは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。植え付け後、仮支柱を立て、苗を固定する。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、本葉10枚になったら定植をする。育苗日数は70~80日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
シシトウの育て方(3) 仕立て方
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、勢いのある枝3本を主枝として伸ばす、3本仕立てにする。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、それぞれに1本ずつ主枝を誘引する。
シシトウは一番花が咲くと、そこから2本、または3本に分枝する。2本に分枝した場合は、その2本と、一番花のすぐ下から発生するわき芽(側枝)を1本伸ばして、3本仕立てにする。3本に分枝した場合は、その3本をそのまま伸ばして3本仕立てにする。
いずれの場合も、誘引する3本の主枝より下のわき芽(一番花より下のわき芽)は全部摘み取る。
シシトウの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は実がなり始めたら、2週間に1回施す。
シシトウの育て方(5) 収穫
シシトウの収穫時期は6~10月。
開花後15~20日程度、実の長さが5~7cmになった頃に収穫する。株の成長を促すため、一番果は小さいうちに収穫するとよい。
シシトウには通常、辛味はないが、水不足(乾燥)などで株にストレスがかかると、まれに辛い果実が出来る場合がある。
シシトウのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
スイカの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 7月~8月 |
スイカはこんな野菜
ウリ科の野菜。生育適温は昼25~30℃・夜12~18℃。暑さや乾燥には強いが、多湿には弱い。発芽適温は25~30℃。発芽には最低15℃以上必要。適正土壌pHは5.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。1株あたりの収穫量は大玉種で2果程度。
スイカには小玉種(小玉スイカ)と大玉種(大玉スイカ)がある。家庭菜園では栽培しやすい小玉種がおすすめ。小玉種ならプランター栽培もできる。
品種には、果肉がオレンジ色で裂果が少ない小玉『サマーオレンジベビー』、空洞果が少ない大玉『羅皇』、100kgにもなる超巨大スイカ『でぇらい』などがある。
スイカの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
元肥は植え付け時に施す。
スイカの育て方(2) 植え付け
スイカの苗の植え付け時期は5月。
苦土石灰を施しておいた畑に、直径50cm、深さ30cmの穴を掘る。穴に元肥として、牛糞堆肥5L、化成肥料(8-8-8)100g、熔リン50gを入れて、穴を埋め戻したら、その真上に、直径50cm、高さ20cmの上部を平らにした円形の山・鞍つき(くらつき)をつくる。苗はその山頂に植え付ける。
スイカは蔓が長く伸びるので、蔓を伸ばすスペースは2m以上確保しておく。複数株植える場合、鞍つきの間隔は1mにする(株間1m)。
種から栽培する場合は、育苗箱に種子間隔2cm、条間9cmで種をまき、子葉が展開したら、ポットに移植して、本葉4枚になったら定植をする。
直接ポットに種をまく場合は、2粒の種をポットにまき、本葉が出たら1本に間引いて、本葉4枚になったら定植をする。育苗日数は35日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
スイカは窒素肥料が多いと、蔓や葉ばかり成長して、着果しにくくなる、つるボケになりやすいので、肥料の与えすぎには注意する。
スイカの育て方(3) 仕立て方
植え付け後、親蔓を5~6節で摘心して、子蔓4本を伸ばす、4本仕立てにする(ほかの子蔓は摘み取る)。スイカの雌花は子蔓によくつく。
大玉種の場合、4本の子蔓のうち2本に、それぞれ1果を着果させ、ほかは摘果する(4本仕立て2果どり)。残りの2本の子蔓は着果させない遊び蔓にする(着果したら摘果する)。
小玉種の場合は、4本の子蔓のうち、3本にそれぞれ1果を着果させ、残りの1本は着果させない遊び蔓にする(4本仕立て3果どり)。
大玉種、小玉種とも、着果節位までの孫蔓(子蔓から出るわき芽)は摘み取るが、以降は放任する。
スイカの育て方(4) 敷きわら
蔓が伸びてきたら、ワラなどを敷いて、降雨時の泥はねから蔓や果実を保護する。
スイカの育て方(5) 人工授粉
スイカは雌雄異花なので、子蔓に雌花が開花したら、確実に着果させるために、雌花(花のつけ根が膨らんでいる)の柱頭に雄花の花粉をつける人工授粉を行う。
人工授粉は朝の9時頃までに行う。人工授粉したら、授粉日を書いた札を立てておく。
スイカの育て方(6) 摘果
スイカは子蔓の7~8節前後に最初の雌花(1番花)が咲き、その後は5~6節ごとに雌花が咲く。
1番果(1番花)は、厚皮、変形果などになりやすいので摘果し、2番花または3番花に着果させるのがよい(理想は3番花)。
スイカの育て方(7) 追肥
最初の果実が握りこぶし大になったら、追肥(化成肥料30g/m²)を施す。
スイカの育て方(8) 収穫
スイカの収穫時期は7~8月。
収穫時期は品種により異なるが、小玉種では受粉後35日前後、大玉種では45日前後が目安。近くの巻きひげが枯れたときも収穫の目安になる。
スイカのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、容量20Lのプランターを使用して、小玉種1株を栽培する。親蔓を摘心して、子蔓2本を伸ばす2本仕立てにして、1株2果を収穫する。
ズッキーニの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月下旬~5月下旬 |
収穫時期 | 6月~8月 |
ズッキーニはこんな野菜
ウリ科の野菜。生育適温は20℃前後。多湿に弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。連作ができる。1株あたりの収穫量は8個程度。
ズッキーニはウリ科カボチャ属に属するカボチャの仲間。カボチャは完熟果を食用にするが、ズッキーニでは未熟果を食用にする。果実だけでなく、若い花も食用にできる(花ズッキーニ)。葉に見られる白い斑点は、病気ではなく、葉の模様。
品種には、ウイルス病に強い『グリーンボート2号』、UFOのような形の『UFOズッキーニ・サンバースト』、断面が星型で花ズッキーニに向く『ステラ』などがある。
ズッキーニの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ズッキーニの育て方(2) 植え付け
ズッキーニの苗の植え付け時期は4月下旬から5月下旬。
苗を株間80~100cmで植え付ける。
種から育てる場合は、育苗箱に種子間隔2cm、条間9cmで種をまき、子葉が展開したら、ポットに移植して、本葉3~4枚になったら定植をする。
直接ポットに種をまく場合は、2粒の種をポットにまき、本葉が出たら1本に間引いて、本葉3~4枚になったら定植をする。育苗日数は20~30日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
ズッキーニの育て方(3) 支柱立て
主枝が伸びたら、短い支柱を立てて、風で振り回されないように株を固定する。
ズッキーニの育て方(4) 人工授粉
ズッキーニは雌雄異花なので、確実に受粉させる場合は、朝9時までに雄花の花粉を雌花の柱頭につける人工授粉を行う。花の付け根に小さい実をつけた状態で開花しているのが雌花。1株ではなく、複数株、植えてあれば受粉しやすい。
ズッキーニの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は収穫が始まったら2週間に1回施す。
ズッキーニの育て方(6) 収穫
ズッキーニの収穫時期は6~8月。
開花後4~5日、果実が長さ20cm程度になったら収穫をする。花ズッキーニは長さ10~15cmのものを花をつけたまま収穫する。
ズッキーニのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
スナップエンドウの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 10月下旬~11月上旬 |
収穫時期 | 4月~6月 |
スナップエンドウはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は18~20℃。2℃以上で発芽可能。適正土壌pHは6.5~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
エンドウの未熟種子とサヤを食用にするのがスナップエンドウ。つるあり種(収量が多い)とつるなし種がある。
品種には、肉厚で甘みが強い『グルメ』などがある。
スナップエンドウの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
スナップエンドウの育て方(2) 種まき
スナップエンドウの種まき時期は10月下旬から11月上旬。
種は株間30cmで1箇所3粒の点まきにして、間引かずにそのまま3本立ちで育てる。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら、3本立ちのまま定植をする。育苗日数は20日程度。
スナップエンドウは通常、種を秋にまいて(秋まき)、幼苗で越冬させ、4~6月頃に収穫をする。幼苗の頃(本葉2~3枚)が最も寒さに強いので、越冬するときに苗が大きくなりすぎないように種まき時期に注意する。
スナップエンドウの育て方(3) 支柱立て
翌年、草丈20~30cmに成長したら、つるあり種は2m、つるなし種は1mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
スナップエンドウの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は支柱を立てたときと開花時に施す。
スナップエンドウの育て方(5) 収穫
スナップエンドウの収穫時期は4~6月。
開花後25日前後、種子が十分肥大した頃に収穫をする。
スナップエンドウのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、株間30cmの2箇所まき(1箇所3本立ち)にする。つるなし種が育てやすい。
ソラマメの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 10月下旬~11月上旬 |
収穫時期 | 5月~6月 |
ソラマメはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が衰える。冷涼な気候を好み、暑さには弱い。発芽適温は20℃前後。10℃以下は発芽率が低下する。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。1株あたりの収穫量は10莢程度。
ソラマメは花芽分化に一定の低温が必要なので、通常、秋まきで栽培する。
品種には、3粒莢が多い『打越一寸』、花芽分化に低温が不要で春まきもできる『駒栄』、着莢数が多い赤実の『初姫』、生食できる甘いソラマメ『ポポロ』などがある。
ソラマメの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
ソラマメの育て方(2) 種まき
ソラマメの種まき時期は10月下旬から11月上旬。
ポットに種を1粒まいて、本葉2~3枚になったら株間30~40cmで定植をする。種はおはぐろを斜め下にして、頭が少し土から出る程度に埋める。育苗日数は20日程度。
ソラマメは通常、種を秋にまいて(秋まき)、幼苗で越冬させ、5~6月頃に収穫をする。幼苗の頃が最も耐寒性が強く、大きくなるにつれて耐寒性が弱くなるので、越冬時に苗が大きくなりすぎないように種まき時期に注意する(本葉5枚以下での越冬が理想)。
ソラマメの育て方(3) 整枝
ソラマメは1株から多くの枝が伸びるので、翌春、草丈が40~50cmになったら、生育のよい枝を6~7本残して、ほかの枝は株元から切り取る。さらに、株の倒伏を防ぐため、支柱を畝のまわりに立てて紐で囲む。
ソラマメの育て方(4) 摘心
草丈が60~70cmになったら、養分を実に集中させるため、枝の上部を切り取る(摘心)。
ソラマメの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は開花が始まる頃に施す。
ソラマメの育て方(6) 収穫
ソラマメの収穫時期は5~6月。
開花後35~40日、サヤに光沢が出て、背筋が黒褐色になり、それまで上を向いていたサヤが下を向くようになったら収穫を行う。ソラマメの収穫適期は短いので、とり遅れないようにする。
ソラマメのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2~3株(株間20~30cm)を栽培する。
トウガラシの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 7月~10月 |
トウガラシはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さには強いが、乾燥には弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は100個程度。
トウガラシには辛いものと辛くないものがある。鷹の爪やハバネロなどは辛いトウガラシで、万願寺トウガラシや伏見甘長トウガラシなどは辛くないトウガラシ。
品種には、京都の伝統野菜で辛くない『万願寺トウガラシ』、ギネス記録級の超激辛唐辛子『カロライナリーパー』などがある。
トウガラシの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
トウガラシの育て方(2) 植え付け
トウガラシの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間50cmで植え付ける。
トウガラシは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。植え付け後、仮支柱を立て、苗を固定する。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、本葉10枚になったら定植をする。育苗日数は70~80日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
トウガラシの育て方(3) 仕立て方
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、勢いのある枝3本を主枝として伸ばす、3本仕立てにする。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、それぞれに1本ずつ主枝を誘引する。
トウガラシは一番花が咲くと、そこから2本、または3本に分枝する。2本に分枝した場合は、その2本と、一番花のすぐ下から発生するわき芽(側枝)を1本伸ばして、3本仕立てにする。3本に分枝した場合は、その3本をそのまま伸ばして3本仕立てにする。
いずれの場合も、誘引する3本の主枝より下のわき芽(一番花より下のわき芽)は全部摘み取る。
トウガラシの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は実がなり始めたら、2週間に1回施す。
トウガラシの育て方(5) 収穫
トウガラシの収穫時期は7~10月。
開花後60日程度、実が赤く色づいた頃に収穫する。実を1本ずつ摘み取るか、または、株ごと引き抜く。収穫したトウガラシは、風通しの良い日陰(軒下など)で乾燥させる。青トウガラシとして利用する場合は、赤く熟す前に収穫する。
トウガラシのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
トウモロコシの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月上旬 |
収穫時期 | 7月~8月 |
トウモロコシはこんな野菜
イネ科の野菜。生育適温は20~30℃。発芽適温は25~30℃。15℃では7~10日かかる。適正土壌pHは6.0前後。連作ができる。
トウモロコシは茎の先端にススキのような雄穂(ゆうすい)が出て、その後、葉のつけ根のとこから、雌穂(しすい)の毛のような絹糸(けんし)が出て、雄穂の花粉が雌穂の絹糸につくことで受粉する。そのため、受粉が確実に行われないと、実が歯抜けになる(絹糸はそれぞれが実の1粒とつながっている)。
品種には、甘味が強くて粒が純白の『ホワイトレディー』、粒が黒いモチモチした食感の『黒もちとうもろこし』、家庭で簡単にポップコーンが作れる『イエローポップ』などがある。
トウモロコシの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅80~90cm高さ10cm(2条まき)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
トウモロコシの育て方(2) 種まき
トウモロコシの種まき時期は4月下旬から5月上旬。
種は株間30cm、条間50cmの2条点まき(1箇所3粒)にする。発芽後、順次間引いて、本葉2~3枚になったら1本立ちにする。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら定植をする。育苗日数は20日程度。
トウモロコシは風媒によって受粉するので、受粉しやすくなるよう、2条以上(2列以上)で栽培する。
いくつもの品種を混植すると、花粉が交雑して、品種の特性が混ざってしまう場合があるので避け、同時に育てるのは一品種だけにする。
トウモロコシの育て方(3) わき芽の処置
生育が進むと、株元からわき芽が伸びてくるが、株の倒伏防止になるので、摘み取る必要はない。
トウモロコシの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉6~8枚の頃と雄穂が見えた頃に施す。
トウモロコシの育て方(5) 摘果
トウモロコシは通常、1株に2~3本の雌穂(実)がつくので、雌穂から絹糸が出始めたら、一番上の雌穂1本を残し、他の雌穂は摘み取る。
摘み取った雌穂はヤングコーンとして、茹でて料理に利用できる。
トウモロコシの育て方(6) 収穫
トウモロコシの収穫時期は7~8月。
雌穂の絹糸が出てから20~25日後、雌穂の絹糸が褐色になった頃に収穫を行う。
トウモロコシのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2~3株(株間20~30cm)を栽培する。
トマトの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | 大玉トマトは | (難しい)。ミニトマトは (ふつう)
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植え付け時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 7月~8月 |
トマトはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は昼25~30℃・夜10~15℃。発芽適温は20~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は大玉トマトが25個、ミニトマトが150個程度。
一般的な生食用のトマトには大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトがある。プランターで栽培する場合は、育てやすいミニトマトがおすすめ。
品種には、甘みが強い黄色のミニトマト『イエローミミ』、炒めると美味しい調理用トマト『シシリアンルージュ』、珍しい超小粒の『マイクロトマト』などがある。
トマトの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
トマトの育て方(2) 植え付け
トマトの苗の植え付け時期は4月下旬から5月中旬。
苗を株間50cmで植え付ける。
トマトは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。苗は節間が短く、第1花房の花が咲いている状態のものを選ぶ。
植え付けるときは、花房が通路側にくるように植えると、収穫作業がしやすい(トマトは花房が常に同じ方向につくため)。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、開花する頃になったら定植をする。育苗日数は60日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
トマトの育て方(3) 支柱立て
植え付け後、2mの支柱を立てて、苗を支柱に固定する。
トマトの育て方(4) 仕立て方
トマトは成長すると、葉の付け根からわき芽(側枝)が伸びてくるので、すべて摘み取り、主枝1本だけを伸ばす、1本仕立てにする。
ミニトマトの場合は、主枝と第1花房下の側枝を伸ばす2本仕立てにしてもよい。
摘み取ったわき芽は挿し木苗にすることもできる。
トマトの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は第1花房の実がピンポン玉程度(ミニトマトの場合は1cm程度)の大きさになった頃に施して、その後は2週間ごとに施す。
トマトの育て方(6) 摘果
一つの花房に多くの実がつくと、実が大きくならないので、一花房あたり4~5個の実を残し、ほかは摘果する。
ミニトマトでは基本的に摘果は必要ない。
トマトの育て方(7) 摘心
主枝に第5~6花房までついたら、その上に2枚の葉をつけて主枝を摘心して、成長を止める。
ミニトマトの場合はもっと伸ばしてもよい(支柱の高さを超えたら、主枝を下げて誘引し直す)。
トマトの育て方(8) 収穫
トマトの収穫時期は7~8月。
実がヘタの付近まで赤くなったら収穫する。大玉トマトの場合は開花後60日程度、ミニトマトの場合は45日程度が目安。高温期は収穫までの日数がもっと短くなる。
トマトのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、ミニトマト1株を栽培する。
ナスの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 6月~10月 |
ナスはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は22~30℃。暑さには強いが、乾燥には弱い。発芽適温は昼30℃・夜20℃。適正土壌pHは6.0~6.8。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、4~5年あける。1株あたりの収穫量は30個程度。
ナスは花を見ることで生育状態が判別できる。生育状態が良いときは、花の中央の雌しべが周りの雄しべより長くなる(長花柱花・ちょうかちゅうか)。一方、生育状態が悪いときは、雌しべが雄しべより短くなる(短花柱花・たんかちゅうか)。ナスの花は下向きに咲くため、短花柱花になると、雌しべに花粉がかからなくなり、実がつかなくなる。日照や水、肥料などが不足すると短花柱花になりやすくなるので注意する。
品種には、アクが少なく生でも食べられる『あまうまごちそうなす』、炒め物に向く赤紫色のヘビナス『マー坊』、焼きナスにすると絶品の『庄屋大長』などがある。
ナスの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ナスの育て方(2) 植え付け
ナスの苗の植え付け時期は4月下旬から5月中旬。
苗を株間50~60cmで植え付ける。
ナスは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。植え付け後、仮支柱を立て、苗を固定する。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、本葉7~8枚になったら定植をする。育苗日数は70~80日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
ナスの育て方(3) 仕立て方
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、一番花の下の2本のわき芽(側枝)を残し、それより下にあるわき芽は全部摘み取って、主枝と側枝2本を伸ばす、3本仕立てにする。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、それぞれに主枝と側枝を誘引する。
ナスの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は実がなり始めたら、2週間に1回施す。
ナスの育て方(5) 収穫
ナスの収穫時期は6~10月。
中長ナスの場合は、開花後15~20日程度、実の長さが10~12cmになったら収穫する。草勢を強めるため、一番果は若どりするとよい。
ナスの育て方(6) 更新剪定
ナスは真夏になると成り疲れなどで草勢が衰えてくるので、7月下旬から8月上旬頃に、株を若返らせる更新剪定を行う。
更新剪定を行う場合は、3本仕立てにした3本の枝に各2~3枚の葉を残し、それより先の枝を切る。さらに、新しい根を伸ばすため、株の周囲30cmにスコップを差し込んで、根を切断する根切りを行う。根切りの後には追肥を施す。
更新剪定後、1ヶ月半程度で秋ナスが収穫できるようになる。
ナスのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、容量20Lのプランターを使用して1株を栽培する。
パプリカの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 7月~10月 |
パプリカはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さには強いが、乾燥には弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。
果肉が厚い、大果のベル型ピーマンが一般にパプリカと呼ばれている(カラーピーマンともいう)。
品種には、赤色パプリカの『フルーピーレッドEX』などがある。
パプリカの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
パプリカの育て方(2) 植え付け
パプリカの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間50cmで植え付ける。
パプリカは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。植え付け後、仮支柱を立て、苗を固定する。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、本葉10枚になったら定植をする。育苗日数は70~80日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
パプリカの育て方(3) 仕立て方
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、勢いのある枝3本を主枝として伸ばす、3本仕立てにする。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、それぞれに1本ずつ主枝を誘引する。
パプリカは一番花が咲くと、そこから2本、または3本に分枝する。2本に分枝した場合は、その2本と、一番花のすぐ下から発生するわき芽(側枝)を1本伸ばして、3本仕立てにする。3本に分枝した場合は、その3本をそのまま伸ばして3本仕立てにする。
いずれの場合も、誘引する3本の主枝より下のわき芽(一番花より下のわき芽)は全部摘み取る。
パプリカの育て方(4) 摘花
パプリカは草勢を強くするため、最初から10個目までの花は結実させずに、すべて摘み取る(摘花)。
パプリカの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は実がなり始めたら、2週間に1回施す。
パプリカの育て方(6) 収穫
パプリカの収穫時期は7~10月。
開花後60日程度、果実全体が色づいて完熟した頃に収穫をする。生育中、草勢が弱くなってきたら、未熟果を収穫するようにして、株の負担を減らす。
パプリカのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランター使用して、1株を栽培する。
ピーマンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 6月~10月 |
ピーマンはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さには強いが、乾燥には弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は60個程度。
品種には、苦みやピーマン臭が少ない『こどもピーマン・ピー太郎』、肉厚のジャンボピーマン『とんがりパワー』などがある。
ピーマンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ピーマンの育て方(2) 植え付け
ピーマンの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間50cmで植え付ける。
ピーマンは発芽に高温が必要で、育苗に要する日数も長いため、市販の苗を購入して植え付けるのが一般的。植え付け後、仮支柱を立て、苗を固定する。
種から栽培する場合は、セルトレイに1粒ずつ種をまき、本葉が出たらポットに移植して、本葉10枚になったら定植をする。育苗日数は70~80日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
ピーマンの育て方(3) 仕立て方
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、勢いのある枝3本を主枝として伸ばす、3本仕立てにする。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、それぞれに1本ずつ主枝を誘引する。
ピーマンは一番花が咲くと、そこから2本、または3本に分枝する。2本に分枝した場合は、その2本と、一番花のすぐ下から発生するわき芽(側枝)を1本伸ばして、3本仕立てにする。3本に分枝した場合は、その3本をそのまま伸ばして3本仕立てにする。
いずれの場合も、誘引する3本の主枝より下のわき芽(一番花より下のわき芽)は全部摘み取る。
ピーマンの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は実がなり始めたら、2週間に1回施す。
ピーマンの育て方(5) 収穫
ピーマンの収穫時期は6~10月。
開花後15~20日程度、実の長さが6~7cmになった頃に収穫をする。株の成長を促すため、一番果は小さいうちに収穫するとよい。
ピーマンは通常、緑色の未熟果を収穫するが、果実を収穫せずにそのままにして、赤く完熟させれば、カラーピーマンとして収穫することもできる(ただし、株には負担がかかる)。
ピーマンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランター使用して、1株を栽培する。
メロンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 7月~8月 |
メロンはこんな野菜
ウリ科の野菜。生育適温は22~30℃。多湿に弱い。発芽適温は28~30℃。発芽には最低15℃以上必要。適正土壌pHは6.0~6.8。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。1株あたりの収穫量は6果程度。
メロンには果皮にネットのできるネット系メロンと、ネットのできないノーネット系メロンがある(ネットは果実の成長過程で生じた果皮の亀裂が癒合したもの)。一般にネット系メロンはノーネット系メロンより栽培が難しいので、初心者には作りやすいノーネット系の品種がおすすめ。
品種には、露地メロンの代表『プリンスメロン』、糖度17~20度と極めて糖度が高い『キューピット』、ベランダでも手軽に栽培できるミニメロン『ころたん』などがある。
メロンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥5L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ20cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
メロンは窒素肥料が多いと、蔓や葉ばかり成長して、着果しにくくなる、つるボケになりやすいので、肥料の与えすぎには注意する。
メロンの育て方(2) 植え付け
メロンの苗の植え付け時期は5月。
苗を株間75~90cmで植え付ける。
種から栽培する場合は、育苗箱に種子間隔2cm、条間9cmで種をまき、子葉が展開したら、ポットに移植して、本葉4枚になったら定植をする。
直接ポットに種をまく場合は、2粒の種をポットにまき、本葉が出たら1本に間引いて、本葉4枚になったら定植をする。育苗日数は35日程度。気温の低い時期は保温して栽培する。
蔓は通路側に伸ばしていくので、通路幅は2m以上確保しておく。蔓を伸ばす場所がないときは、支柱とネットを利用して、空中に蔓を誘引して着果させる方法もある(空中栽培)。
メロンの育て方(3) 仕立て方
植え付け後、親蔓を5~6節で摘心して、子蔓3本を伸ばす、3本仕立てにする(ほかの子蔓は摘み取る)。
メロンの雌花は孫蔓(子蔓から出るわき芽)の第1節によくつくので、子蔓の8~11節から出る孫蔓の雌花に人工授粉して着果させる。
3本の子蔓はそれぞれ20節前後で摘心し、着果した孫蔓は2葉をつけて摘心する。子蔓から出る着果節位(着果予定節位)までの孫蔓は早めに摘み取り、着果節位以降の孫蔓は1葉をつけて摘心する。
メロンの育て方(4) 敷きわら
蔓が伸びてきたら、ワラやすだれなどを敷いて、降雨時の泥はねから蔓や果実を保護する。
メロンの育て方(5) 人工授粉
メロンは雌雄異花なので、孫蔓に雌花(花のつけ根が膨らんでいる)が開花したら、確実に着果させるために、雌花の柱頭に雄花の花粉をつける人工授粉を行う。
人工授粉は朝の9時頃までに行う。人工授粉したら、授粉日を書いた札を立てておく。
メロンの育て方(6) 摘果
果実が鶏卵大の大きさになったら摘果を行う。子蔓1本に2果、1株あたり6果になるように、形のよい果実を残し、ほかは摘み取る。残す果実は球形のものより、楕円球形のものがよい。
メロンの育て方(7) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は摘果したときに施す。
メロンの育て方(8) 収穫
メロンの収穫時期は7~8月。
受粉後40~45日、果実の近くの葉が黄変してきた頃に収穫をする。収穫が近づいたら、乾燥気味に育てると果実の糖度が増す。
メロンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、容量20Lのプランターを使用して1株を栽培する。親蔓を摘心して、子蔓2本を伸ばす2本仕立てにして、1株あたり2果を収穫する。
ラッカセイ(落花生)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 5月 |
収穫時期 | 9月~10月 |
ラッカセイはこんな野菜
マメ科の野菜。生育適温は25~30℃。生育の最低温度は15℃。乾燥には強いが、多湿には弱い。発芽適温は20~30℃。発芽の最低温度は12℃。適正土壌pHは5.3~6.6。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は30莢程度。
ラッカセイはマメ科の野菜だが、サヤ(マメ)は地上ではなく、地中にできる。開花後、花のつけ根から、蔓のような子房柄(しぼうへい)が伸び出して、地中に潜り込み、その子房柄の先端が肥大してサヤになる。
品種には、煎り豆やゆで豆に適するあっさりした甘みの『ナカテユタカ』、薄皮が黒紫色の『黒落花生』、大粒で甘みが強い『おおまさり』などがある。
ラッカセイの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。ラッカセイは結実に石灰を必要とする。石灰分が不足すると実入りが悪くなる。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分を供給するので、窒素肥料は控えめにする。窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。
ラッカセイの育て方(2) 種まき
ラッカセイの種まき時期は5月。
殻を割って種を取り出す。種は薄皮をつけたまま横向きにして、株間30cm、条間45cmで点まき(1箇所に2粒まく)にする。種まき後、間引かずにそのまま育てる(2本立ち)。発芽には7~10日ほどかかる。
ポット育苗の場合は、本葉2~3枚になったら、2本立ちのまま定植をする。育苗日数は2週間程度。
ラッカセイの育て方(3) 追肥・中耕
花が咲き始めたら、追肥(化成肥料30g/m²)を施して、子房柄が地中に入りやすくなるように株元を少し耕して、土寄せをする。
ラッカセイの育て方(4) 収穫
ラッカセイの収穫時期は9~10月。
茎葉が黄変してきた頃に収穫を行う。ためし堀りをしてみて、サヤに網目ができていれば、株ごと引き抜いて収穫をする。
収穫後、株を逆さにして、1週間程度天日干しして、乾燥させる。乾燥させたサヤを摘み取り、殻を割り、フライパンで豆を煎って食べる。
茹でて食べる場合は、収穫後、すぐにサヤを摘み取って水洗いし、サヤのまま塩茹でにする。塩分濃度は3%(水1Lに30gの食塩)、茹で時間は40~50分が目安。茹で豆用として収穫する場合は、煎り豆用より、少し早めに収穫するとよい。
ラッカセイのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径40x高さ30cmのプランターを使用して、1箇所まき(2本立ち)にする。子房柄がプランターの外側に出たときは、内側に戻す。
カブの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~4月下旬、9月上旬~10月上旬 |
収穫時期 | 5月~6月、10月~12月 |
カブはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、暑さや乾燥に弱い。発芽適温は15~20℃。発芽の最低温度は4~8℃。30℃以上は著しく発芽率が低下する。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
品種には、紫と白の色あいがきれいな『あやめ雪』、手で皮がむけるサラダ向けの『もものすけ』、滋賀の特産で細長い漬物用の『日野菜かぶ』などがある。
カブの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
カブの育て方(2) 種まき
カブの春まきは3月下旬から4月下旬頃、秋まきは9月上旬から10月上旬頃に行う。大カブの場合は秋まき(9月上旬頃)にする。
種はすじまき、または1箇所3粒の点まきにする。発芽後、順次間引いて、本葉5~6枚になったら、所定の株間、または1本立ちにする。最終的に小カブは株間10~12cm(条間15cm)、中カブは株間15~20cm(条間20~30cm)、大カブは株間40cm(条間45cm)にする。
カブの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉2~3枚と本葉5~6枚の頃に施す。大カブの場合は、さらに播種後40~45日くらいにも追肥を施す。
カブの育て方(4) 収穫
カブの収穫時期は5~6月と10~12月。
小カブの場合、播種後40~60日、根径が5cm程度になったら収穫する。収穫が遅れると裂根することがある。
中カブの場合は、根径10cm前後で収穫。大カブの場合は、秋まきで播種後80~100日、根径15cm以上が収穫の目安。
カブのプランター栽培
プランターで小カブを栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(株間10~12cm)。
キクイモ(菊芋)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 3月下旬~4月中旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
キクイモはこんな野菜
キク科の野菜。冷涼な気候を好み、寒さには強い。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
キクイモは秋になると開花し、その後に塊茎(芋)の肥大が始まる。
キクイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅80cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
キクイモの育て方(2) 植え付け
キクイモの種芋の植え付け時期は3月下旬から4月中旬。
種芋を株間50cm、覆土5cmで植え付ける。
草丈は2m以上にもなるので、強風の当たる場所は避けて植える。
キクイモの育て方(3) 間引き
植え付け後、1株からたくさんの芽が出た場合は、取り除いて2~3本にする。
キクイモの育て方(4) 追肥
追肥はほとんど必要ない。
キクイモの育て方(5) 支柱立て
株が成長してきたら、倒伏を防ぐため、株の周囲に支柱を立てて紐で囲う。
キクイモの育て方(6) 収穫
キクイモの収穫時期は10~12月。
キクイモの収穫は茎葉が枯れてきた頃に行う。スコップなどで土の中から塊茎を掘り出す。掘り残すと、翌年、残した塊茎から萌芽するので注意する。
キクイモのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径40x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
ゴボウの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 長根種は4月上旬~5月上旬、9月下旬~10月上旬。短根種は4月上旬~8月下旬 |
収穫時期 | 長根種は10月~1月(春まき)、6月~8月(秋まき)。短根種は6月~1月 |
ゴボウはこんな野菜
キク科の野菜。生育適温は20~25℃。地上部は3℃で枯れるが、根部は-20℃にも耐える。乾燥には強いが、多湿には弱い。発芽適温は20~25℃。15℃以下や30℃以上になると発芽率は低下する。適正土壌pHはpH6.5~7.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、5年あける。
ゴボウには長根種と短根種がある。家庭菜園では栽培の容易な根長40cm前後の短根種(ミニゴボウ)がおすすめ。短根種はサラダにも向く。そのほか、若い根と葉柄を食べる葉ゴボウもある。
品種には、長根の代表的品種『柳川理想』、根長30~40cmでサラダに向く『ダイエット』、根径最大10cmで中心に空洞ができる『大浦太』などがある。
ゴボウの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条まき)の畝を立てる(全面施肥)。
ゴボウの育て方(2) 種まき
長根種の種まき時期は4月上旬から5月上旬(春まき)と9月下旬から10月上旬(秋まき)。短根種(ミニゴボウ)は4月上旬から8月下旬。
畑は根の長さくらいまで深く耕し、根が変形する原因となる、土中の石を取り除いておく。高畝にすればその分、深く耕さなくても済む。
種は株間10~15cmの1箇所3~4粒の点まきにする。発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚になったら1本立ちにする。発芽には10日程度かかる。発芽まで土は乾燥させないようにする。種は一晩、水に浸けておくと発芽しやすくなる。
秋まきの場合、冬になると茎葉は寒さで枯れてしまうが、根部はそのまま越冬し、翌春、再び芽を出す。ゴボウは根径1cm以上で越冬すると、4~5月にとう立ちするので、秋まきでは早まきしないように注意する。
ゴボウの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉3~4枚から草丈30cmになるまでの間に2回施す。秋まきの場合は、本葉3~4枚の頃と翌年の3月頃に施す。
ゴボウの育て方(4) 収穫
ゴボウの収穫時期は長根種が10~1月と6~8月、短根種が6~1月。
長根種は根径が2cmくらいになったら収穫をする。春まきでは10月以降、秋まきでは翌年の6月以降が収穫時期。葉を刈り取り、根の手前の土を深く掘った後、引き抜く。
短根種は品種により収穫時期は異なるが、播種後75~100日、根径1~2cmのものを収穫する。
ゴボウの袋栽培・波板栽培
ゴボウは袋栽培や波板栽培をすると収穫作業が楽になる。
短根種を袋栽培する場合、培養土の袋(25L程度)などの底に水抜き穴を空けて、用土を入れて種をまくと(株間5~8cm)、袋を破るだけで収穫できる。長根種の場合は、袋の底を切り取り、設置面(地面)も耕しておく。
波板栽培をする場合は、畑に波板を20度くらいの角度で傾けて埋め、その上に種をまくと、根が波板の上で伸びるため、掘り出しやすくなる。
葉ゴボウの育て方
葉ゴボウを育てる場合は、葉柄の下部が白い、越前白茎ゴボウ、葉ごぼう(タキイ)などの品種を使用する。
種まきは9月下旬から10月上旬頃(秋まき)に行う。条間25cm、株間6~9cmで種をまき、翌年の4~5月頃、葉柄の長さが35~40cmほどになったら、株ごと引き抜いて収穫をする。根長は20cm程度になる。
サツマイモの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 5月 |
収穫時期 | 9月下旬~11月中旬 |
サツマイモはこんな野菜
ヒルガオ科の野菜。生育適温は25~30℃。暑さや乾燥には強いが、多湿には弱い。苗は15℃以上で発根する。適正土壌pHは5.5~6.0。連作ができる。1株あたりの収穫量は1kg程度。
サツマイモの芋(塊根)は苗の節から出た根が肥大したもの。サツマイモは吸肥力が強いため、肥料が少量でもよく育つ。
品種には、焼くとクリームのようにネットリとした食感の『安納芋』、果肉が紫色の『パープルスイートロード』、茎葉を食べる『すいおう』などがある。
サツマイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕しておく。サツマイモは弱酸性の土壌を好むので、通常、苦土石灰の散布は必要ない。
1週間前になったら、元肥として、草木灰100g/m²、化成肥料(8-8-8)20g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅70cm高さ30cm(1条植え)のかまぼこ型畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
サツマイモは吸肥力が強いので、前作の肥料分が残っているようなところでは、元肥は草木灰だけでよい。肥料に窒素分が多いと、茎葉ばかりが成長して(つるぼけ)、芋の肥大が悪くなるので注意する。
サツマイモの育て方(2) 植え付け
サツマイモの植え付け時期は5月。
茎が太く、7~8節あって、節間が適度につまっている苗を選び、植え付け前に苗の切り口を水につけて、十分に吸水させておく。
支柱の先などを使って、畝の中央に株間30~40cmで苗の植え穴を斜め45度くらいの角度であけ、3~4節が埋まるように苗を挿し込んで、苗の植え付けを行う(斜め植え)。植え穴はマルチの上からあける。苗は畝と平行方向になるように植え、葉は地上に出す。
植え付け後、1週間くらいで根付いて、蔓が伸びてくる。
サツマイモの育て方(3) 追肥
通常、元肥のみで追肥は施さない。
サツマイモの育て方(4) つる返し
夏になり、伸びた蔓で通路が覆われるようになったら、つる返しを行う。つる返しを行うときは、接地した蔓の節から出た根を地面から引き剥がして、蔓を畝側へひっくり返す。つる返しで葉が裏返しになっても自然に直るので、気にしなくてよい。
つる返しを行うことで、蔓の節から出た根が、土から過剰に養分を吸収し、つるぼけになることを防止する。
サツマイモの育て方(5) 収穫
サツマイモの収穫時期は9月下旬から11月中旬頃。葉がやや黄色くなり始めたら、収穫をする。事前に試し掘りをして、芋が大きくなっていることを確認するとよい。
蔓を刈り取り、芋を傷つけないようにスコップで掘り出す。霜がおりる前に収穫を終えるようにする。
芋を長期保存する場合は、芋を新聞紙でくるんで、発泡スチロールなどの箱に入れ、古毛布などをかぶせて(呼吸させるため箱は密閉しない)、湿度85~90%、13~15℃くらいの場所に置く。芋は10℃以下になると傷みやすくなる。
サツマイモのプランター栽培・袋栽培
プランターで栽培する場合は、幅65x奥行40x高さ40cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
袋栽培をする場合は、培養土の袋(25L程度)の底に水抜き穴を開けて、用土を入れて、1株を栽培する。
サトイモ(里芋)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 4月中旬~5月上旬 |
収穫時期 | 10月~11月 |
サトイモはこんな野菜
サトイモ科の野菜。生育適温は25~30℃。芋は5℃以下で腐敗する。高温多湿を好み、乾燥には弱い。発芽適温は25~30℃。発芽の最低温度は15℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、4~5年あける。1株あたりの収穫量は20個程度。
サトイモは種芋から伸びた茎葉の基部に親芋ができる。その後、その親芋に子芋がつき、子芋に孫芋がつく。品種には親芋を食べる品種、子芋を食べる品種、子芋と親芋の両方を食べる品種、葉柄を食べる品種がある。
品種には、福井県大野地方の在来種で子芋がたくさんできる『大野いも』、親芋と子芋が一つの塊になる『やつがしら』、芋が細長い『京いも』などがある。
サトイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
サトイモの栽培には幅100cmの栽培スペース(1条植え)が必要。水はけのよい畑では畝は立てなくてもよい。元肥は植え付け時に施す(置き肥)。
サトイモの育て方(2) 植え付け
サトイモの種芋の植え付け時期は4月中旬から5月上旬。
植え付け当日になったら、栽培スペース(幅100cm)の中央に幅と深さが15cm程度の溝を掘る。溝に株間30~45cmで種芋の芽を上にして並べ、種芋と種芋の間に元肥として、牛糞堆肥200g、化成肥料(8-8-8)30gを置いたら、溝を埋め戻す。その際、元肥が種芋と接触しないように置く。覆土は7~8cmにする。土に湿り気があれば、植え付け直後の水やりは不要。通常、芽が出るまでには3~4週間ほどかかる。
サトイモの育て方(3) 種芋の芽出し
サトイモは芽出ししていない種芋を植えると、生育にばらつきがでたり、土中で種芋が腐敗して欠株が出たりすることがあるので、種芋には芽出ししたものを使用するとよい。
種芋の芽出しをする場合は、植え付けの1ヶ月ほど前に行う。コンテナに用土を入れ、芽部を上にして種芋を仮植えして(覆土2~3cm)、水をかけて、透明のビニールで覆う。日中は日当たりのよい場所にコンテナを置き、夜間は室内に取り込む。芽が3~4cmほど出たら、植え付けをする。
サトイモの育て方(4) 土寄せ・追肥
本葉5~6枚になったら、芋を太らせるため、株元に5cmの土寄せをする。最初の土寄せから1ヵ月後、さらに10cmの土寄せをする。土寄せのたびに追肥(化成肥料30g/m²)を施す。
サトイモの育て方(5) 収穫
サトイモの収穫時期は10~11月。
茎を刈って、株から少し離れたところにスコップを入れて、芋を掘り出す。霜が降りる前までに収穫を終えるようにする。
芋を翌年の種芋にするため、長期保存する場合は、水はけのよい場所に深さ60cm程度の穴を掘り、底にモミガラを入れる。芋の茎部を下にして積み重ね(親芋と子芋はバラさない)、穴をモミガラで埋めて、20cmほど盛り土をする。親芋も種芋として利用できる。
サトイモの土寄せ不要のマルチ栽培
サトイモ栽培では通常、生育中に土寄せをする必要があるが、土寄せをする必要のない省力的な栽培方法もある(マルチ栽培)。
マルチ栽培をするときは、肥料を入れた畑に幅60cm、高さ20cmくらいの畝を立てて黒マルチを張る。マルチの上から、深さ20cmくらいの植え穴をあけて、種芋の芽を上にして、15cm覆土(マルチ面から種芋の上まで15cm)して種芋を植え付ける。植え付けには芽出しした種芋を使用する。
深めに植えることで、本来必要な土寄せ作業を省くことができる。張ったマルチは収穫まで除去しない。
サトイモのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。生育中に増し土をするので、植え付け時にその分のスペースを空けておく。
ジャガイモの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 2月下旬~3月中旬、8月下旬~9月上旬 |
収穫時期 | 6月~7月、11月~12月 |
ジャガイモはこんな野菜
ナス科の野菜。生育適温は15~24℃。冷涼な気候を好む。発芽適温は15~20℃。5℃以上で発芽する。適正土壌pHは5.0~6.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は700g程度。
ジャガイモは種芋から出た茎の地下部から、ストロンという、地下茎が伸びて、その先端が肥大して芋になる。芋は日に当たると緑化して、ソラニンという毒素が発生するので、生育中に何度か株元に土寄せをして、芋が露出しないようにする。新しい芋は種芋の上にできる。
品種には、食味の良い人気の品種『キタアカリ』、赤皮で病虫害抵抗性に優れた『あかね風』、果肉が紫色でアントシアニンが豊富な『シャドークイーン』などがある。
ジャガイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕しておく。ジャガイモは弱酸性の土壌を好むので、通常、苦土石灰の散布は必要ない。
ジャガイモの栽培には幅60cmの栽培スペース(1条植え)が必要。水はけのよい畑では畝は立てなくてもよい。元肥は植え付け時に施す(置き肥)。
ジャガイモの育て方(2) 植え付け
ジャガイモの種芋の植え付け時期は2月下旬から3月中旬(春植え)と8月下旬から9月上旬(秋植え)。
種芋は必ず、ホームセンターや種苗店などで、種芋用として売られているものを使用する。食用のものは、ウイルス病にかかっていることがあるので使用しない。
植え付けに使用する種芋は、小さいもの(30~40g程度)は切らずにそのまま使用するが、大きいものは一片が30~40gになるよう、縦に切り分ける(それぞれ2芽以上つくようにする)。切った種芋は、日陰に2~3日置いて、切り口を乾かす。秋植えでは種芋が腐りやすいので、できるだけ種芋は切らないように、小さな種芋を選んで植える。
植え付け当日になったら、栽培スペース(幅60cm)の中央に幅15cm、深さ10cm程度の溝を掘り、そこに種芋を株間30cmで並べる(種芋を切った場合は切り口を下にする)。種芋と種芋の間に元肥として、牛糞堆肥200g、化成肥料(8-8-8)30gを置いたら、溝を埋め戻す。その際、元肥が種芋と接触しないように置く。覆土は5~8cm程度にする。植え付け直後の水やりはしない。出芽には3~4週間ほどかかる。
ジャガイモの育て方(3) 芽出し(浴光育芽)
ジャガイモは種芋をそのまま植え付けると、出芽が揃わなかったり、欠株が出たりすることがあるので、芽出しを兼ねて、浴光育芽(よっこういくが)してから植え付けると良い。ただし、秋植えでは浴光育芽は必要ない。
浴光育芽は、低温下で強光を種芋に当てて、強健な芽を育てることを目的とした技術で、出芽が1週間ほど早くなる、出芽が揃う、出芽数が増える、黒あざ病(変形芋の原因になる)に強くなる、などの効果がある。
浴光育芽をする場合は、植え付けの3~4週間前に行う。軒下や窓辺など、雨の当たらない、日当たりのよい場所に、種芋(切らない)を並べたコンテナを置き、種芋に日を当てる。適温は10~20℃くらいで、5℃以下や20℃以上にはしないように管理する。種芋は1週間ごとにひっくり返して、均一に日を当てる。
3~4週間経つと、種芋から黒紫色の芽が5mmほど伸びてくるので、その頃になったら、種芋を切り分けて植え付ける。
ジャガイモの育て方(4) 芽かき
植え付け後、種芋からは複数の芽が伸びてくるので、草丈10~15cmほどになったら、2~3本を残し、それ以外の芽を引き抜く、芽かきを行う。
種芋が地表に飛び出ないように、種芋の上の土を押さえながら、不要な芽を倒すようにして引き抜く。芽かきをしないと、小さな芋が多くなる。
ジャガイモの育て方(5) 土寄せ・追肥
芽かき後とその2週間後の2回、それぞれ追肥(化成肥料30g/m²)を施し、6~7cmの土寄せをする。
ジャガイモの育て方(6) 収穫
ジャガイモの収穫時期は6~7月と11~12月。
茎葉が黄色くなって、枯れてきた頃に収穫を行う。株の周囲にスコップを入れて、株を掘り起こし、芋を拾う。
保存する場合は、日陰で表面をよく乾かした後(芋は洗わない)、ダンボール箱などに入れて、冷暗所に置く。
ジャガイモの土寄せ不要のマルチ栽培
マルチを利用すれば、土寄せをしなくても、立派なジャガイモを収穫することができる(浅植えマルチ栽培)。
ジャガイモの浅植えマルチ栽培をするときは、畑を耕して肥料を混ぜて、幅60cm、高さ10cmくらいの畝を立てて黒マルチを張る。使用するマルチは厚さ0.03mm以上のものがよい。浅植えマルチ栽培では、芋はマルチのすぐ下、地表付近にできるので、マルチが薄いと光が透過して、芋が緑化することがある。
マルチを張ったら、マルチに切り込みを入れ、そこから種芋(切り口は上にする)を畝に押し込んで植え付ける(逆さ植え)。覆土は種芋が隠れる程度で、マルチの切り込みはなるべく小さくする。
2~3週間ほどすると、種芋から芽が伸びてくるので、芽をマルチの外へ出す。芽はマルチの切り込みから出すか、または、マルチに小さな穴をあけて出す。芽がマルチの外に出たら、あとはほぼ放任でよい。土寄せや追肥は不要。逆さ植えにした場合、通常の植え方(切り口を下)と比べ、伸びてくる芽数が少ないので、芽かきもほとんど必要ない。
茎葉が黄色くなってきたら、マルチを剥がして、地表付近にできた芋を拾い集める。
ジャガイモのプランター栽培・袋栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。袋栽培をする場合は、培養土の袋(25L程度)の底に水抜き穴を開けて、用土を入れて1株を栽培する。
生育中に増し土をするので、植え付け時にその分のスペースを空けておく。
ショウガ(生姜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 葉ショウガは7月~8月、根ショウガは10月~11月 |
ショウガはこんな野菜
ショウガ科の野菜。生育適温は25~30℃。生育限界は15℃。寒さや乾燥に弱い。発芽適温は15℃以上。適正土壌pHは5.5~6.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、4~5年あける。
ショウガは塊茎の大きさによって、小ショウガ、中ショウガ、大ショウガに分けられる。小ショウガは葉ショウガに適し、大ショウガは香辛料や薬味、漬物などに適している。
品種には、株元が紅色で葉生姜向きの『金時』、大生姜の代表品種で薬味や漬物に向く『近江』などがある。
ショウガの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
ショウガの育て方(2) 植え付け
種ショウガの植え付け時期は4月下旬から5月中旬。
種ショウガは3日ほど、日に当てると芽が出てくるので(芽出し)、芽の出た種ショウガを使用する。
芽出しした種ショウガを手で50~100g程度に分割する。小ショウガは50g程度に分割し、中・大ショウガは100g程度に分割する。いずれも一片に2~3芽つくように分割する。分割したら、2~3日、陰干して断面を乾燥させる。
種ショウガを株間30cm、覆土5~6cmで植え付ける。ショウガは横方向に広がって成長する。植え付け直後の水やりはしない。植え付けてから芽が伸びてくるまでには1ヶ月ほどかかる。
ショウガの育て方(3) 追肥・土寄せ
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉2~3枚の頃とその1ヵ月後の2回施し、一緒に土寄せをする。
ショウガは種ショウガの上に新しいショウガができるので、地上に肥大したショウガが飛び出ないように、1回目は3cm程度、2回目は5cm程度の土寄せをする。
ショウガの育て方(4) 敷きわら・水やり
ショウガは乾燥に弱いので、夏場は敷きわらをして、水やりをこまめにする。水不足になると、葉が巻くことがある。
ショウガの育て方(5) 収穫
葉ショウガの収穫時期は7~8月。葉が5~6枚になった頃に株ごと引き抜いて収穫する。塊茎についている、植え付けたときの種ショウガ(ひねショウガという)も薬味などに利用できる。
根ショウガの収穫時期は10~11月。茎葉が黄色くなってきた頃に収穫する。株の周囲にスコップを入れて、株を掘り上げる。ショウガは寒さに弱いので、霜が降りるまでに収穫を終えるようにする。すぐに食べない場合は、新聞紙などで包んで、13~15℃を保てる暗所で保存する。
ショウガのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、3株(株間20cm)を栽培する。生育中に増し土をするので、植え付け時にその分のスペースを空けておく。
ダイコン(大根)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月、8月下旬~9月上旬 |
収穫時期 | 6月、10月~12月 |
ダイコンはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は17~20℃。冷涼な気候を好む。発芽適温は15~30℃。発芽の最低温度は4℃。適正土壌pHは5.5~6.8。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。1株あたりの収穫量は1kg程度。
品種には、根長20cmの甘いサラダ大根『ホワイトスティック』、極めて辛味が強い紫紅色の辛味大根『からいね赤』、重さ20kgの超大型大根『桜島』などがある。
ダイコンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ダイコンの育て方(2) 種まき
ダイコンの種まき時期は4月(春まき)と8月下旬から9月上旬(秋まき)。
種は株間30cm、条間45cmで1箇所4~5粒の点まきにする。発芽後、順次間引いて、本葉6~7枚になったら1本立ちにする。
ダイコンは冷涼な気候を好むため、春まきよりも秋まきのほうが栽培しやすい。
ダイコンの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉2~3枚と本葉6~7枚の頃に施す。
ダイコンの育て方(4) 収穫
ダイコンの収穫時期は6月と10~12月。
外側の葉が垂れて、根径が6~7cm(青首ダイコンの場合)になったら、引き抜いて収穫をする。収穫の遅れは、ス入りの原因となるので注意する。
根がス入りの場合は、葉柄の基部2~3cmのところにもスが入っているので(葉柄を切って断面を確認)、見分けがつく。
ダイコンのプランター栽培
プランターで青首ダイコンを栽培する場合は、幅50x奥行30x高さ40cmのプランターを使用して、3株を栽培する。
根長20cmのミニダイコンを栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、3~4株(株間15~20cm)を栽培する。
チョロギの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 3月下旬~4月下旬 |
収穫時期 | 11月~12月 |
チョロギはこんな野菜
シソ科の野菜。生育適温は15~25℃。乾燥に弱い。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
チョロギは地中にできる塊茎を食用にする。塊茎は長さ3cmほどの巻貝みたいな形をしていて、加熱すると、ゆり根に似た味がする。梅酢で赤く染めて、正月のおせち料理などに使用する。
チョロギの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
チョロギの育て方(2) 植え付け
チョロギの塊茎の植え付け時期は3月下旬から4月下旬。
株間20~30cm、覆土5cmで塊茎を植え付ける。
チョロギの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は草丈が10cmになった頃に施して、同時に軽く土寄せをする。
チョロギの育て方(4) 支柱立て
株が成長したら、株の倒伏を防ぐため、支柱を畝のまわりに立てて紐で囲う。
チョロギの育て方(5) 敷きわら
夏になったら敷きわらをして乾燥を防ぐ。
チョロギの育て方(6) 収穫
チョロギの収穫時期は11~12月。
茎葉が枯れはじめたら、株を引き抜いて、収穫をする。塊茎の取り残しには注意する。翌春まで塊茎を保存する場合は、土の中に埋めておく。
チョロギのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
ツクネイモ(つくね芋)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月中旬~5月中旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
ツクネイモはこんな野菜
ヤマノイモ科の野菜。生育適温は20~25℃。乾燥に弱い。発芽適温は17~25℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。
ツクネイモは形状が塊形・丸形の芋で、粘りが非常に強いのが特徴。ナガイモより草勢は弱く、ムカゴの着生は少ない。
品種には、三重県の特産で粘りが強くアクが少ない『伊勢いも』、石川県の特産『加賀丸いも』、丹波山の芋から選抜した品種『新丹丸』などがある。
ツクネイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに深さ40cmくらい耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。耕す際、芋が変形する原因となる、石などを取り除いておく。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60~100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
ツクネイモの育て方(2) 植え付け
ツクネイモの種芋の植え付け時期は4月中旬から5月中旬。
使用する種芋はミカン切りにして(頂芽部は切り捨てる)、1片あたり50~80gに分割し、1週間程度、風通しの良い場所に置いて、切り口を乾燥させる。
種芋を植えるときは切り口を上にして、株間30cmで植え付ける。覆土は5~6cmにする。芽が出るまでには、2~4週間ほどかかる。
収穫する芋は、毎年、種芋を養分にして新しく形成される(種芋は大きくならない)。
ツクネイモの育て方(3) 支柱立て
種芋の植え付け後、1m程度の短い支柱を一定間隔で立てて、横方向に麻ひもなどを張る。つるが伸びてきたら、支柱につるを誘引する。
ツクネイモの栽培では、支柱を使わずに、伸びてきたつるを直接、地表に這わせて栽培することもできる(無支柱栽培)。無支柱栽培をすれば、土壌の乾燥防止に効果がある。
ツクネイモの育て方(4) 芽かき
1個の種芋から複数の芽が伸びたときは、芋の肥大が悪くなるので、1本を残して他の芽を摘み取る。
ツクネイモの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は6月中下旬頃に施し、その後、8月上旬までに1~2回施す。
ツクネイモの育て方(6) 敷きわら・水やり
梅雨明け後、敷きわらをして土壌の乾燥を防ぐ。
芋は8月中旬から9月中下旬頃にかけて急激に肥大する。この時期には多くの水分を必要とするので、こまめに水やりをして土壌を乾燥させないように注意する。
ツクネイモの育て方(7) 収穫
ツクネイモの収穫時期は10~12月。
地上部が枯れてきた頃に収穫を行う。株の周囲にスコップを入れて土を崩し、芋を掘り取る。保存する場合は、芋をポリ袋に入れて、3~5℃くらいの冷暗所に置く。
温暖な地域では、掘り出さないで、畑で越冬させることもできる。
ツクネイモのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
ナガイモ(長芋)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月中旬~5月中旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
ナガイモはこんな野菜
ヤマノイモ科の野菜。生育適温は20~25℃。乾燥に弱い。発芽適温は17~25℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。
ナガイモは1mを超えることもある円筒状の芋で、粘りが弱いのが特徴。夏になると蔓(葉腋)にはムカゴができる。ムカゴは食用にしたり、繁殖に利用できる。
品種には、代表的な長芋『徳利いも』、長芋より粘りがある『ねばりいも』などがある。
ナガイモの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央(種芋を植える位置)に幅25cm、深さ80~100cmの植え溝を掘る。深く掘るのが難しい場合、高畝にすれば、その分、深く掘らなくても済む。
植え溝は掘ったら、すぐに埋め戻すが、その際、芋が変形する原因となる、石などを取り除いておく。ナガイモの栽培では、芋の伸びる場所(植え溝)が深く耕してあれば、畑全面を深く耕す必要はない。
植え溝を埋め戻したら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60~100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。養分を吸収する吸収根は、地表近くに分布するので、植え溝には肥料分は混ぜなくてよい。
ナガイモは芋が長く伸びるので、収穫が大変だが、波板栽培やパイプ栽培をすると収穫が楽になる。
ジネンジョ(自然薯)もナガイモと同じような方法で栽培できる。
ナガイモの育て方(2) 植え付け
ナガイモの種芋の植え付け時期は4月中旬から5月中旬。
市販の種芋はそのまま植え付けるが、大きなナガイモを切り分けて種芋にする場合は(切り芋)、1片あたり100~150g程度に分割して、1週間程度、風通しの良い場所に置いて、切り口を乾燥させておく。
畝の中央(植え溝の真上)に種芋を株間30cmで植え付ける。覆土は5~6cmにする。芽が出るまでには、2~4週間ほどかかる。
収穫する芋は、毎年、種芋を養分にして新しく形成される(種芋は大きくならない)。
ムカゴから種芋を作る場合は、春にムカゴを畑に植え付け(覆土3cm、株間6cm、条間20cm)、晩秋まで育てる。翌春になったら種芋として植え付ける。
ナガイモの育て方(3) 支柱立て
植え付け後、2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
ナガイモの育て方(4) 芽かき
1個の種芋から複数の芽が伸びたときは、芋の肥大が悪くなるので、1本を残して他の芽を摘み取る。
ナガイモの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は6月中下旬頃に施し、その後、8月上旬までに1~2回施す。
ナガイモの育て方(6) 敷きわら
梅雨明け後、敷きワラをして土壌の乾燥を防ぐ。
ナガイモの育て方(7) 収穫
ナガイモの収穫時期は10~12月。
地上部が枯れてきた頃に収穫を行う。株の周囲にスコップを入れて土を崩し、折らないように芋を掘り取る。
保存する場合は、芋をポリ袋に入れて、3~5℃くらいの冷暗所に置く。温暖な地域では、掘り出さないで、畑で越冬させることもできる。
つるにできたムカゴの収穫は10月頃から行う。収穫したムカゴは、ご飯と一緒に炊いて、ムカゴ飯などにする。
ナガイモの波板栽培・パイプ栽培
かたい土層があるなどの理由で、畑を深く耕すことが出来ない場合は、波板栽培をすることもできる。
ナガイモの波板栽培をする場合は、長さ120~130cm程度の波板を15~20度の角度で傾けて畑に置いて、土をかぶせ、その上に種芋を植える。晩秋、埋めた波板を掘り出せば、芋を折ることなく、収穫ができる。
地中に埋めた塩ビ製のパイプの中で芋を肥大させて、芋の掘り取りを容易にした栽培方法もある(パイプ栽培)。
ジネンジョ(自然薯)の育て方
ジネンジョ(自然薯)もナガイモと同じような方法で育てることができる。ジネンジョはナガイモと違って、芋の粘りが非常に強いのが特徴。芋は細長く伸び、長さは1mを超えることもある。
大きなジネンジョを切り分けて種芋にする場合は、1片あたり50~80gに分割して、切り口を乾燥させる。
ジネンジョは地温25℃以上になると吸収根の働きが鈍くなる。また、地温が27℃以上になると、芋がくねくねと蛇行するようになる。
ニンジンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 3月中旬~4月上旬、7月下旬~8月上旬 |
収穫時期 | 7月~8月、11月~2月 |
ニンジンはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は18~21℃。多湿に弱く、冷涼な気候を好む。発芽適温は15~25℃。発芽温度は4~33℃。10℃では発芽に2週間以上かかる。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
品種には、甘みが強く柿のような食感の『甘美人』、内部まで紫色の『ダークパープル』、サラダなどに向くスティック型のミニニンジン『ベビーキャロット』などがある。
ニンジンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、春まきの場合は黒マルチを張る。夏まきの場合は地温の上昇を抑える効果のある白黒マルチを張る。
ニンジンの育て方(2) 種まき
ニンジンの種まき時期は3月中旬から4月上旬(春まき)と7月下旬から8月上旬(夏まき)。
市販されているニンジンの種には、裸種子とコーティング種子(ペレット種子)がある。裸種子の場合、種は1箇所5~6粒の点まきにする。コーティング種子の場合は1箇所3粒の点まきにする。株間・条間は15cm。発芽後、順次間引いて、本葉5~6枚になったら1本立ちにする。発芽には7~10日ほどかかる。発芽まで土を乾燥させないようにする。裸種子の場合は、一晩、水につけて吸水させておくと発芽しやすくなる。
ニンジンの種子は好光性種子といわれることもあるが、実際には光がなくても発芽するので、好光性については、あまりこだわらなくてよい。
ニンジンは春まきと夏まきができるが、次第に涼しくなっていく夏まきのほうがニンジンの生態に適している。
ニンジンの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉2~3枚と本葉5~6枚の頃に施す。
ニンジンの育て方(4) 収穫
ニンジンの収穫時期は7~8月と11~2月。
播種後110~120日、根の直径が4~5cmになったら引き抜いて収穫をする。
冬に収穫をする場合は、12月中旬頃に根が隠れるくらいの土をかぶせて、寒害から守る。
ニンジンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(株間10~12cm)。
ビーツ(テーブルビート)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 3月下旬~4月上旬、8月下旬~9月上旬 |
収穫時期 | 6月~7月、11月~12月 |
ビーツはこんな野菜
ヒユ科の野菜。生育適温は15~21℃。23℃以上になると生育が悪くなる。冷涼な気候を好み、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは5.8~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
ビーツは肥大した根を食用にする。根は濃赤色で、断面に年輪状の縞模様が見えるのが特徴。煮込み料理(ウクライナ料理のボルシチが有名)などに利用される。別名テーブルビートともいう。
品種には、中まで深紅色に着色する『デトロイトダークレッド』などがある。
ビーツの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ビーツの育て方(2) 種まき
ビーツの種まき時期は3月下旬から4月上旬(春まき)と8月下旬から9月上旬(秋まき)。
ビーツの種は種球と呼ばれ、1つの種から数本の芽が出てくる。種は条間20cmですじまきにして、発芽後、順次間引いて、本葉5~6枚になったら株間10~15cmにする。種は一晩、水につけておくと発芽しやすくなる。
ビーツの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉5~6枚の頃に施し、株元に軽く土寄せをする。
ビーツの育て方(4) 収穫
ビーツの収穫時期は6~7月と11~12月。
根の直径が5~6cmになった頃に収穫を行う。播種後70日程度が目安。収穫が遅れると、硬くなり食味が低下する。
ビーツのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間10~15cm)。
ヤーコンの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 4月下旬~5月中旬 |
収穫時期 | 10月下旬~11月下旬 |
ヤーコンはこんな野菜
キク科の野菜。生育適温は15~23℃。25℃以上になると生育は停滞する。多湿に弱い。発芽適温は15~23℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は3kg程度。
ヤーコンは地中にできる塊根(芋)を食用にする。塊根には甘味があり、生でも食べることができる。葉は摘み取って乾燥させれば、ヤーコン茶として利用できる。
品種には、糖度が高くサラダに向く『サラダオカメ』、ヒビが入りにくい『アンデスの雪』などがある。
ヤーコンの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
ヤーコンの育て方(2) 植え付け
ヤーコンの苗の植え付け時期は4月下旬から5月中旬。
苗を株間50~70cmで植え付ける。
ヤーコンは草丈が1.5~2mほどになるので、植え付け場所に注意する。強風の当たらない場所で、なおかつ、他の野菜の成長の邪魔(日当たりなど)にならない場所を選ぶ。
種芋(塊茎)から育てる場合は、芽をつけて10~20g程度に切り分けた種芋を使用する。種芋の芽を上にして、覆土1cmでポットに植え付け、本葉4~5枚になったら定植をする。育苗日数は30~45日程度。
ヤーコンの育て方(3) 追肥
追肥はほとんど必要ない。
ヤーコンの育て方(4) 収穫
ヤーコンの塊根(芋)の収穫時期は10月下旬から11月下旬頃。霜が降りる前に収穫をする。
地上部を刈り取り、スコップを株の周囲に入れて掘り上げる。収穫が遅れると、裂開しやすくなる。葉をお茶に利用する場合は、霜が降りる前に葉を摘み取って、乾燥させてから利用する。
塊根を保存する場合は、ポリ袋に入れて、5~10℃くらいの冷暗所に置く。
塊根(芋)の付け根にできる小さな塊茎は、翌年の種芋として利用できる(塊根は芽がないため種芋には利用できない)。保存する場合は、塊根と同じく冷暗所に置いておくか、地中に埋めておく。
ヤーコンのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65x奥行40x高さ40cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
ラディッシュ(二十日大根)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬 |
収穫時期 | 4月~6月、10月~12月 |
ラディッシュはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好む。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
ラディッシュは別名、ハツカダイコン(二十日大根)とも呼ばれる。種まきから収穫までの期間が30~40日程度と比較的短いのが特徴。
品種には、球形で赤色の『コメット』、長卵形で紅白のツートンカラー『フレンチ・ブレックファスト』、雪のように美しい純白色の『白雪姫二十日大根』などがある。
ラディッシュの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ラディッシュの育て方(2) 種まき
ラディッシュの種まき時期は3月下旬から5月下旬(春まき)と9月上旬から10月下旬(秋まき)。
種は条間15cmのすじまきにする。発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚になったら株間4~5cmにする。間引き後にはかるく土寄せをする。
ラディッシュの育て方(3) 追肥
追肥は必要ない。
ラディッシュの育て方(4) 収穫
ラディッシュの収穫時期は4~6月と10~12月。
本葉5~6枚、根の直径が2cmくらい(播種後30~40日)になったら、引き抜いて収穫する(球形品種の場合)。収穫適期は数日間と短いので、とり遅れに注意する。とり遅れると、割れたり、スが入る。根のほかに葉も食べられる。
ラディッシュのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間4~5cm)。
レンコン(蓮根)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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植え付け時期 | 4月 |
収穫時期 | 10月~3月 |
レンコンはこんな野菜
ハス科の野菜。生育適温は25~30℃。地下茎の肥大適温は25℃前後。地下茎は8℃以上で発芽する。
ハス(蓮)の地下茎が肥大したものをレンコン(蓮根)という。家庭でレンコン栽培をするには、水管理のできる栽培用のプールが必要。
ハスとスイレンは似ているが、ハスは生育中に出る葉のほとんどが、立ち葉(水面から立ち上がる葉)なのに対し、スイレンでは、ほとんどが浮き葉(水面に浮く葉)なので見分けがつく。また、ハスの葉には切れ込みはないが、スイレンの葉には切れ込みがある。
品種には、肥大がよく多収の晩生種『備中』、濃桃色の八重咲花が美しい『誠蓮』などがある。
レンコンの育て方(1) 栽培用のプール作り
レンコン栽培をするには、栽培用のプールを作る必要がある。1坪のスペース(約1.8×1.8m)があれば、2株栽培できる。
植え付ける土には、粘土質の土(荒木田土など)や赤玉土(小粒)を使用する。土には完熟した腐葉土を混ぜ、よくこねて使用する。
水管理ができる場所で、木の板を組み合わせて、正方形の木枠(高さは40~50cm程度)をつくる。木枠のカドの1箇所にはあらかじめ、水抜き用の切り込みを入れておく。木枠を組んだら、内側の四隅に板をあてて、地下茎の伸長を妨げるようなカドをなくす。
植え付けの7~10日くらい前になったら、木枠内側にビニールシート(ブルーシートなど)を敷き、その中に深さが25~30cm程度になるように、用意しておいた土を入れ、元肥を投入して、土とよく混ぜる。元肥を混ぜたら、水を入れる(水深は5cm程度)。生育中、蒸発して水が減ったら、随時、水を足す。
元肥にはIB化成など、緩効性の化成肥料(10-10-10)を使用する。量は200g/m²程度が目安。
レンコンの育て方(2) 植え付け
種レンコンの植え付け時期は4月。
植え付ける種レンコンには、観賞用の品種(花蓮)ではなく、地下茎の肥大性に優れた専用の品種(食用の品種)を使用する。
種レンコンは重さが500~1000g、3節程度あって、2~3芽ついているものを選ぶ。植え付ける場所はプールのカド付近にして、芽はプールの内側に向ける(覆土10~15cm)。2株植えるときは、対角線上に植える。
種レンコンの植え付け後、最初は浮き葉が出て、そのあとに立ち葉が出る。
レンコンの育て方(3) 追肥
梅雨明け後、生育状況を見て、葉色が薄いなど、肥料不足の兆候がみられたら、追肥(化成肥料100g/m²)を施す。肥料不足でなければ、追肥は必要ない。
水が汚れる原因になるので、肥料はプールの土中に埋めて使用する。
レンコンの育て方(4) 収穫
レンコンの収穫時期は10~3月。
10月以降、葉が枯れた頃から収穫をする。水を抜いて土中からレンコンを掘り上げる。
越冬させるときは、プールに水を張ったままにして、レンコンを凍らせないようにする。
アーティチョークの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月 |
収穫時期 | 6月(2年目以降) |
アーティチョークはこんな野菜
キク科の野菜。生育適温は15~20℃。30℃以上になると生育が悪くなる。冷涼な気候を好み、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は20℃前後。適正土壌pHは6.0~6.5。連作ができる。
アーティチョークは草丈2mほどになるキク科の多年草で、大きくなった開花前の蕾を食材に利用する。冬は茎葉が枯れるが、春になると再び萌芽する。品種によって、トゲのあるものとないものがある。
アーティチョークの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
アーティチョークの育て方(2) 種まき
アーティチョークの種まき時期は4月。
ポットに種を1粒まいて、苗が本葉4~5枚になったら株間100cmで植え付けをする。育苗日数は40~50日程度。
アーティチョークの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの2ヶ月後から毎月1回施す。
アーティチョークの育て方(4) 収穫
アーティチョークの収穫時期は2年目以降の6月頃。
開花前、蕾が大きくなった頃に、茎を少しつけて蕾を切り取る。切り取ったら、蕾をレモン汁と塩を加えた熱湯で20~30分ほど茹でて、花托とがくの付け根の部分を食べる。
アーティチョークの育て方(5) 冬越し
冬になったら、枯れた茎葉を処分して、株元に堆肥を施す。
アーティチョークの育て方(6) 株分け
4年に1回を目安に株分けをする。時期は9月頃が適している。
アーティチョークのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
アイスプラントの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 4月上旬~5月上旬、9月上旬~10月下旬 |
収穫時期 | 5月~7月、10月~3月 |
アイスプラントはこんな野菜
ハマミズナ科の野菜。生育適温は15~20℃。生育温度は5~25℃。低温には-2℃まで耐える。暑さや多湿に弱く、乾燥に強い。発芽適温は15~20℃。発芽温度は5~25℃。適正土壌pHは6.5~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
アイスプラントは栽培時に塩水を与えると、土壌から塩分を吸収して、葉に塩味がつくという面白い野菜。吸収された塩分は葉の表面にできる水滴のような細胞(ブラッダー細胞)に蓄積される。
アイスプラントは最近、注目され始めた新野菜で、様々な企業・団体が独自の商品名(バラフ、プッチーナ、シオーナ、ソルトリーフなど)をつけて栽培・販売している。
アイスプラントの育て方(1) 植え付け
アイスプラントの苗の植え付け時期は、4月上旬から5月上旬(春植え)と9月上旬から10月下旬(秋植え)。アイスプラントは種から育てるより、市販の苗を購入して植え付けたほうが失敗が少ない。
幅65cmの標準プランターに株間25~30cmで2株を植え付ける。塩水を与えて、葉に塩味をつける場合はプランター栽培が適している。塩水を与えなくても生育に支障はない。
種から栽培する場合は、セルトレイまたはポットにコーティング種子を1粒ずつまいて、本葉5~6枚になったら定植をする。育苗日数は30~40日程度。裸種子のときは、5~6粒ずつまいて、発芽後順次間引く。発芽には3~4日かかる。
アイスプラントの育て方(2) 追肥
苗の植え付け後、1週間に1回、液体肥料を施す。
アイスプラントの育て方(3) 塩水を与える
葉に塩味をつける場合は、2週間に1回、2%の塩水(水1Lに対して塩20g)を与える。
アイスプラントの育て方(4) 収穫
アイスプラントの収穫時期は5~7月と10~3月。
アイスプラントは苗の植え付けの30日後くらいから収穫できる。伸びてくる側枝の先端を順次摘み取って収穫をする。
冬期間はプランターを軒下などにとり込み、寒さから守る。開花したら収穫は終了となる。
アスパラガスの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 3月中旬~4月中旬 |
収穫時期 | 4月~9月(2年目以降) |
アスパラガスはこんな野菜
キジカクシ科の野菜。生育適温は15~20℃。茎葉の生育の最低限界は5℃。種の発芽適温は25~30℃。若茎の発芽開始温度は5℃前後。若茎が一斉に発芽するようになるのは12℃以上から。適正土壌pHは5.8~6.7。連作ができる。
アスパラガスは春に市販の根株を植え付けて、1年間、株を養成し、翌春、地面から出てきた若茎(じゃっけい)を収穫する。一度植えると、10年以上も収穫できる。
品種には、多収で高温期の栽培にも向く『シャワー』、茎が紫色で甘みが強い『パープルタワー』などがある。
アスパラガスの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
アスパラガスの育て方(2) 植え付け
アスパラガスの根株の植え付け時期は3月中旬から4月中旬。
根株を株間30~40cm、覆土5~6cmで植え付ける。
アスパラガスは種から育てると、収穫までに3年ほどかかるため、市販の根株を植え付けて栽培するのがおすすめ。根株を植えた場合は、翌年から収穫ができる(1年目は収穫しないで株を養成する)。特大の根株を植え付けた場合は、植え付けた年から収穫することも可能。
種から栽培する場合は、ポットに種を2~3粒まいて、草丈が10cmになったら1本に間引く。発芽には10日ほどかかる。種は30℃くらいのぬるま湯に1~2日つけておくと発芽しやすくなる。播種後60~90日、茎数が5~6本になったら、定植をする。
アスパラガスの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は8月まで毎月1回施す。
アスパラガスの育て方(4) 支柱立て
株が成長して茎葉が茂ってきたら、株のまわりに支柱を立てて紐を張って、株が倒れないようにする。
アスパラガスの育て方(5) 収穫
アスパラガスの収穫時期は2年目以降の4~9月。若茎が20cmほど伸びたら、株元から切り取る。
4月から5月上旬までは、萌芽した若茎をすべて収穫していく。
5月上旬以降は、1株あたり5~6本の若茎(茎径10~12mm)を収穫しないで育て、それ以外の若茎をすべて収穫していく(立茎栽培)。
若茎が白い、ホワイトアスパラガスを収穫する場合は、若茎が出る前に20cmほど盛土をして、若茎が盛土の中から頭を出す直前に収穫をする。盛土のかわりに、鉢やバケツのような遮光できるものをかぶせてもよい。
アスパラガスの育て方(6) 冬越し
冬になると茎葉が枯れるので、株元から刈り取る(病気の発生源になりやすいので茎葉は廃棄する)。刈り取ったら、牛糞堆肥5L/m²を施す。
アスパラガスのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
オカノリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月上旬~9月下旬 |
収穫時期 | 5月~11月 |
オカノリはこんな野菜
アオイ科の野菜。生育適温は15~25℃。暑さや寒さに強く、半日陰でも育つ。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは6.5前後。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
オカノリはやわらかい茎葉を摘み取って、料理に利用する。茹でて刻むと粘りが出て、火であぶると、海苔に似た食感が味わえる。
オカノリの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
オカノリの育て方(2) 種まき
オカノリの種まき時期は4月上旬から9月下旬。
種は株間15~20cm、条間30cmで1箇所4粒の点まきにする。本葉3~4枚になったら、1本立ちにする。発芽には4~10日程度かかる。
オカノリの育て方(3) 追肥・水やり
追肥(化成肥料30g/m²)は月1回施す。
土壌水分が不足したり、肥料不足になると茎葉がかたくなるので、乾燥や肥料不足に注意する。
オカノリの育て方(4) 摘心
播種後30~40日、草丈が15~20cmになったら、主茎の先端を摘みとる(摘心)。
オカノリの育て方(5) 収穫
オカノリの収穫時期は5~11月。
摘心後、側枝(わき芽)が伸びてくるので、先端のやわらかいところ(先端から10cmくらい)を順次摘み取って収穫する。
蕾が見えるようになったら収穫を終える。
オカノリのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3~4株(株間15~20cm)を栽培する。
オカヒジキの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月中旬~5月下旬 |
収穫時期 | 5月~8月 |
オカヒジキはこんな野菜
ヒユ科の野菜。生育適温は15~25℃。暑さには強い。発芽適温は20~25℃。10℃以上あれば発芽可能。30℃以上は発芽率が低下する。適正土壌pHは6.5~8.2。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
オカヒジキは全国の海岸の砂地などに自生し、地上を這うように成長する。葉は多肉質で、噛むとシャキシャキとした歯ごたえがする。見た目がヒジキに似ていることからオカヒジキと呼ばれている。
オカヒジキの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
オカヒジキの育て方(2) 種まき
オカヒジキの種まき時期は4月中旬から5月下旬。
種は条間20~30cmですじまきにする。発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚になったら株間10cmにする。発芽には10~15日程度かかる。
オカヒジキの種には休眠があるので、発芽率を高めたい場合は、種を一晩、水につけたあと、濡れたペーパータオルなどに包んで、冷蔵庫に10日程度入れてからまくとよい(休眠打破)。
オカヒジキの育て方(3) 追肥・水やり・雑草の防除
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉3~4枚の頃に施す。
土壌水分が不足したり、肥料不足になると茎葉がかたくなるので、乾燥や肥料不足に注意する。
雑草の防除はこまめに行う。
オカヒジキの育て方(4) 収穫
オカヒジキの収穫時期は5~8月。
播種後30日程度、草丈が10cm程度になったら、枝先を摘み取って収穫する(株元には2~3葉残す)。その後、側枝(わき芽)が伸びてくるので、枝先のやわらかいところ(枝先から10cmくらい)を順次摘み取って収穫する。収穫後は追肥を施し、葉の成長を促す。
蕾が見えるようになったら収穫を終える。
オカヒジキのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間10cm)。
オカワカメの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 4月下旬~6月下旬 |
収穫時期 | 6月~10月 |
オカワカメはこんな野菜
ツルムラサキ科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さに強く、半日陰でも育つ。適正土壌pHは6.0前後。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
和名はアカザカズラだが、園芸店などではオカワカメ、雲南百薬、ぬるっぱなどの名称でよく販売されている。つる性の多年草で、暑さに強く、夏場でも旺盛に生育する。
オカワカメの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅80cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
オカワカメの育て方(2) 植え付け
オカワカメの苗の植え付け時期は4月下旬から6月下旬。
株間30cmで苗を植え付ける。
ムカゴから栽培するときは、ムカゴの表面が見える程度に浅植えにする。
オカワカメの育て方(3) 支柱立て
植え付け後、2mの支柱を立てて、蔓を支柱に誘引する。
オカワカメの育て方(4) 摘心
本葉5~6枚になったら、摘心(先端部を摘みとる)をして、わき芽を伸ばす。
オカワカメの育て方(5) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は2週間に1回施す。
オカワカメの育て方(6) 収穫
オカワカメの収穫時期は6~10月。
苗の植え付けから2ヶ月くらいたったら、厚みのある葉を順次、摘み取って収穫する。塊根やムカゴも食用になる。秋の開花後、地上部は枯れる。
越冬させるときは、塊根に土をかぶせて、寒さから守る。
オカワカメのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
カラシナ(からし菜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 9月 |
収穫時期 | 10月~2月 |
カラシナはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、乾燥には弱い。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは6.0前後。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
カラシナは葉に辛味があるのが特徴。種子はからしの原料にもなる。
品種には、作りやすい豊産種の『葉からし菜』、葉色が赤紫の『コーラルリーフプルーム』、爽やかな辛みが特徴の『わさび菜』などがある。
カラシナの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
カラシナの育て方(2) 種まき
カラシナの種まき時期は9月。
種は条間15~20cmですじまきにする。発芽後、順次間引いて、本葉5~6枚になったら株間10~20cm(大株にするなら20cm)にする。
カラシナの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉5~6枚の頃に施す。
カラシナの育て方(4) 収穫
カラシナの収穫時期は10~2月。
草丈20cm以上になったら収穫できる。株ごと収穫するか、もしくは、外葉をかき取って収穫する。
翌春、とう立ちしたら、ナバナとして収穫するとよい。とうにも辛味があっておいしい。
カラシナを春まきする場合
カラシナは春まきすることもできる。
春まきをするときは、3月下旬から4月上旬頃に種をまく。追肥は必要ない。春まきはとう立ちが早いので注意する(とう立ちが始まったら株ごと収穫する)。
カラシナのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間10~20cm)。
カリフラワーの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 7月中旬~8月上旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
カリフラワーはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は20℃前後。冷涼な気候を好む。発芽適温は15~20℃。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
カリフラワーはブロッコリーの変種で、茎の先端にできる花蕾を食用にする野菜。
品種には、花蕾が紫色で生食もできる『パープルフラワー』、花蕾が幾何学的形状の『ネオ・スパイラル』、日本生まれのスティックカリフラワー『カリフローレ』などがある。
カリフラワーの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
カリフラワーの育て方(2) 種まき
カリフラワーの種まき時期は7月中旬から8月上旬。
ポットに3~4粒の種をまく。発芽後、順次間引いて、本葉2~3枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚になったら株間45cmで植え付ける。発芽には4~5日かかる。育苗日数は30日程度。
カリフラワーは春まきもできるが、家庭菜園では栽培しやすい夏まきがおすすめ。
カリフラワーの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの3週間後と花蕾(からい)が見え始めた頃に施す。
カリフラワーの育て方(4) 軟白処理
花蕾が白い品種では、花蕾の直径が5cmほどになったら、日に当たって花蕾が黄ばんでしまうのを防ぐため、外葉を折って花蕾にかぶせて遮光する(軟白処理)。外葉で花蕾を包み、紐で縛って遮光してもよい。
花蕾が白以外の品種では遮光する必要はない。
葉が自然に花蕾を包み込む、包葉性の強い品種もある(ホワイトキャンディなど)。
カリフラワーの育て方(5) 収穫
カリフラワーの収穫時期は10~12月。
花蕾の直径が12~15cmくらいになったら、花蕾の下を切って収穫する。カリフラワーはブロッコリーのような側花蕾の収穫はできない。
カリフラワーのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
キャベツの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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種まき時期 | 7月中旬~8月上旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
キャベツはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は15~30℃。35℃以上は発芽率が低下する。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
品種には、食味に優れる極甘キャベツ『サトウくん』、玉肥大がよい赤キャベツ『ネオルビー』、定植後40日から収穫できるミニキャベツ『ミニックス40』などがある。
キャベツの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
キャベツの育て方(2) 種まき
キャベツの種まき時期は7月中旬から8月上旬。
ポットに4~5粒の種をまく。発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚になったら株間40~45cmで植え付ける。発芽には3日程度かかる。育苗日数は30日程度。
キャベツは春まきや秋まきもできるが、家庭菜園では作りやすい夏まきがおすすめ。
キャベツの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの2週間後と結球が始まる頃に施す。
キャベツは一般に、外葉が大きいほど球も大きくなるので、栽培中は追肥を忘れずに施し、外葉を大きく育てるようにする。肥料不足になると球が大きくならないことがある。
キャベツの育て方(4) 収穫
キャベツの収穫時期は10~12月。
大きくなった球を手で押してみて、かたく締まっていたら、根元から切りとって収穫する。収穫が遅くなると、球が割れてしまうことがある。
キャベツのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
クウシンサイ(エンサイ)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 5月上旬~8月上旬 |
収穫時期 | 6月~10月 |
クウシンサイはこんな野菜
ヒルガオ科の野菜。生育適温は25~30℃。10℃になると生育が停止する。高温多湿を好み、寒さや乾燥に弱い。発芽適温は20~30℃。適正土壌pHは6.0~7.0。連作ができる。1株あたりの収穫量は2kg程度。
クウシンサイ(空芯菜または空心菜とも書く)は茎内部が空洞になっているのが特徴。高温多湿を好み、夏場でも旺盛に生育する。別名、エンサイ、ヨウサイ、アサガオナとも呼ばれる。
品種には、生でサラダにできる細葉の『なつサラダ』などがある。
クウシンサイの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
クウシンサイの育て方(2) 種まき
クウシンサイの種まき時期は5月上旬から8月上旬。
ポットに種を3~4粒まいて、本葉2~3枚になったら2本に間引く。本葉4~5枚になったら、2本立ちのまま株間30cmで定植をする。育苗日数は30日程度。発芽には1週間ほどかかる。種は一昼夜、水に漬けて、吸水させておくと、発芽しやすくなる。
セルトレイで育苗する場合は、本葉2~3枚になったら定植する。
クウシンサイの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は2週間に1回施す。
クウシンサイの育て方(4) 摘心
草丈が20~30cmになったら、本葉3~4枚を残して主枝を摘心(先端を摘み取る)する。
クウシンサイの育て方(5) 収穫
クウシンサイの収穫時期は6~10月。
摘心後、側枝(わき芽)が伸びてくるので、枝先のやわらかいところ(枝先から15~20cmくらい)を摘み取って、順次収穫をする。
水挿しで苗を増やす場合
クウシンサイは水挿しで簡単に苗を増やせる。
水挿しをする場合は、10cm程度の長さに切った枝先を水の入ったコップに挿しておく。5日くらいたつと節から発根してくるので、その後、苗として植え付ける。
クウシンサイのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、株間15~20cmの3~4箇所まき(1箇所2本立ち)にする。
ケールの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 7月中旬~8月中旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
ケールはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、暑さや寒さに強い。発芽適温は15~30℃。適正土壌pHは6.0~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
ケールは栄養価が高く、青汁の原料としてよく利用される。キャベツの仲間だが、キャベツと違って結球はしない。
品種には、生育旺盛で栽培容易な『青汁用ケール』、葉が縮れるのが特徴でクセがなくサラダなどに向く『カリーノケール・ミスタ』などがある。
ケールの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
ケールの育て方(2) 種まき
ケールの種まき時期は7月中旬から8月中旬。
ポットに3粒の種をまく。本葉2~3枚になったら1本に間引いて、本葉5~6枚になったら株間40~50cmで植え付ける。育苗日数は30日程度。
ケールの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付け後、2週間に1回施す。
ケールの育て方(4) 収穫
ケールの収穫時期は10~12月。
30cmくらいに成長した葉を下のほうから順次かき取って収穫する。
ケールのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
コールラビの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~4月下旬、7月中旬~8月下旬 |
収穫時期 | 6月~7月、10月~11月 |
コールラビはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~23℃。冷涼な気候を好む。暑さや寒さに強く、乾燥や多湿に弱い。発芽適温は15~30℃。適正土壌pHは6.0~7.0。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
コールラビは球形に肥大した球茎(茎)を食用にする野菜。球茎はカブに似た食感。
品種には、外観が緑色で肉質がやわらかい『コラビグリーン』、外観が赤紫色の『コラビレッド』などがある。
コールラビの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
コールラビの育て方(2) 種まき
コールラビの種まき時期は、3月下旬から4月下旬(春まき)と7月中旬から8月下旬(夏まき)。
種は株間20cm、条間20~25cmで1箇所4~5粒の点まきにして、発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚で1本立ちにする。ポット育苗の場合は、本葉5~6枚になったら定植をする。発芽には3日程度かかる。育苗日数は30日程度。
コールラビは種まき後、14℃以下の低温に感応して花芽分化するので(8~12℃が最も感応しやすい)、気温の低い時期は保温して育てる。
コールラビの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は茎が肥大しはじめた頃に施し、一緒にかるく土寄せをする。
コールラビの育て方(4) 摘葉
球が肥大してきたら、球上部の成葉5~6枚を残し、球下部の葉は葉柄を2~3cmほど残して切り取り(摘葉)、球の肥大を促す。
コールラビの育て方(5) 収穫
コールラビの収穫時期は6~7月と10~11月。
球の直径が5~6cmになった頃に収穫する。球の下部1cmはかたくて食用にならないので切除する。
コールラビのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3~4株(株間15~20cm)を栽培する。
コマツナ(小松菜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月中旬~10月中旬 |
収穫時期 | 5月~12月 |
コマツナはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~25℃。生育温度は5~35℃。低温には強く、0℃でも枯死しない。暑さや寒さに強く、半日陰でも育つ。発芽適温は20~30℃。発芽温度は5~35℃。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
コマツナは種まきから収穫までの期間が短い(30~40日)のが特徴。ほぼ1年中、栽培できるが、家庭菜園では秋からの栽培がおすすめ。低温にあたることで甘味が増す。
品種には、周年栽培可能で葉が折れにくい『きよすみ』、秋冬まきに最適な『楽天』、えぐみが少なくサラダにも向く赤紫色のコマツナ『むらさき祭』などがある。
コマツナの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
コマツナの育て方(2) 種まき
コマツナの種まき時期は3月中旬から10月中旬。
種は条間15~20cmのすじまきにする。発芽後、順次間引いて、草丈7~8cmになったら株間5~6cmにする。発芽には4~5日かかる。
マルチを使用する場合は、株間・条間15cmの穴あきマルチを張り、1箇所に4~5粒、種をまいて、間引かずにそのまま育てる。
コマツナの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は草丈7~8cmの頃に施す。
コマツナの育て方(4) 収穫
コマツナの収穫時期は5~12月。
草丈が15~20cmになったら、株元から切り取って収穫をする。育ちすぎると、葉がかたくなる。とり遅れた株は、春にとう立ちするので、ナバナとして食べるとよい。
コマツナのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間5~6cm)。
シソの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月下旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月~9月 |
シソはこんな野菜
シソ科の野菜。生育適温は20~23℃。生育温度は15~30℃。半日陰でも育ち、暑さに強く、寒さや乾燥に弱い。発芽適温は22℃前後。適正土壌pHは5.5~7.0。連作ができる。1株あたりの収穫量は葉50枚程度。
シソには葉が緑色の青ジソと赤紫色の赤ジソがあり、それぞれ、葉が平らなものと縮れたもの(ちりめん)がある。青ジソには白色、赤ジソには薄紫色の花が咲く。青ジソの葉は大葉と呼ばれている。
シソは日照時間が短くなると、花芽ができて開花する(短日植物)。通常、シソは夏が終わる頃になると花穂が出て開花するが、夜間照明の当たる場所で栽培すると、夏が終わっても開花しないので、長期間、収穫が続けられる。
品種には、風味豊かな青ちりめんしそ『青香』、色・香りともに優れた赤ちりめんしそ『紫香』、葉の表が緑色で裏が濃い紫色の『うら赤シソ』などがある。
シソの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
シソの育て方(2) 種まき
シソの種まき時期は4月下旬から6月上旬。
ポットに種を7~8粒まく(好光性種子なので覆土は薄くする)。本葉が出たら間引きはじめ、本葉2~3枚で1本立ちにする。本葉4~5枚になったら、株間20~30cm、条間40cmで定植をする。育苗日数は30~40日程度。発芽には1週間程度かかる。種は一昼夜、水につけておくと発芽しやすくなる。直まきしてもよい。
赤ジソを梅の色づけ用として栽培する場合は、梅の出回る時期(6月頃)に間に合うよう、早めにまく。
シソの育て方(3) 敷きわら
シソは水不足になると葉がかたくなるので、高温期の土壌の乾燥に注意する。梅雨が明けたら、株元に敷きわらをして、土壌の乾燥を防ぐ。
シソの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は収穫が始まったら、月に1~2回施す。肥料不足になると、葉が小さくなったり、葉色が薄くなることがある。
シソの育て方(5) 収穫
シソの収穫時期は6~9月。
定植の30~40日後、草丈30cm程度に成長したら、下のほうの葉から順に摘み取って収穫する。収穫量を増やしたい場合は、茎の先端部分を摘み取る(摘心)。摘心すると、分枝して葉数が増え、収穫量が増える。
赤ジソを梅の色づけに利用する場合は、梅の出回る時期になったら収穫する。大量に使うので、収穫するときは株ごと引き抜く。
芽・花穂・実を利用する場合
シソは葉のほかに、芽や花穂、実も利用することができる。
芽を利用する場合は、プランターなどに種をばらまき、青ジソは本葉が出始めた頃、赤ジソは本葉が2枚出た頃に刈り取って、刺し身のつまなどに利用する。
シソは夏の終わりになると、花穂が出て、開花し始める。花穂を利用する場合は、花が1/3程度咲いた花穂を切り取って、天ぷらや刺し身のつまなどに利用する。
実(シソの実)を利用する場合は、花がほぼ咲き終わり、穂先に花が数輪残った状態の穂を切り取って、実をしごきとり(穂先から下に向けてしごく)、塩漬けや佃煮などに利用する。
シソのプランター栽培
シソをプランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間15~20cm)を栽培する。
シュンギク(春菊)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月上旬~5月中旬、9月上旬~10月上旬 |
収穫時期 | 5月~6月、10月~12月 |
シュンギクはこんな野菜
キク科の野菜。生育適温は15~20℃。27℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は15~20℃。発芽温度は10~35℃。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
シュンギクは葉の大きさと形状によって、大葉種、中葉種、小葉種に大別される。栽培が多いのは中葉種。
品種には、側枝の発生が多い『きわめ中葉春菊』、肉厚で苦みがほとんどない『菊之助』、生食できる茎シュンギク『スティックシュンギク』などがある。
シュンギクの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
シュンギクの育て方(2) 種まき
シュンギクの種まき時期は4月上旬から5月中旬(春まき)と9月上旬から10月上旬(秋まき)。
シュンギクは春まきと秋まきができるが、冷涼な気候を好むので、秋まきのほうが栽培しやすい。
種は条間15~20cmのすじまきにする(好光性種子なので覆土は薄くする)。本葉が出たら間引きはじめ、本葉4~5枚になったら株間15cmにする。シュンギクの種は発芽率が悪いので、多めにまく。発芽には3~5日かかる。種は一晩、水に漬けておくと発芽しやすくなる。
マルチを使用するときは、15x15cm間隔で穴のあいた黒マルチを使用して点まきにする。
シュンギクの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉4~5枚の頃に施す。
シュンギクの育て方(4) 収穫
シュンギクの収穫時期は5~6月と10~12月。
収穫方法には、伸びてきた側枝を摘み取る方法(摘み取り収穫)と、株ごと抜き取る方法(抜き取り収穫)がある。摘み取り収穫をすれば、長期間収穫できる。春まきはとう立ちするので、抜き取り収穫にする。
摘み取り収穫をする場合は、草丈が20cmになったら、本葉4~5枚を残し、主枝を摘み取る。その後、側枝(わき芽)が次々と伸びてくるので、側枝に葉2枚を残して、それより先を摘み取る。収穫が始まったら、2週間ごとに追肥を施す。
抜き取り収穫をする場合は、草丈が20cmになったら、株ごと抜き取って収穫する。
シュンギクのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用する。条間10~15cmの2条まきにして、最終的に株間10~15cmにする。
スイスチャードの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月上旬~9月下旬 |
収穫時期 | 5月~12月 |
スイスチャードはこんな野菜
ヒユ科の野菜。生育適温は15~20℃。暑さや寒さに強く、半日陰でも育つ。発芽適温は25℃前後。9~35℃の範囲で発芽する。適正土壌pHは6.0~6.6。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
スイスチャードは別名、西洋フダンソウとも呼ばれる。葉柄の色がカラフルなのが特徴。
品種には、カラフルな葉柄色でアクが少ない『ブライトライト』などがある。
スイスチャードの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
スイスチャードは酸性土壌に弱い野菜なので、栽培前に苦土石灰を普通の野菜より多めに散布して、適正な土壌酸度になるように土壌の酸度調整をしておく。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
スイスチャードの育て方(2) 種まき
スイスチャードの種まき時期は4月上旬から9月下旬。
種は条間20cmのすじまきにする。本葉が出たら間引きはじめ、本葉5~6枚で株間20cmにする。発芽には5~6日かかる。種は一晩、水につけておくと発芽しやすくなる。
スイスチャードの種(種子の塊)は1粒から複数の芽が出てくることがあるので、多くまきすぎないように注意する。
スイスチャードの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉5~6枚の頃に施す。
スイスチャードの育て方(4) 収穫
スイスチャードの収穫時期は5~12月。
草丈10~15cmになったら、外側の葉をかき取って収穫する。その後、新しい葉が伸びてくるので、順次収穫する。1株から一度にたくさんの葉をかき取ると株が弱るので注意する。収穫後は追肥を施す。
古くなった葉はアクが強くなり、食味が低下するので、若い葉を選んで収穫する。
スイスチャードのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10~15cmの2条まきにする(最終株間10cm)。
セロリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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種まき時期 | 5月中旬~6月下旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
セロリはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。冷涼な気候を好み、暑さや乾燥に弱い。発芽適温は15~20℃。15℃以下、25℃以上は発芽が遅くなる。適正土壌pHは5.6~6.8。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
セロリ(英名はセルリー)は乾燥に弱く、生育期間も長いため、育てるのが難しい野菜。食用にするのは主に葉柄だが、葉も食べられる(葉柄より栄養価が高い)。
品種には、長めで厚みのある葉柄の『コーネル』、大株どりのほか小株どりもできる『トップセラー』、セロリの近縁種でセロリより小型で生育期間が短い『スープセロリ』などがある。
セロリの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
セロリの育て方(2) 種まき
セロリの種まき時期は5月中旬から6月下旬。
セルトレイに種を3~4粒ずつまく(好光性種子なので覆土は薄くする)。発芽後、順次間引いて、本葉3枚までに1本立ちにする。本葉3枚になったらポットに移植し、本葉7~8枚になったら、株間30cm、条間40cmで畑に植え付ける。育苗日数は70日前後。発芽には10~14日程度かかる。
セロリは育苗期間が長いため、初心者は種から育てるより、苗を購入して苗から育てたほうが失敗が少ない。
セロリの育て方(3) 追肥・敷きわら
植え付け後、2週間ごとに追肥を施す。
セロリは成長に多くの肥料と水分を必要とするので、肥料切れや水切れ(土壌の乾燥)に注意する。苗の植え付け後、敷きわらをすれば、土壌の乾燥防止に効果がある。肥料や水が不足すると葉柄がかたくなる。
セロリの育て方(4) 芽かき
セロリは成長すると、株元からわき芽が出てくるので、黄変した葉(枯れた葉)と一緒にかきとる。わき芽をかきとることで、株の肥大がよくなる。
セロリの育て方(5) 収穫
セロリの収穫時期は10~12月。
草丈が30cmになったら、株元から切り取って株ごと収穫するか、外葉から少しずつかきとって(折り取って)、収穫する。かきとって収穫すれば、長期間、収穫できる。
セロリの葉柄を白くやわらかくしたいときは、収穫の3週間前に新聞紙やダンボールなどを葉柄の部分に巻きつけて遮光する(軟白栽培)。
セロリのプランター栽培
プランターでセロリを栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
プランターでスープセロリを栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間5~6cm)。
タアサイ(ターサイ)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月上旬~5月上旬、8月下旬~9月下旬 |
収穫時期 | 5月~6月、10月~2月 |
タアサイはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は20℃前後。-8~-10℃にも耐える。寒さには強い。発芽適温は20~25℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
タアサイはクセがなく、様々な料理に利用できる中国野菜。春まきで栽培すると、草姿が立ち性(葉が立ち上がる)になり、秋まきで栽培すると草姿が開張性(葉が広がる)になるのが特徴。
タアサイの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。秋まきでは葉が地面を這うように広がるので、畝立て後に黒マルチを張ると、泥はねによる葉の汚れを防ぐことができる。
タアサイの育て方(2) 種まき
タアサイの種まき時期は4月上旬から5月上旬(春まき)と8月下旬から9月下旬(秋まき)。
タアサイは春まきと秋まきができるが、霜にあたると甘みが増すので、秋まきがおすすめ。
春まきの場合、株間・条間は15~20cmにする。秋まきの場合、株間・条間は20~30cmにする。タアサイは、秋まきにすると(低温期になると)、葉が地面を這うように広がるので、春まきよりも株間・条間を広くとる。
種は1箇所4~5粒の点まきにする。本葉が出たら間引き始め、本葉5~6枚で1本立ちにする。発芽には3~5日かかる。
タアサイの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉5~6枚の頃に施す。秋まきの場合は、さらにその2週間後にも追肥を施す。
タアサイの育て方(4) 収穫
タアサイの収穫時期は5~6月と10~2月。
春まきの場合は播種後40~45日くらいになったら、株元から切り取って収穫する。
秋まきの場合は播種後50~60日くらい(株の直径20~25cm)になったら収穫する。秋まきでは、外葉から、少しずつ葉をかきとって収穫することもできる。
タアサイのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3~4株を栽培する(株間15~20cm)。
タカナ(高菜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 9月 |
収穫時期 | 12月~2月 |
タカナはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。乾燥に弱い。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは6.0前後。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
タカナはカラシナの変種で、葉に辛味があるのが特徴。
品種には、長崎の在来種で葉柄にできるコブが珍味の『こぶ高菜』、葉が赤紫色の『赤大葉高菜』、福岡の在来種で煮ると旨味がでる高菜の仲間『かつお菜』などがある。
タカナの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
タカナの育て方(2) 種まき
タカナの種まき時期は9月。
種は株間・条間35~40cmで1箇所5粒の点まきにする。発芽後、順次間引いて、本葉4~5枚になったら1本立ちにする。
タカナの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉7~8枚になった頃と葉が重なり始めた頃に施す。
タカナの育て方(4) 収穫
タカナの収穫時期は12~2月。
株ごと収穫するか、もしくは、外葉をかき取って収穫する。
翌春、とう立ちしたら、ナバナとして収穫するとよい。とうにも辛味があっておいしい。
タカナのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
タマネギの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 9月 |
収穫時期 | 5月~6月 |
タマネギはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は20℃前後。発芽温度は4~30℃。適正土壌pHは6.3~7.8。連作ができる。
タマネギは9月に種を苗床にまいて育苗し、11月頃に苗を定植、翌年の5~6月に収穫をする。球の肥大は気温の上がる春から始まる。
品種には、愛知県の伝統野菜でサラダに最適な『愛知早生白玉葱』、サラダなど生食に向くレッドオニオン『猩々赤』、3月まで貯蔵可能な『ネオアース』などがある。
タマネギの育て方(1) 種まき・育苗
タマネギの育て方(2) 土作り
畑は苗を植え付ける2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²、熔リン50g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。15×15cm間隔で穴のあいたタマネギ用マルチが市販されているので、それを使えばマルチに穴をあける手間がかからない。
タマネギの育て方(3) 苗の植え付け
苗の植え付けは11月頃に行う。
黒マルチを張った畝に、株間・条間15cmで、掘り出した苗を1箇所に1本、2cmくらいの深さに植え付ける(深植えはしない)。苗が太すぎると、とう立ちしやすくなり、細すぎると、越冬できずに枯死したり、球が大きくならないので、適切な太さ(5~7mm)の苗を選んで植える。
タマネギの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は2月下旬と3月下旬に施す。4月以降は追肥をしない。
タマネギの育て方(5) 収穫
タマネギの収穫時期は5~6月。全体の8割の株の葉が倒れてきた頃に収穫をする。
タマネギは収穫適期になると(成熟すると)、自然に葉が倒れる。株を引き抜いたら、そのまま畑に並べて2~3日、乾燥させる。
保存する場合は、4~5株の葉をまとめて縛って1束にして、軒下などに吊るしておく。一般に早生種より中晩生種のほうが長期保存に向く。
育苗せずに直まきする場合
日本では一般的ではないが(欧米では一般的)、タマネギは育苗せずに、種を畑に直接まく(直まき)こともできる。
直まきすると、育苗や植え付けの手間が省けるが、球の大きさが不揃いになる。直まきする場合は、9月に1箇所4~5粒の種をまき、11月末までに1本立ちにする。
子球から栽培する場合
タマネギは種や苗から栽培する以外に、子球から栽培することもできる(オニオンセット栽培)。
夏になると、ホームセンターや種苗店などで、直径2~3cmほどのタマネギの子球(ホームタマネギ)が出回るので、オニオンセット栽培をする場合は、その子球を使用する。
植え付け時期は8月下旬頃で、子球の先端が見える程度に植え付ける。追肥は植え付けの1ヶ月後と2ヶ月後に施す。収穫は12月頃、植え付けから100日程度が目安。
タマネギのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、苗を条間10cm、株間10~12cmの2条植えにする。
チンゲンサイの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月中旬~5月下旬、9月 |
収穫時期 | 6月~7月、10月~11月 |
チンゲンサイはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は20℃前後。3℃以下になると低温障害がおきる。冷涼な気候を好み、乾燥に弱い。発芽適温は20~25℃。発芽温度は5~35℃。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
普通のチンゲンサイより、さらに短期間で収穫できるミニサイズのチンゲンサイもある(ミニチンゲンサイ)。
品種には、生育旺盛で周年栽培できる『青帝』、ミニチンゲンサイの『シャオパオ』、チンゲンサイとコマツナの性質を合わせ持つ『味美菜』などがある。
チンゲンサイの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
チンゲンサイの育て方(2) 種まき
チンゲンサイの種まき時期は4月中旬から5月下旬(春まき)と9月(秋まき)。
種は株間・条間15~20cmで1箇所3~4粒の点まきにする。発芽後、順次間引いて、本葉4~5枚になったら1本立ちにする。発芽には4~5日かかる。セルトレイで育苗する場合は、1粒ずつまいて、本葉3枚になったら定植をする。育苗日数は20日前後。
チンゲンサイは12~13℃以下の低温にあうと花芽ができて、高温・日が長くなることでとう立ちする。早まきすると、とう立ちしやすくなるので注意する。
チンゲンサイの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉4~5枚の頃に施す。
チンゲンサイの育て方(4) 収穫
チンゲンサイの収穫時期は6~7月と10~11月。
草丈が15~20cmになったら、株元から切り取って収穫をする。
チンゲンサイのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(株間12cm)。
ツルムラサキの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 5月上旬~6月下旬 |
収穫時期 | 7月~10月 |
ツルムラサキはこんな野菜
ツルムラサキ科の野菜。生育適温は20~30℃。暑さには強いが、寒さには弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
ツルムラサキには主に食用として利用される青茎種と、主に観賞用として利用される赤茎種がある(食用にすることもできる)。青茎種は茎・葉柄が緑色だが、赤茎種は紫紅色。
ツルムラサキの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ツルムラサキの育て方(2) 種まき
ツルムラサキの種まき時期は5月上旬から6月下旬。
種は株間30cmで1箇所3~4粒の点まきにする。本葉が出たら1本立ちにする。発芽には2週間ほどかかる。種は一昼夜、水につけて吸水させておくと、発芽しやすくなる。
ポット育苗の場合は、本葉3~4枚になったら定植をする。育苗日数は30日前後。
ツルムラサキは支柱を立てて栽培することもできるが、支柱を立てずに栽培することもできる。
ツルムラサキの育て方(3) 摘心
草丈が20~30cmになったら、本葉5~6枚を残して、つるの先端を摘み取る(摘心)。
ツルムラサキの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は収穫が始まったら20日おきに施す。
ツルムラサキの育て方(5) 収穫
ツルムラサキの収穫時期は7~10月。
摘心後、わき芽が伸びてくるので、つる先のやわらかいところ(つる先から15cmくらい)を順次摘み取って、収穫する。葉のほか、花蕾や花軸も食用になる。
ツルムラサキのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
ナバナ(菜花)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 8月下旬~10月中旬 |
収穫時期 | 10月~3月 |
ナバナはこんな野菜
ナバナの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ナバナの育て方(2) 種まき
ナバナの種まき時期は8月下旬から10月中旬。ナバナは低温にあうことで花芽ができて、とう立ちするので、秋まきで栽培するのが一般的(低温が必要ない品種もある)。
種は株間20~30cm、条間30~40cmで1箇所4~5粒の点まきにする。発芽後、順次間引いて、本葉4~5枚になったら1本立ちにする。発芽には3~5日かかる。
セルトレイ(128穴)で育苗する場合は、1粒ずつまいて、本葉2~3枚になったら定植をする。育苗期間は2週間前後。
ナバナの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉4~5枚の頃に施して、さらに、収穫が始まったら1ヶ月に1回施す。
ナバナの育て方(4) 収穫
ナバナの収穫時期は10~3月。
花茎が伸びて、蕾が膨らんできた頃に収穫をする。開花前の花茎を10~20cmの長さで摘み取る。収穫後、わき芽(側枝)が次々と伸びてくるので、同様に収穫をする。
オータムポエム(アスパラ菜)やコウサイタイ(紅菜苔)、サイシン(菜心)の場合は、花が1~2輪、咲いた頃に収穫をする。
ナバナのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間20cm)を栽培する。
ニラの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月中旬~4月中旬 |
収穫時期 | 4月~9月(2年目以降) |
ニラはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は20℃前後。25℃以上は成長は早いが、葉が細くなる。5℃でもわずかに成長する。半日陰でも育ち、暑さや寒さや乾燥に強く、多湿に弱い。発芽適温は20℃前後。発芽には最低10℃以上必要。適正土壌pHは6.0~7.0。連作ができる。
ニラは3~4月に種を苗床にまいて育苗し、6~7月頃に苗を定植して、翌年(2年目)から収穫をする。冬は地上部が枯れるが、地下部は越冬し、翌春、再び萌芽して生育を開始する。一度植えると、毎年、分げつして株が増えていく。
品種には、葉幅が広くて多収な『グリーンロード』、花ニラ専用品種『テンダーポール』などがある。
ニラの育て方(1) 種まき
ニラの種まき時期は3月中旬から4月中旬。
畑の一画を耕して苗床をつくり、条間15cmで種をすじまきにする。発芽後、順次間引いて、株間を1~2cmにする。発芽には10~14日程度かかる。追肥は月1回施す。
6~7月頃、苗が草丈20cm程度に育ったら、苗床から掘り上げて、畑に植え付けをする。
ニラの育て方(2) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ニラの育て方(3) 植え付け
苗は1箇所に3本まとめて、株間20cm、条間40~50cmで5cm程度の深さに植え付ける(ニラの根は地表に向かって伸びるため、やや深めに植える)。
植え付け1年目は株を養成するため収穫はしない。収穫は2年目からとする。
ニラの育て方(4) 追肥
植え付け1年目の追肥(化成肥料30g/m²)は9月頃に施す。2年目以降の追肥は、春になって萌芽し始めた頃に施す。
ニラの育て方(5) 花茎の摘み取り
夏になって花茎が伸び始めたら、早いうちに花茎を摘み取る(開花すると葉がかたくなる)。摘み取った花茎は花ニラとして料理に利用できる。
ニラの育て方(6) 収穫
ニラの収穫時期は4~9月(2年目以降)。
草丈が20cm以上になったら、地際から3~4cmのところで切り取って収穫する。収穫後は追肥を施して、葉の成長を促す。
ニラは葉を切り取っても、再び葉が伸びてくるので、年に4~5回程度、収穫ができる。
ニラの育て方(7) 株分け
3~4年収穫をすると、株が密生して葉が細くなってくるので、春か秋に株を掘りあげて、株分けして植え替える。
黄ニラを栽培する場合
黄ニラ(きにら)を栽培する場合は、地際から3~4cmのところで葉を切り取ったのち、バケツやダンボール箱などを株にかぶせて遮光する。遮光して10~15日たったら、黄白色になった葉を切り取って収穫する。黄ニラは普通のニラより、臭いが少なく、ほのかな甘みがある。
ニラのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、苗を5箇所に植え付ける(1箇所3本植え)。
ニンニクの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 9月中旬~10月上旬 |
収穫時期 | 5月中旬~6月下旬 |
ニンニクはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が抑制される。冷涼な気候を好む。発芽適温は15~20℃。適正土壌pHは6.0~6.5。連作ができる。
ニンニクには暖地での栽培に適した暖地系品種と寒冷地での栽培に適した寒地系品種があるので、地域に適した品種を選んで植える。無臭ニンニクやジャンボニンニクは西洋野菜リーキの近縁種、グレートヘッドガーリックの球根でニンニクとは別種。
品種には、寒地系の『ホワイト六片』、沖縄で古くから栽培されている暖地系の『島にんにく』、手のひらサイズの『ジャンボニンニク』などがある。
ニンニクの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ニンニクの育て方(2) 植え付け
ニンニクの鱗片の植え付け時期は9月中旬から10月上旬。
種球(鱗茎)の外皮を剥がして、鱗片をばらし、1箇所に1片ずつ、先端(尖ったほう)を上にして、株間15cm、条間20~25cm、覆土3~5cmで植え付ける。大きな鱗片ほど大きな球になる。芽が出るまで2週間ほどかかる。鱗片の皮も剥がして植えれば、早く芽が出る。
ジャンボニンニクを植える場合は、普通のニンニクより条間・株間を広げて植える。
ニンニクの育て方(3) 芽かき
植え付け後、1株から芽が2本伸びてきたら、小さいほうの芽をかき取って1株1本にする(芽かき)。
ニンニクの育て方(4) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの1ヶ月後と3月上旬に施す。
ニンニクの育て方(5) 花茎の摘み取り
春になって、花茎が伸びてきたら(とう立ち)、早めに花茎を摘み取る。摘み取った花茎は茎ニンニクとして、料理に利用できる。
ニンニクの育て方(6) 収穫
ニンニクの収穫時期は5月中旬から6月下旬頃。
葉の3~5割が枯れた頃に収穫をする。株を引き抜いたら、根を切って、畑に並べて2~3日乾燥させる。
乾燥させたら、茎を20cmほど残して切り、8~10球ずつ束ねて、風通しのよい軒下などに吊るして保存する。
ニンニクのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、株間10cmの1条植えにする。
長ネギ(根深ネギ)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | 11月~2月 |
長ネギはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は15~20℃。30℃以上は生育が衰える。冷涼な気候を好み、寒さや乾燥に強く、多湿に弱い。発芽適温は15~25℃。発芽の最低温度は1~4℃、最高は33℃。適正土壌pHは5.7~7.4。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
長ネギは白い葉鞘部(ようしょうぶ)を利用するネギで、生育中、何度も土寄せを行い、葉鞘部を軟白していく。緑色の葉の部分・葉身部(ようしんぶ)を利用する葉ネギのほうが栽培は簡単。
品種には、耐湿性が強く作りやすい『ホワイトスター』、葉もおいしく食べられる『SUKIYAKI』、太くて短い『下仁田ネギ』、分げつして株が増える『さつき姫』などがある。
長ネギの育て方(1) 種まき
長ネギの種まき時期は3月下旬から4月上旬(春まき)。
畑の一画を耕して苗床をつくり、条間10cmで種をすじまきにする。発芽後、順次間引いて、草丈10cmになったら株間を3cmにする。発芽には7~10日程度かかる。追肥として化成肥料(8-8-8)30g/m²を月1回施す。
7月頃、苗が草丈30cm以上、鉛筆ほどの太さに育ったら、苗床から掘り上げて、畑に植え付けをする。
長ネギの育て方(2) 植え付け
苗の植え付けには幅100cmの栽培スペース(1条植え)が必要。畝は立てない。苦土石灰散布による酸度調整は必要ない。長ネギの栽培では、追肥主体で育てるため、元肥も施す必要はない。植え溝が崩れやすくなるので、事前に畑を耕しておく必要もない。
植え付け当日になったら、栽培スペースの中央に、幅15cm、深さ20cmの植え溝を掘り、植え溝の壁に長ネギの苗を株間5~6cmで立てて並べる。
株元に根が隠れる程度の土をかけ、植え溝の中にワラ束を7~8cmの厚さで敷きつめる(ネギの根は酸素要求量が大きいため、植え溝にワラを入れて土の通気性を良くする)。ワラが入手出来なければ、かわりに腐葉土・干し草などを使用してもよい。
長ネギの育て方(3) 土寄せと追肥
長ネギの栽培では、苗の植え付け後から収穫までに、合計3~4回の追肥と土寄せを行う。
最初の追肥と土寄せは、植え付けの2週間後に行う。株元に追肥として、化成肥料(8-8-8)30g/m²を施し、葉の分岐部分のすぐ下まで、土を寄せる(植え溝を埋め戻す)。最初の追肥から1ヶ月後に2回目、2ヶ月後に3回目、3ヶ月後に4回目の追肥と土寄せをする。植え溝が埋まったら、その後は、苗の両側から土を盛っていく。
葉の分岐部分が土に埋まってしまうと、生育不良になることがあるので注意する。
長ネギの育て方(4) 収穫
長ネギの収穫時期は11~2月。
11月以降、最後の土寄せから1ヶ月ほど経ったら収穫できる。株の側面を掘って、引き抜いて収穫する。春になると、とう立ちするので、それまでに収穫を終わらせる。
下仁田ネギを栽培する場合
下仁田ネギを栽培する場合は、長ネギを栽培するときと同じように種をまいて育苗する。苗ができたら、幅70cmの栽培スペースを作って、植え溝の幅を15cm、深さを10cm程度にして、株間10~15cmで苗を1本ずつ植え付ける。
基本的な栽培方法は長ネギと同じだが、土寄せの回数は、長ネギを栽培する場合より、少なくて構わない。
さつき姫を栽培する場合
さつき姫はネギ坊主ができない(できにくい)宿根性ネギ。ほかのネギがトウ立ちする(ネギ坊主ができる)、5~6月でも収穫できるのが大きな特徴。分げつして株が増えるので株分けで株を増やす。
さつき姫を栽培する場合は、8月中旬から9月中旬頃に苗を植え付ける。苗を植え付けるときは、植え溝の幅を15cm、深さを10~15cm程度にして、株間15cmで苗を1本ずつ植え付ける。あとは長ネギを栽培するときと同じように、土寄せしながら栽培する。収穫と株分けは5~6月頃に行う。
長ネギの土寄せ不要のマルチ栽培
マルチを利用すれば土寄せをしなくても、長ネギの葉鞘部を軟白することができる。この方法は、マルチを張った畝に穴をあけ、その穴に長ネギの苗を落とし込んで植え付ける、というもので、植え付け後の追肥や土寄せ、除草などの作業が無くなり、大きく労力を軽減できるのが特徴。
この栽培をする場合は、植え付け前に、緩効性の肥料を元肥として畑に施しておく。畑に幅60cm、高さ20~25cmの畝を立てたら、黒マルチを張り、マルチの上から苗の植え穴を垂直にあける。植え穴の大きさは、直径3cm、深さ30cmで、開ける間隔は、株間・条間15cmとする。
植え付けには、草丈35cmくらいの苗を使用する。植え穴に苗の根が引っかからないよう、あらかじめ根は短く切っておき、植え穴に苗を落とし込んで植え付ける。植え付け後、植え穴は埋めないでそのままにしておく。あとは放任状態でよい(土寄せや追肥は不要)。
苗は植え穴の中で成長していくので(成長にあわせて自然と葉鞘部も白くなる)、植え付けから4ヶ月経過したら、引き抜いて収穫をする。
長ネギのプランター栽培
長ネギをプランター栽培する場合は、プランターの壁際に苗を植え付け、何度も増し土することで軟白化する。
幅70x奥行30x高さ30cmのプランターで20株程度の長ネギが栽培できる。使用する培養土は水はけのよいものを使用する。元肥入りの培養土なら追肥は必要ない。
プランターの高さの半分程度まで培養土を入れて、プランターの壁際に株間8~10cm、深さ5~7cmで長ネギの苗を植え付ける。葉の分岐部分が土に埋まってしまうと、生育不良になることがあるので注意する。
植え付け後、苗が3cm程度伸びたら、増し土をする。以後、同様に成長にあわせて5回程度、増し土をして、最後の増し土から、1ヶ月ほどたったら収穫する。
葉ネギの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~9月上旬 |
収穫時期 | 5月~11月 |
葉ネギはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は15~20℃。30℃以上は生育が衰える。冷涼な気候を好み、寒さや乾燥に強く、多湿に弱い。発芽適温は15~25℃。発芽の最低温度は1~4℃、最高は33℃。適正土壌pHは5.7~7.4。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
葉ネギは緑色の葉の部分・葉身部(ようしんぶ)を利用するネギで、長ネギのような土寄せが不要で、短期間で収穫できる。葉ネギ栽培には、種を直接、畑にまく直播栽培と苗を畑に移植する移植栽培があるが、初心者には手間がかからず、収穫までの期間が短い、直播栽培がおすすめ。
品種には、京都の伝統野菜『九条太』、周年収穫も可能な多収種『浅黄系九条』、ネギ坊主のかわりに子ネギができる珍しい『やぐら葱』などがある。
葉ネギの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
葉ネギの育て方(2) 種まき
葉ネギの種まき時期は3月下旬から9月上旬。
条間20cmで種をすじまきにする。発芽後、順次間引いて、草丈10cmになったら株間を3cmにする。発芽には7~10日程度かかる。
葉ネギの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は月1回施す。
葉ネギの育て方(4) 収穫
葉ネギの収穫時期は5~11月。
草丈が30cmほどになったら(播種後約60日)、株元を3cmくらい残し、刈り取って収穫する。収穫後、追肥を施すと、再び葉が生えてくるので、何度も収穫できる。
移植栽培する場合
葉ネギを移植栽培する場合は、畑の一画を耕して苗床をつくり、種をまき、育苗する。播種後40~60日、苗が草丈20~30cmになったら、苗床から苗を掘り上げる。苗を掘り上げたら、畑に苦土石灰と元肥を施し、高さ10cmの畝を立てて、苗の植え付けをする。
畝に条間30cmで植え溝(深さ5cm程度)を掘り、株間10~15cmで苗を1箇所に3~4本まとめて植え付ける。葉が分岐しているところは土に埋めないようにする。追肥は月1回施し、併せて軽く土寄せをする(長ネギのような土寄せは必要ない)。
葉鞘の太さが8mm(夏季)または15mm(冬季)ほどになったら収穫する。
干しネギ苗を植え付けて栽培する場合
干しネギ苗(干し苗)は葉ネギの苗を乾燥させたもので、7~8月頃になると、種苗店やホームセンターなどに出回る。苗は乾燥させることで、植え付け後の生育が活発になり、よく分げつし、収量も増える。
干しネギ苗の植え付けは8月頃に行う。植え付け前に、苗を長さ15cm前後にカットして、枯れた葉を取り除く。植え付け方法は移植栽培する場合と同じ。水やりは植え付けの4~5日後(発根した頃)にする。収穫は10月以降になる。
自分で干しネギ苗を作る場合は、7月下旬頃に葉ネギの苗を掘りあげて、風通しの良い日陰(軒下など)に吊るし、3~4週間ほど乾燥させる。
葉ネギのプランター栽培
プランターで栽培する場合(直播栽培)は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間3cm)。
ハクサイ(白菜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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種まき時期 | 8月下旬~9月上旬 |
収穫時期 | 11月~1月 |
ハクサイはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は20℃前後。4~5℃で生育が停止する。22~23℃以上は軟腐病が発生しやすくなる。結球適温は15~16℃。冷涼な気候を好み、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は18~22℃。適正土壌pHは6.0前後。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は2~3kg程度。
品種には、病気に強くつくりやすい『黄愛75』、手のひらサイズのミニハクサイ『娃々菜(わわさい)』、葉が紫色のサラダハクサイ『紫奏子』などがある。
ハクサイの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
ハクサイの育て方(2) 種まき
ハクサイの種まき時期は8月下旬から9月上旬(寒冷地は8月上旬から中旬頃)。
ポットに種を4~5粒まく。本葉が出たら間引きはじめ、本葉3~4枚で1本立ちにして、本葉5~6枚になったら株間40~50cmで定植をする。育苗日数は20~30日程度。発芽には2~3日かかる。直まきしてもよい。
ハクサイは種まきの適期が狭いので注意する。種まきが遅れると、結球しないことがある。
ハクサイは結球が始まるまでに外葉を大きく育てておくことが重要。外葉が大きいほど球も大きくなる。種まきが遅れたり、肥料不足になると、球が小さくなる原因になる。
ハクサイの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの2週間後と、さらにその2週間後に施す。
ハクサイの育て方(4) 収穫
ハクサイの収穫時期は11~1月。
球を上から手で押してみて、かたく締まっていたら、株元から切り取って収穫する。
すぐに収穫しない場合は、球を外葉で包んでひもで結束しておけば(防寒)、1月頃まで畑に植えたままにしておける。
ハクサイは春になるととう立ちする。結球しなかった株はそのまま畑に植えておいて、春になってとう立ちしたときに、ナバナとして食べるとよい。
ハクサイのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、ミニハクサイ2~3株(株間20~30cm)を栽培する。
パセリの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 3月中旬~4月下旬 |
収穫時期 | 7月~12月 |
パセリはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は15~20℃。5℃以下になると生育が停滞する。0℃でも枯死しない。25℃以上は生育が衰える。冷涼な気候を好み、半日陰でも育ち、寒さに強く、乾燥に弱い。発芽適温は20℃前後。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
パセリには葉が縮れたモスカールドパセリ(縮葉種)と葉が平たいイタリアンパセリ(平葉種)がある。イタリアンパセリのほうが苦味は少ない。
品種には、多収の縮葉種『グランド』、平葉種の『イタリアンパセリ』などがある。
パセリの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
パセリの育て方(2) 種まき
パセリの種まき時期は3月中旬から4月下旬。
育苗箱に条間5cm、株間1cmで種をすじまきにする(好光性種子なので覆土は薄くする)。発芽して本葉2枚になったら、ポットに移植して、本葉5~6枚になったら、株間・条間25~30cmで植え付けをする。発芽には10~15日程度かかる。種は一晩、水につけておくと発芽しやすくなる。
パセリは種まきから定植までに70日程度かかるので、種から栽培するより、市販の苗を購入して植え付けたほうが失敗が少ない。
パセリの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は月に1~2回施す。
パセリの育て方(4) 敷きわら・水やり
パセリは乾燥に弱いので、株元に敷きわらをして、土壌の乾燥を防ぐ。土壌が乾燥すると葉がかたくなる。敷きわらには、泥はねによる葉の汚れを防ぐ効果もある。夏の乾燥期には水やりもこまめに行う。
パセリの育て方(5) 収穫
パセリの収穫時期は7~12月。
本葉が13枚以上になったら、外側の葉から摘み取って収穫する。一度にたくさん摘み取ると株が弱るので、常に10枚以上の葉を残すようにしておく。収穫後、再び葉が伸びてくるので、何度も収穫できる。
冬に収穫する場合は、ビニールトンネルなどをかけて防寒する。パセリは気温が5℃以上あれば生育する(収穫できる)。春になると、越冬した株からは花茎が次々と伸び始め、収穫は終了となる(伸びてくる花茎を早いうちに摘み取れば、多少は収穫期間が延長できる)。
パセリのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間15~20cm)を栽培する。
夏は強い日差しを避けて、半日陰となる場所にプランターを移動する。冬は軒下などにプランターを移動して寒さから保護すれば、冬でも収穫ができる。
ブロッコリーの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 7月中旬~8月上旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
ブロッコリーはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。5℃以下は生育が鈍くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は25℃前後。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。
ブロッコリーは主枝の先端にできる大きな花蕾(頂花蕾)を食用にする。
品種には、側枝花蕾がたくさんとれる『グリーンコーラル』などがある。
ブロッコリーの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
ブロッコリーの育て方(2) 種まき
ブロッコリーの種まき時期は7月中旬から8月上旬(夏まき)。
ポットに3~4粒の種をまく。発芽後、順次間引いて、本葉2~3枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚になったら株間40~45cmで定植をする。発芽には4~5日かかる。育苗日数は30日程度。
ブロッコリーは春まきもできるが、家庭菜園では栽培しやすい夏まきがおすすめ。
ブロッコリーの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの3週間後と頂花蕾(ちょうからい)が見え始めた頃に施す。
ブロッコリーの育て方(4) 収穫
ブロッコリーの収穫時期は10~12月。
頂花蕾が直径10~15cmになったら、茎を10cmほどつけて切り取って収穫する(茎も食べられる)。頂花蕾の収穫後、追肥を施すと、側枝(わき芽)が伸びてきて、先端に小ぶりの花蕾(側花蕾)ができるので、それも収穫する。
ブロッコリーのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
茎ブロッコリーの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 7月中旬~8月上旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
茎ブロッコリーはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。5℃以下は生育が鈍くなる。冷涼な気候を好む。発芽適温は25℃前後。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。収穫量は1株あたり15本程度。
茎ブロッコリーは長く伸びた側枝(わき芽)とその先端にできる花蕾(側花蕾)を食用にする。茎ブロッコリーは別名、スティックブロッコリーとも呼ばれる。
品種には、アスパラガスに似た食感の『スティックセニョール』、花蕾が紫色の『スカーレットダンス』などがある。
茎ブロッコリーの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
茎ブロッコリーの育て方(2) 種まき
茎ブロッコリーの種まき時期は7月中旬から8月上旬(夏まき)。
ポットに3~4粒の種をまく。発芽後、順次間引いて、本葉2~3枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚になったら株間40~45cmで定植をする。発芽には4~5日かかる。育苗日数は30日程度。
茎ブロッコリーは春まきもできるが、家庭菜園では栽培しやすい夏まきがおすすめ。
茎ブロッコリーの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付けの3週間後と頂花蕾(ちょうからい)が見え始めた頃に施す。
茎ブロッコリーの育て方(4) 収穫
茎ブロッコリーの収穫時期は10~12月。
頂花雷が直径2cmくらいになったら、切り取って収穫する。頂花雷の収穫後、側枝が次々と伸びてくるので、側枝の長さが15~20cmくらいになったら切り取って収穫する。頂花雷の収穫後、2週間ごとに追肥を施し、側枝の発生を促す。
茎ブロッコリーのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
ベビーリーフの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月上旬~6月下旬、9月上旬~10月上旬 |
収穫時期 | 5月~8月、10月~11月 |
ベビーリーフはこんな野菜
アブラナ科やキク科、ヒユ科などの野菜。生育適温は15~20℃(野菜の種類により異なる)。発芽適温は15~20℃(野菜の種類により異なる)。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
野菜(アブラナ科、キク科、ヒユ科など)の若い葉を摘みとったものをベビーリーフという。
ベビーリーフの育て方(1) 種まき
ベビーリーフの種まき時期は4月上旬から6月下旬と9月上旬から10月上旬。
プランター(大きさはなんでもよい)に用土を入れ、重ならないよう均一に種をばらまき、覆土する。
発芽して子葉が展開したら、3cm間隔に間引く(株間3cm)。
ベビーリーフの育て方(2) 収穫
ベビーリーフの収穫時期は5~8月と10~11月。
草丈が10cm程度になったら(播種後20~30日)、株元から2cmくらいのところで切り取って、収穫をする。収穫後は液体肥料を施すと、再び葉が伸びてきて何回か収穫できる。
ホウレンソウの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 3月中旬~5月中旬、9月上旬~10月中旬 |
収穫時期 | 5月~6月、10月~12月 |
ホウレンソウはこんな野菜
ヒユ科の野菜。生育適温は15~20℃。25℃以上は生育が悪くなる。低温には強く、-10℃まで耐える。冷涼な気候を好み、半日陰でも育ち、暑さに弱く、寒さに強い。発芽適温は15~20℃。発芽温度は4~35℃。適正土壌pHは6.3~7.0。pH5.5以下では生育不良になる。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
品種には、アクが少なくサラダなどに向く『早生サラダあかり』、トウ立ちが遅く病気に強い『アクティブ』、肉厚で甘みが強いちぢみほうれん草『寒味』などがある。
ホウレンソウの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を150g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ホウレンソウは酸性土壌に特に弱い野菜なので、栽培前に苦土石灰を他の野菜のときより多めに散布し、土壌の酸度調整をしておく。酸性土壌のまま栽培すると、葉が黄変して成長がとまる。
ホウレンソウの育て方(2) 種まき
ホウレンソウの種まき時期は3月中旬から5月中旬(春まき)と9月上旬から10月中旬(秋まき)。
種は条間15~20cmですじまきにする。本葉が出たら順次間引いて、本葉4~5枚で株間5~6cmにする。発芽には1週間程度かかる。
マルチを使用するときは、15x15cm間隔で穴のあいている穴あきマルチを使用し、1穴に4~5粒ずつ点まきして、間引かずにそのまま育てる。
種は殻に覆われているので、半日ほど水につけて、催芽してからまくと早く発芽する。発芽しやすいように処理された、プライマックス種子(サカタのタネ)やネーキッド種子(タキイ)では催芽処理は不要。
ホウレンソウは日が長くなると(昼の時間が長くなると)、とう立ちする。そのため、長日期にあたる春まきでは、春まきに適した、とう立ちしにくい品種を選ぶ。
ホウレンソウには東洋種(種にトゲがある)と西洋種、これらをかけあわせた交配種がある。東洋種は比較的とう立ちしやすいので、春まきには使用しないで、秋まきに使用する。
ホウレンソウは夜間照明(外灯など)のあたる場所で栽培すると、光に感応してとう立ちしやすくなる。夜間照明のあたる場所では栽培しないようにする。
ホウレンソウの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉4~5枚の頃に施す。
ホウレンソウの育て方(4) 収穫
ホウレンソウの収穫時期は5~6月と10~12月。
草丈が20~25cmになったら、地際から切り取って収穫する。霜にあたると甘みが増す。
ホウレンソウのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10~15cmの2条まきにする(最終株間5~6cm)。
ミズナ(水菜)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~9月下旬 |
収穫時期 | 5月~11月 |
ミズナはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~25℃。冷涼な気候を好み、寒さに強く、乾燥に弱い。発芽適温は20~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
ミズナは京都の伝統野菜で、別名、キョウナ(京菜)ともいう。ミズナは成長するにつれて葉数が増え、大株になると葉数は数百枚にもなる。大株で収穫したものは鍋物や漬物などに、小株で収穫したものはサラダなどに利用される。
ミズナの変異種にはミブナ(壬生菜)がある。ミズナは葉に切れ込みがあるが、ミブナには切れ込みがない。ミズナもミブナも栽培方法は同じ。
品種には、周年栽培できる『京みぞれ』、葉柄が赤紫色の『紅法師』、小株から大株まで収穫できる『千筋京水菜』、みぶ菜の『京錦』などがある。
ミズナの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ミズナの育て方(2) 種まき
ミズナの種まき時期は3月下旬から9月下旬(小株どりの場合)。
条間20~30cmのすじまきにして、発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚になったら株間5~6cmにする。発芽には3日程度かかる。
ミズナの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は本葉3~4枚の頃に施す。
ミズナの育て方(4) 収穫
ミズナの収穫時期は5~11月。
草丈が25cmくらいになったら、株元から切り取って収穫する。
大株どりする場合
ミズナを大株どりする場合は、9月中下旬に種をまく(秋まき)。株間・条間30cmで1箇所3~5粒の点まきにして、発芽後、順次間引いて、本葉3~4枚になったら1本立ちにする。追肥は2~3回施す。
12~1月頃、株が大きく張り出してきた頃に収穫する。
ミズナのプランター栽培
プランターで栽培する場合(小株どり)は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間5~6cm)。
ミツバ(三つ葉)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月下旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月~10月 |
ミツバはこんな野菜
セリ科の野菜。生育適温は10~20℃。夏でも生育は停止しない。冷涼な気候を好み、乾燥に弱い。半日陰でも育つ。発芽適温は20℃前後。8℃以下や30℃以上になると発芽率が大きく低下する。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、3~4年あける。
ミツバはセリ科の多年草。一度、種をまけば、何年も収穫できる。冬になると、茎葉は枯れるが、春になると、根株から再び芽が出てくる。
品種には、生育旺盛で病気に強く、香りがよい『白茎三ツ葉 関西系』などがある。
ミツバの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ミツバの育て方(2) 種まき
ミツバの種まき時期は4月下旬から6月上旬。ミツバは本葉2~3枚の頃に15℃以下の低温にあうと花芽分化しやすくなり、その後、とう立ちするので、早まきは避ける。
種は条間15cmのすじまきにする(好光性種子なので覆土は薄くする)。発芽して本葉2~3枚になったら、株間3cmになるように間引く。発芽には10~14日程度かかる。種は一晩、水につけておくと発芽しやすくなる。
ミツバは乾燥に弱いので、日当たりのよい場所よりも、庭の片隅の乾燥しにくい半日陰となるような場所での栽培がおすすめ。ミツバは日当たりの良くない場所でもよく生育する。
ミツバの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は草丈が8~10cmになった頃に施す。
ミツバの育て方(4) 水やり
ミツバは土壌が乾燥すると生育が悪くなるので、乾燥期はこまめに水やりをする。
ミツバの育て方(5) 収穫
ミツバの収穫時期は6~10月。
草丈20cm程度になったら、株元3~4cmのところから切り取って収穫する。収穫後、再び葉が伸びてくるので、何度も収穫できる。収穫後は追肥をして、葉の成長を促す。
軟白されたミツバを収穫する場合は、冬になって茎葉が枯れたら、茎葉を除去し、株元に10~15cm程度の盛り土をする。春になって、盛り土から新芽が伸びてきたら、盛り土を取り除いて、株元から切り取って収穫する。
ミツバの育て方(6) とうを摘み取る
ミツバは2年目以降になると、花芽がついて、とう立ちする。とう立ちしたら、株を弱らせないために、早めにとうを摘み取る(その後も栽培は継続できる)。
再生栽培(水耕栽培)をする場合
スーパーなどで購入した根つきのミツバを利用して、再生栽培(水耕栽培)をすることができる。
使用するのは、ミツバを料理に利用したあとに残る、ウレタンつきの根(5cmくらい茎をつけておく)で、水(液肥を少量加える)の入った容器に入れて、窓辺に置いておくと、新たな葉が伸びてきて、収穫できるようになる。水は定期的に交換し、蒸発して水が減ったら随時足す。畑に根を植え付けてもよい。
ミツバのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間10cmの2条まきにする(最終株間3cm)。
ミョウガの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 3月中旬~4月中旬 |
収穫時期 | 7月~10月 |
ミョウガはこんな野菜
ショウガ科の野菜。生育適温は21~23℃。30℃以上や14~15℃以下では生育が阻害される。乾燥に弱く、半日陰を好む。発芽適温は15℃前後。適正土壌pHは5.5~6.8。連作ができる。
ミョウガは開花前の蕾(花ミョウガ)や遮光して軟化栽培した若茎(ミョウガタケ)を食用にする。品種には早生種、中生種、晩生種があり、夏(7~8月頃)に花蕾が出る早生種を夏ミョウガ、秋(9~10月頃)に花蕾が出る中生種・晩生種を秋ミョウガという。冬になると、茎葉は枯れるが、春になると、根株から再び芽が出てくる。
ミョウガの育て方(1) 植え付け
ミョウガの根株(地下茎)の植え付け時期は3月中旬から4月中旬。半日陰で湿り気のある場所が植え付けに適している(庭の片隅など)。
植え付ける根株は長さ15~20cmで切り分け、2~3芽ついたものを使用する。
根株は株間20~30cm、覆土5~6cmで植え付ける。植え付けてから、芽が出るまでには1ヶ月ほどかかる。
ミョウガは根株を植え付けた翌年(2年目)から、本格的に収穫できるようになる。植え付けた年に収穫できる場合もあるが(9~10月頃)、量は少ない。
ミョウガの育て方(2) 敷きわら
萌芽したら、土壌の乾燥を防止するため、株元に敷きわらをする。敷きわらは花蕾の緑化防止(日に当たると緑化する)にも効果がある。
ミョウガの育て方(3) 肥料
肥料は毎年、草丈が20~30cmになった頃とその1ヶ月後の2回施す。
ミョウガの育て方(4) 収穫
花ミョウガの収穫時期は7~10月頃(植え付けた年は9~10月頃)。早生種は7~8月頃、中生種・晩生種は9~10月頃が収穫時期。株元から出た開花前の蕾を切り取って収穫する。開花すると食味が落ちるので、こまめに株元を確認する。
ミョウガタケの収穫時期は5~6月頃。萌芽前に、高さが50cm以上ある箱を株にかぶせて遮光し、萌芽したら、草丈5~6cmと草丈15cmの頃の2回、それぞれ、5時間ほど、箱の下を少し開けて光を当てる。光を当てることで茎(偽茎)に紅色がつく。草丈が30~50cmになったら、箱を取り除いて、株元から切り取って収穫する。通常、ミョウガタケ栽培には秋ミョウガ(中生種・晩生種)を用いる。
ミョウガの育て方(5) 間引き
ミョウガは毎年、旺盛に地下茎を伸ばし、株を増やしていくので、年数がたつと地下茎が混み合って、生育が悪くなってくる。そのため、植え付けから3~4年ほどたったら、12~3月頃に地下茎を掘り出して、間引きを行う(地下茎が伸びるスペースをつくる)。
ミョウガのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、容量20Lのプランターを使用して、2株(株間15~20cm)を栽培する。
メキャベツ(芽キャベツ)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 7月 |
収穫時期 | 11月~2月 |
メキャベツはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は18~22℃。結球適温は12~13℃以下(最適温は5~10℃)。23℃以上は結球不良になりやすい。冷涼な気候を好み、寒さには強いが(-5℃にも耐える)、暑さには弱い。発芽適温は15~25℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、2~3年あける。1株あたりの収穫量は50~70個程度。
メキャベツは葉のつけ根のわき芽が結球して、直径2~3cmの小さなキャベツになる野菜。
品種には、1株から90球程度とれる『早生子持』、早どりできて倒れにくい『ファミリーセブン』などがある。そのほか、メキャベツとケールを交配してできた、結球しない『プチヴェール』がある。
メキャベツの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、畝を立てる場所の中央に幅15cm、深さ20cmの溝を掘り、そこに元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、溝を埋め戻し、その上に幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(溝施肥)。
メキャベツの育て方(2) 種まき
メキャベツの種まき時期は7月。
ポットに4~5粒の種をまく。発芽後、順次間引いて、本葉2枚になったら1本立ちにして、本葉5~6枚になったら株間50cmで植え付ける。発芽には3日程度かかる。育苗日数は30日程度。
メキャベツの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は苗の植え付け後、3週間ごとに施す。
メキャベツの育て方(4) 支柱立て
草丈が30~40cmになったら、株が倒れないように支柱を立てる。
メキャベツの育て方(5) 下葉かき・芽かき
葉のつけ根のわき芽が結球を始めたら、上の葉10枚程度を残して(上の葉は常に10枚程度残しておく)、それより、下の葉をすべて摘み取る。下の葉を摘み取ることで、日当たりをよくして、わき芽の成長を促すとともに、葉柄でわき芽が圧迫されることを防ぐ。
株の根元付近のわき芽は結球しない(結球が弱い)ので、早めにかき取って、上のほうのわき芽に養分を集中させる。
メキャベツの育て方(6) 収穫
メキャベツの収穫時期は11~2月。
球径2.5cmくらいに成長したわき芽(結球)を下のほうから順次摘み取って収穫する。
メキャベツのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
モロヘイヤの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月下旬~5月下旬 |
収穫時期 | 7月~10月 |
モロヘイヤはこんな野菜
アオイ科の野菜。生育適温は25~30℃。10℃で生育は止まる。暑さに強く、寒さや乾燥に弱い。発芽適温は25~30℃。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
モロヘイヤは暑さに強く、夏場でもよく生育する。8月下旬頃から開花するが、花後にできる種子には毒性があるので、口にしないようにする(茎葉には毒性はない)。
モロヘイヤの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅60cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
モロヘイヤの育て方(2) 種まき
モロヘイヤの種まき時期は4月下旬から5月下旬。
ポットに種を3粒まいて、本葉2~3枚になったら1本に間引く。本葉5~6枚になったら株間30~40cmで定植をする。育苗日数は25~30日程度。種は一晩、水につけてからまくと発芽しやすくなる。直まきしてもよい。
モロヘイヤの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は植え付け後、20日おきに施す。
モロヘイヤの育て方(4) 摘心
草丈30cmになったら主枝の先端を摘み取る(摘心)。
モロヘイヤの育て方(5) 水やり
土壌水分が不足すると、葉がかたくなるので、高温期には十分な水やりをする。
モロヘイヤの育て方(6) 収穫
モロヘイヤの収穫時期は7~10月。
摘心後、側枝(わき芽)が伸びてくるので、枝先のやわらかいところ(枝先から10~15cmくらい)を摘み取って、順次収穫をする。
モロヘイヤのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、2株(株間30cm)を栽培する。
ラッキョウの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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植え付け時期 | 8月下旬~9月中旬 |
収穫時期 | 6月中旬~7月上旬 |
ラッキョウはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は18~22℃。寒さや乾燥に強く、半日陰でも育つ。適正土壌pHは5.5~6.0。連作ができる。
ラッキョウは8~9月頃に種球を植え付け、6~7月頃に収穫をする。春に若どりしたものはエシャレットと呼ばれる。
日本では一般にラッキョウの若どりしたものをエシャレットと呼ぶが(エシャロットと呼ばれることもある)、これとは別に、タマネギの変種で、フランス料理に欠かせない香味野菜のエシャロットもある。ラッキョウのエシャレットは、フランス料理で使用するエシャロットを元に当時の業者が名づけたもので、よく混同されるため、間違わないように注意する。
品種には、ラッキョウの代表的品種『らくだ』、小粒で香りが強い沖縄の在来種『島ラッキョウ』、ラッキョウとタマネギの交配で生まれた新種『越のレッド』などがある。
ラッキョウの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ラッキョウの育て方(2) 植え付け
ラッキョウの種球の植え付け時期は8月下旬から9月中旬。
種球を1球ずつにばらし、株間10~15cm、条間25~30cmで1箇所に1球ずつ、根を下にして、覆土3~5cmで種球を植えつける。小さい種球の場合は2球ずつ植える。
ラッキョウの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は10月と2月と3月に施す。追肥と併せて、かるく土寄せをする。
エシャレットとして収穫する場合は、やや多めに土寄せして軟白化する(軟白部は10cm程度が目安)。
ラッキョウの育て方(4) 収穫
ラッキョウの収穫時期は6月中旬から7月上旬頃。
ラッキョウとして収穫する場合は、葉が枯れてきた頃に掘り上げる。種球用として保存するときは、葉と根を切り落とし(根は1cm程度残す)、ネットに入れて風通しのよい軒下などに吊るしておく(球はばらさない)。
エシャレットとして収穫(若どり)する場合は、3月下旬から4月上旬頃に掘り上げる。
ラッキョウのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、1箇所2球の4~5箇所植え(株間10~15cm)にする。
リーキの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (難しい) |
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種まき時期 | 3月下旬~4月上旬 |
収穫時期 | 11月~2月 |
リーキはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。寒さに強く、冷涼な気候を好む。発芽適温は15~20℃。発芽の最低温度は1~2℃、最高温度は25℃前後。適正土壌pHは6.5前後。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
リーキはネギの仲間で、別名、ポロネギ、西洋ネギともいう。栽培方法は長ネギとほぼ一緒で、生育中に何度も土寄せをして、食用とする葉鞘部(ようしょうぶ)を軟白していく。長ネギより、刺激臭は少ない。
品種には、太さ・長さにボリュームがある『MEGATON』、耐暑性や耐寒性に優れる『LONGTON』、極太で短い『デルフト』などがある。
リーキの育て方(1) 種まき
リーキの種まき時期は3月下旬から4月上旬(春まき)。
畑の一画を耕して苗床をつくり、条間10cmで種をすじまきにする。発芽後、順次間引いて、株間を5cmにする。追肥として化成肥料(8-8-8)30g/m²を月1回施す。
7月頃、苗が草丈15~20cm、太さ1cm程度になったら、苗床から掘り上げて、畑に植え付けをする。
リーキの育て方(2) 植え付け
苗の植え付けには幅60cmの栽培スペース(1条植え)が必要。畝は立てない。苦土石灰散布による酸度調整は必要ない。リーキの栽培では、追肥主体で育てるため、元肥も施す必要はない。植え溝が崩れやすくなるので、事前に畑を耕しておく必要もない。
植え付け当日になったら、栽培スペースの中央に幅15cm、深さ10cmの植え溝を堀り、植え溝の壁に、苗を株間10cmで立てて並べる。
株元に根が隠れる程度の土をかけ、厚さが5~6cm程度になるように、植え溝の中にワラ束を敷きつめる(植え溝にワラを入れることで、土の通気性を良くする)。ワラが入手出来なければ、かわりに腐葉土・干し草などを使用してもよい。
リーキの育て方(3) 土寄せと追肥
リーキの栽培では苗の植え付け後から収穫までに、合計2~3回の追肥と土寄せを行う。
最初の追肥と土寄せは、植え付けの2週間後に行う。株元に追肥を施し、葉の分岐部分のすぐ下まで、土を寄せる(植え溝を埋め戻す)。最初の追肥から1ヶ月後に2回目、2ヶ月後に3回目の追肥と土寄せをする。植え溝が埋まったら、その後は、苗の両側から土を盛っていく。
葉の分岐部分まで土に埋めてしまうと、生育不良になったり、枯れる原因となるので注意する。
リーキの育て方(4) 収穫
リーキの収穫時期は11~2月。
最後の土寄せから1ヶ月後、草丈40cm、または太さが3~4cmになれば収穫できる。株の側面を掘って、引き抜いて収穫する。
リーキの土寄せ不要のマルチ栽培
リーキの栽培方法は基本的に長ネギと同じなので、長ネギのマルチ栽培のように、マルチを張った畝に穴をあけ、その穴に苗を落とし込んで、植え付けることもできる。この方法で栽培すれば、植え付け後の追肥や土寄せ、除草などの作業が無くなり、大きく労力を軽減できる。
リーキをマルチ栽培する場合は、マルチに直径4cmの穴を千鳥状にあける(株間25cm、条間30cm)。あけた穴のところに、直径16mmの支柱で深さ15cmの植え穴をあけ、そこに苗を落とし込んで植え付ける。
リーキのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅70x奥行30x高さ30cmのプランターを使用して、高さの半分まで培養土を入れる。株間10cmで苗を植え付けて(1条植え)、苗の成長に合わせて増し土をして軟白する。
ルッコラ(ロケット)の育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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種まき時期 | 4月上旬~6月下旬、9月上旬~10月中旬 |
収穫時期 | 5月~7月、10月~12月 |
ルッコラはこんな野菜
アブラナ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、半日陰でも育つ。寒さには強いが、暑さや多湿には弱い。発芽適温は15~20℃。適正土壌pHは5.5~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
ゴマのような風味とほのかな辛味が特徴のハーブ。イタリア名ではルッコラというが、英名ではロケットという。葉だけでなく、花も食べられる。
品種には、クセがなく食べやすい『オデッセイ』、ワイルドルッコラとも呼ばれ、香りが強い多年草の『セルバチコ』(ルッコラとは属が異なる)などがある。
ルッコラの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ルッコラの育て方(2) 種まき
ルッコラの種まき時期は4月上旬から6月下旬と9月上旬から10月中旬。
ルッコラは日なたよりも、半日陰で育てたほうが、葉がやわらかくなる。
種は条間15cmのすじまきにする。本葉が出たら間引き始め、本葉4~5枚で株間5~10cmにする。発芽には5日前後かかる。
ルッコラの育て方(3) 追肥
追肥はほとんど必要ない。
ルッコラの育て方(4) 水やり
ルッコラは土壌が乾燥すると、葉がかたくなったり、苦味や辛味が増すので、水切れしないように注意する。
ルッコラの育て方(5) 収穫
ルッコラの収穫時期は5~7月と10~12月。
播種後30~40日、草丈15cm程度になったら、株元から切り取って収穫する。外葉から少しずつ、摘み取って収穫してもよい。
花が咲くと葉がかたくなるので、花茎が伸びてきたら、早めに花茎を摘み取るとよい。花茎を摘み取ることで、葉を長く収穫できる。花も食用にできる。
ルッコラのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用する。条間10cmの2条まきにして、最終的に株間5cmにする。
ルバーブの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 4月上旬~5月中旬 |
収穫時期 | 5月~6月(2年目以降) |
ルバーブはこんな野菜
タデ科の野菜。生育適温は15~20℃。冷涼な気候を好み、寒さには強い。暑さ・乾燥・多湿には弱い。半日陰でも育つ。発芽適温は20℃前後。適正土壌pHは6.0~6.5。連作ができる。
ルバーブは葉柄の部分を食用(ジャムなど)に利用する。食用にできるのは葉柄の部分のみで、葉はシュウ酸が多いため、食用にはできない。紅茎種と緑茎種があるが、一般に紅茎種のほうが好まれる。
地上部は冬になると枯れるが、地下部は越冬して、春になると再び芽を出す。多年草なので、一度植えれば、4~5年は収穫できる。
ルバーブの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、幅90~100cm高さ10cm(1条植え)の畝を立てる(全面施肥)。
ルバーブの育て方(2) 種まき
ルバーブの種まき時期は4月上旬から5月中旬。
ポットに種を4~5粒まいて、本葉1~2枚になったら1本に間引く。本葉4~5枚になったら株間50cmで定植をする。発芽には1~2週間かかる。直まきしてもよい。
植え付け1年目は株を養成するため収穫はしない。収穫は2年目からにする。
ルバーブの育て方(3) 追肥
1年目の追肥は初秋に施す。
2年目以降の追肥は春(萌芽前)と収穫後(6月末)に施す。
ルバーブの育て方(4) 花茎の摘み取り
開花すると草勢が衰えるので、花茎が伸びだしたら、早めに花茎を摘み取る。
ルバーブの育て方(5) 敷きわら
ルバーブは乾燥に弱いので、梅雨が明けたら、株元にわらを敷いて、土壌の乾燥をふせぐ。敷きわらは泥はね防止にも効果がある。
ルバーブの育て方(6) 収穫
ルバーブの収穫時期は5~6月(2年目以降)。
葉柄の長さが30~50cmくらいになったら、葉柄の付け根を切り取って収穫する。
収穫するときは、全部の葉を収穫しないで、半分以上の葉を残しておく(株を弱らせないため)。
発色のよい葉柄を収穫したいときは、春の萌芽前、株元に10cm程度の盛り土をするとよい。葉柄が盛り土から20cm程度出たら、収穫する。葉が枯れる頃(晩秋)になったら盛り土を取り除く。
ルバーブの育て方(7) 株分け
植え付けて4~5年もたつと、株がこみあって、葉柄が細くなってくるので、株分けを行う。
4月頃に株を掘り上げ、1株あたり2~3芽つけて分割して、植え直す。
ルバーブのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、直径30x高さ30cmのプランターを使用して、1株を栽培する。
レタスの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (ふつう) |
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種まき時期 | 3月、8月中旬~9月上旬 |
収穫時期 | 5月~6月、11月~12月 |
レタスはこんな野菜
キク科の野菜。生育適温は15~20℃。5℃以下になると生育が停止する。冷涼な気候を好み、暑さや多湿に弱い。発芽適温は15~20℃。25℃以上になると種子が休眠して、発芽しにくくなる。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
レタスには、結球するものや不結球のものなどがある。レタスはサラダの利用が一般的だが、加熱調理してもおいしい。茎を食用にする茎レタスもあり、茎を切って乾燥させたものはヤマクラゲと呼ばれる。
レタスは気温が高くなって日が長くなると、とう立ちしやすくなるので、栽培するときは適期に種をまくようにする。また、夜間照明(外灯など)のあたる場所で栽培したときも同様に、とう立ちしやすくなるので、夜間照明のあたる場所では栽培しないようにする。
品種には、耐病性と耐寒性に優れる玉レタス『ファルコン』、赤い葉のリーフレタス『レッドファイヤー』、茎レタスの『ケルン』などがある。
レタスの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。畝立て後、黒マルチを張る。
レタスの育て方(2) 種まき
レタスの種まき時期は、3月と8月中旬から9月上旬。
セルトレイ(128穴)に種を1粒ずつまく。好光性種子なので、覆土はごく薄くする。本葉3~4枚になったら、株間・条間30cmで定植をする。発芽には3日程度かかる。育苗日数は20~30日。
レタスの種は25℃以上になると休眠するので、夏に種をまく場合は、種を一晩水につけた後、濡れたペーパータオルに包んで、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておくとよい(休眠打破)。1~2日たって芽が出たら、種をまく。
レタスの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は結球し始めた頃に施す。
レタスの育て方(4) 収穫
レタスの収穫時期は5~6月と11~12月。
球をかるく手で押してみて、弾力があり、締まっていれば、株元から切り取って収穫する。
レタスのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、3株(株間20~25cm)を栽培する。
リーフレタスの育て方
リーフレタスは不結球のレタス。リーフレタスは結球させる必要がなく、栽培期間が玉レタスより短いため、初心者でも育てやすいのが特徴。
リーフレタスも玉レタスと同じ方法で栽培できるが、リーフレタスでは追肥は必要ない。収穫は葉の長さが20~25cmになった頃に行う。株元から切り取って収穫するか、または、外葉から必要な分だけ、かき取って収穫する。
ワケギの育て方・栽培方法です。関東地方を基準にした栽培の手順を紹介します。 |
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栽培難易度 | (易しい) |
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植え付け時期 | 8月下旬~9月上旬 |
収穫時期 | 10月~11月、3月~4月 |
ワケギはこんな野菜
ヒガンバナ科の野菜。生育適温は15~20℃。5℃以下になると生育が停止する。適正土壌pHは6.0~6.5。毎年同じ場所で栽培すると連作障害が発生するので、1~2年あける。
ワケギは分げつ力が強く、生育中、旺盛に分げつして株を増やしていく。冬は地上部がほとんど枯れるが、春になると再び、芽を出して成長を始める。
品種には、植え付けから20~30日ほどで収穫できる『20日わけぎ』などがある。そのほか、栽培方法はワケギと同じで耐寒性が強い『あさつき』がある。
ワケギの育て方(1) 土作り
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を100g/m²散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。
1週間前になったら、元肥として、牛糞堆肥3L/m²、化成肥料(8-8-8)100g/m²を均一に施して、土とよく混ぜ、高さ10cmの畝を立てる(全面施肥)。
ワケギの育て方(2) 植え付け
ワケギの種球の植え付け時期は8月下旬から9月上旬。
種球は株間20cm、条間30cmで1箇所に2球ずつ、立てて植え付ける。植え付けの深さは種球の先端が地表から少し出る程度。芽が出るまで10日程度かかる。
ワケギの育て方(3) 追肥
追肥(化成肥料30g/m²)は草丈が10cmになった頃に施し、併せて株元にかるく土寄せをする。
ワケギの育て方(4) 収穫
ワケギの収穫時期は10~11月と3~4月。
草丈が20~30cmになった頃に収穫を行う。株元を3cmくらい残して、葉を刈り取ると、収穫後、葉が再び伸びてくる。収穫後は追肥を施して、葉の成長を促す。鱗茎ごと収穫することもできる。
鱗茎を種球として使用する場合は、5~6月頃、地上部が枯れて休眠に入った頃に鱗茎を掘り上げ、風通しの良い日陰(軒下など)で保存する。植え付けの時期がきたら、種球として使用する。
ワケギのプランター栽培
プランターで栽培する場合は、幅65cmの標準プランターを使用して、条間・株間10cmの2条植えにする。