梨の栽培方法・育て方

梨の栽培時期

梨は12月または3月に苗木を植え付けて栽培します。日本梨は全国で栽培できますが、西洋梨は東北地方以北が栽培適地です。肥料は毎年、3月と収穫後と12月に施します。結実後、2回に分けて摘果を行います。収穫時期は8~10月です。日本梨は収穫後、すぐに食べられますが、西洋梨は追熟が必要です。剪定の時期は12~2月です。

梨の栽培カレンダー

植え付け(関東) 剪定 開花 収穫

梨の基本情報

名称 ナシ
科名 バラ科
分類 落葉樹
結実年数 3~4年
栽培環境 日当たりの良い場所で育てる。
花芽分化 6~7月頃。花芽は混合花芽。
植付時期 12月、または3月
収穫時期 日本梨の場合は、果実を持ち上げたときに果梗がとれるようになった頃。西洋梨の場合は、満開日からの日数を目安に収穫する(追熟が必要)。

生態・特徴

  • 梨には日本梨、西洋梨、中国梨の3種がある。

  • 日本梨は樹上で完熟するため、収穫後すぐに食べられるが、西洋梨は収穫後の追熟処理が必要。

  • 生垣などに利用されるカイヅカイブキ(ビャクシン類)は、梨の病気の一つである赤星病の病原菌を媒介するので、ビャクシン類の近くには梨を植えないようにする。

  • 梨は一部の品種を除いて、自分の花粉では受粉しないので、結実させるには他品種を混植して受粉させる(交配しない組み合わせもあるので注意する)。西洋梨と日本梨の組み合わせでもよい。マルメロ、カリン、リンゴの花粉でも受粉は可能。

  • 日本梨は全国的に栽培が可能だが、西洋梨は冷涼で雨の少ない東北地方以北での栽培に適している。

苗木の植え付け

  • 苗木の植え付けは12月頃、または3月頃に行う。

  • 苗木は高さ60~70cm程度で切り返して植える。

肥料

  • 毎年、12月に有機質肥料、3月と収穫後に化成肥料を施す。

受粉

  • 開花したら、確実に結実させるために人工授粉を行う。

  • 梨は1花そうに8~10花ほど咲くが、果実の肥大のよい、外側から3~4番目の花の雌しべに別品種の花粉をつけて受粉させる。

  • 1花で5~6花に受粉できる。

摘果

  • 摘果は2回に分けて行う。

  • 最初の摘果は花の満開後20日頃までに行い、1果そうに1果を残して、極小果や奇形果、病害虫果などを摘み取る。

  • 2回目は満開後45日頃までに行い、3~4果そうに1果となるようにする。

袋かけ

  • 果実に袋かけをする場合は、2回目の摘果後に行う。

  • 袋かけをすれば、病害虫の被害を防ぐことができる。

収穫

  • 日本梨は樹上で完熟させてから収穫する。

  • 日本梨は熟すと、果実を持ち上げたときに果梗がとれるようになり、収穫後、すぐに食べられる。

  • 西洋梨の収穫時期は、ラ・フランスで満開後165日前後、ル・レクチェで満開後170~175日が目安(いずれも山形県の場合)。

  • 西洋梨は収穫後に一定期間(品種によって異なる)の追熟が必要。追熟させる場合は、冷蔵庫に1週間入れて、その後、20℃くらいの室内に1~2週間置いておく。果実からよい香りがしてきたら、食べ頃となる。

剪定

  • 剪定は12月上旬から2月下旬頃に行う。

  • 花芽は新梢の葉腋や短果枝によくつく(6~7月頃)。

  • 剪定では徒長枝や込み合った部分の枝などを間引き、日当たりをよくする。

  • 長く伸びた短果枝のついていない枝は先端の2~3芽を切り返すと、短果枝がつきやすくなる。

  • 上に伸びる枝は水平に誘引することで、短果枝がつきやすくなる。

  • 仕立て方は変則主幹形、棚仕立て、エスパリエ仕立てなどが向く。

梨のおすすめ品種

なつしずく
ガーデンストーリー
日本ナシ。果重330g前後。収穫は8月。
あきづき
グリーンでGO!
日本ナシ。果重450~500g。収穫は9月。
ラ・フランス
園芸ネット
西洋ナシ。果重250~300g。食味はねっとり。収穫は10月。
愛宕
園芸ネット
日本一大きいとされる巨大梨で、大きいものは2kgほどにもなる品種。