ナシの育て方

ナシの写真
栽培の概略ナシは12月または3月に苗木を植え付けて栽培します。収穫時期は8月~10月です。果実から果梗が自然にとれるようになった頃に収穫します。日本ナシは樹上で完熟しますが、西洋ナシは収穫後の追熟処理が必要です。
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栽培カレンダー

ナシの栽培カレンダー
植え付け(関東) 剪定 開花 収穫

基本情報

名称表記 ナシ、梨
科名 バラ科
分類 落葉樹
結実年数 3~4年
栽培環境 日当たりの良い場所で育てる。
花芽分化 6~7月頃。花芽は混合花芽。
植付時期 12月、または3月
収穫時期 日本ナシの場合は、果実を持ち上げたときに果梗がとれるようになった頃。西洋ナシの場合は、満開日からの日数を目安に収穫する(追熟が必要)。

おすすめの品種

なつしずく 日本ナシ。果重330g前後。収穫は8月。
豊水 日本ナシ。果重350g。代表的品種。収穫は9月
あきづき 日本ナシ。果重450~500g。収穫は9月。
ラ・フランス 西洋ナシ。果重250~300g。食味はねっとり。収穫は10月。
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生態・特徴

  • ナシには日本ナシ、西洋ナシ、中国ナシの3種がある。
  • 日本ナシは樹上で完熟するため、収穫後すぐに食べられるが、西洋ナシは収穫後の追熟処理が必要。
  • 生垣などに利用されるカイヅカイブキ(ビャクシン類)は、ナシの病気の一つである赤星病の病原菌を媒介するので、ビャクシン類の近くにはナシを植えないようにする。
  • ナシは一部の品種を除いて、自分の花粉では受粉しないので、結実させるには他品種を混植して受粉させる。
  • よく結実させるには、幸水と豊水、ラ・フランスとバートレットなど、相性のよい組み合わせで植えるとよい(交配しない組み合わせもある)。
  • ラ・フランスと豊水のように、西洋ナシと日本ナシの組み合わせでもよい。
  • マルメロ、カリン、リンゴの花粉でも受粉は可能。

栽培適地

  • 日本ナシは全国的に栽培が可能だが、西洋ナシは冷涼で雨の少ない東北地方以北での栽培に適している。

ナシの育て方

植え付け

  • 苗木の植え付けは12月頃、または3月頃に行う。
  • 苗木は高さ60~70cm程度で切り返して植える。

肥料

  • 毎年、12月に有機質肥料、3月と収穫後に化成肥料を施す。

受粉

  • 開花したら、確実に結実させるために人工授粉を行う。
  • ナシは1花そうに8~10花ほど咲くが、果実の肥大のよい、外側から3~4番目の花の雌しべに別品種の花粉をつけて受粉させる。
  • 1花で5~6花に受粉できる。

摘果

  • 摘果は2回に分けて行う。
  • 最初の摘果は花の満開後20日頃までに行い、1果そうに1果を残して、極小果や奇形果、病害虫果などを摘み取る。
  • 2回目は満開後45日頃までに行い、3~4果そうに1果となるようにする。

袋かけ

  • 果実に袋かけをする場合は、2回目の摘果後に行う。
  • 袋かけをすれば、病害虫の被害を防ぐことができる。

収穫

  • 日本ナシの場合、樹上で完熟させてから収穫する。
  • 日本ナシは熟すと、果実を持ち上げたときに果梗がとれるようになり、収穫後、すぐに食べられる。
  • 西洋ナシの場合は、収穫後に一定期間(品種によって異なる)の追熟が必要。
  • 西洋ナシの収穫時期の目安は、ラ・フランスで満開後165日前後、ル・レクチェで満開後170~175日(いずれも山形県の場合)。
  • 追熟期間はラ・フランスの場合、収穫後、冷蔵庫に10日間入れてから、15℃の室内で15日間。ル・レクチェは冷蔵庫に10日間入れてから、15℃で30日間。

剪定

  • 剪定は12月上旬から2月下旬頃に行う。
  • 花芽は新梢の葉腋や短果枝によくつく(6~7月頃)。
  • 剪定では徒長枝や込み合った部分の枝などを間引き、日当たりをよくする。
  • 長く伸びた短果枝のついていない枝は先端の2~3芽を切り返すと、短果枝がつきやすくなる。
  • 上に伸びる枝は水平に誘引することで、短果枝がつきやすくなる。
  • 仕立て方は変則主幹形、棚仕立て、エスパリエ仕立てなどが向く。
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