葉ネギの育て方

栽培カレンダー

[小ネギ・中ネギの場合]
葉ネギの栽培カレンダー 小ネギ・中ネギ
種まき(関東) 収穫

基本情報

名称ハネギ
画像
葉ネギの写真
科名ユリ科
草丈60~90cm
栽培適地日当たりの良い場所で育てる。冷涼な気候を好む。乾燥・寒さに強く、多湿に弱い。耐暑性、耐寒性は品種によって異なる。適正な土壌pHは5.7~7.4。
発芽適温15~25℃。発芽の最低温度は1~4℃、最高は33℃。
生育適温15~20℃。30℃以上は生育が衰える。低温には強く、-8℃でも枯れない。
種まき時期中ネギは3月下旬から10月下旬、小ネギは3月下旬から9月上旬。
収穫時期中ネギは草丈60cm程度になった頃。小ネギは草丈30cm程度になった頃。
連作障害あり(1~2年)
収穫量の目安

植付場所

畝のサイズ苗床・本畑、共に幅(上面幅)60~90cm、高さ10cmの畝を立てる。
条間中ネギの場合、種は15cm、苗は30cm。小ネギは20cm。
株間中ネギの場合、種は3cm、苗は10~20cm。小ネギは3cm。
覆土種は5~10mm(嫌光性種子)

石灰散布量・施肥量

苦土石灰散布量苗床・本畑、共に100g/m2
元肥の施し方苗床・本畑、共に全面施肥
元肥苗床・本畑、共に化成肥料(8-8-8)100g/m2、完熟牛ふん堆肥2kg/m2
追肥苗床・本畑、共に化成肥料30g/m2(1回あたり)

主な品種

品種
特性
九条太 葉ネギの代表品種。低温伸長性に優れる。秋まき春どりに向く。
浅黄系九条 九条太より細い。耐暑性が強い。分げつ性に優れる。
小春 低温伸長性に優れ、寒さに強い。秋~春どりに向く。
黒千本 耐暑性が強い。初夏~秋どりに向く。
剣舞 耐暑性が強い。小ネギ用。初夏~秋どりに向く。
緑秀 低温伸長性に優れる。葉折れは少ない。小ネギ用。
ヤグラネギ(櫓ネギ) 抽苔すると花茎の頂部に子ネギができる珍しいネギ。

生態・特徴

中央アジア原産の多年草。葉ネギはおもに長く伸びた緑色の葉を食用にする。長ネギのような土寄せは必要ないので、栽培期間は長ネギより短く、播種後60日程度から収穫できる(小ネギの場合)。品種によって、耐暑性、耐寒性、低温伸張性、分げつ数、太さなどの特性が異なるので、時期や用途に適した品種を用いて栽培をする。(関連記事:長ネギの育て方

葉ネギは収穫時の大きさによって、中ネギ、小ネギに分けられる。中ネギは、一般に移植栽培が中心で、苗床で育てた苗を本畑に移植して、大きく育てる。小ネギは直播栽培が中心で、本畑に直接、種をまいて育てたものを若どりする。

苗床の準備

葉ネギ栽培(中ネギ栽培)では苗を作るため、最初に畑の一画に苗床(畝)を作る。種をまく2週間前までに、苗床となる場所をよく耕し、苦土石灰を適量散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。1週間前になったら、元肥を投入して、土とよく混ぜ、畝を作り、苗床にする。

種まき・追肥

種まきは3月下旬から10月下旬頃に行う。苗床に条間15cmでまき溝を作り、そこに種を1cm間隔でまいていく(すじまき)。種は畝の縦方向、横方向、どちらにまいても構わない。発芽には1週間程度かかる。発芽後、草丈5cmになったら間引きはじめ、草丈10cmで株間を3cmにする。除草はこまめに行う。追肥は月1回施す。草丈20~30cmほどに苗が育ったら(播種後40~60日)、苗床から掘り上げて、本畑に植え付けをする(10月播種の場合は翌春に植え付け)。セルトレイに種をまいて、育苗してもよい。

本畑の準備・植え付け

苗を植え付けるため、畑に畝を立てる。植え付ける2週間前までに、畑をよく耕し、苦土石灰を適量散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。1週間前になったら、元肥を投入して、土とよく混ぜ、畝を立てる。

畝に条間30cmで植え溝(深さ5cm程度)を掘り、株間10~20cmで苗を1箇所に3~4本まとめて植え付ける。葉が分岐しているところは土に埋めないようにする。追肥は月1回施し、併せて軽く土寄せをする。

収穫

草丈が60cm程度になったら収穫する。播種後120日程度(低温期は長くなる)が目安。株元を5cmほど残して刈り取ると、再び葉が伸びてくるので、繰り返し収穫ができる。そのまま株ごと抜き取って収穫してもよい。

ネギは葉鞘径5~6mm以上の苗が冬の低温(7℃前後)にさらされると、翌春、とう立ちする(ネギ坊主ができる)。春に蕾(ネギ坊主)が出始めたら、早めに蕾を摘み取る。

小ネギを栽培する場合

小ネギを栽培する場合、中ネギ栽培のような、苗の移植は行わない。苗床ではなく、最初から本畑に種をまいて栽培する(直播栽培)。

種まきは3月下旬から9月上旬頃に行う。畝に条間20cmでまき溝を作り、そこに種を1cm間隔でまいていく(すじまき)。種は畝の縦方向、横方向、どちらにまいても構わない。発芽後、草丈5cmになったら間引きはじめ、草丈10cmで株間を3cmにする。除草はこまめに行う。追肥は月1回施す。草丈30cm程度になったら収穫する(若どり)。播種後60日程度(低温期は長くなる)が目安。

干しネギ苗を植え付ける場合

干しネギ苗(干し苗)はネギの苗を乾燥させたもので、7~8月頃になると、種苗店やホームセンターなどに出回る。苗は乾燥させることで、植え付け後の生育が活発になり、よく分げつし、収量も増える。

この干しネギ苗を用いて栽培する場合は、8月上旬から9月上旬頃に植え付けをする。植え付け前に、苗を長さ15cm前後にカットして、枯れた葉を取り除く。植え付け方法は本畑に苗を植え付けるときと同じ。水やりは植え付けの4~5日後(発根した頃)にする。収穫時期は10月以降になる。自分で干し苗を作る場合は、7月頃に苗を掘りあげて、風通しの良い日陰(軒下など)に吊るし、3~4週間ほど乾燥させる。

プランター栽培

プランターで栽培する場合は、幅60cmのプランターで5~6箇所が苗の植え付けの目安(中ネギの場合)。小ネギの場合は2条まきにする。


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